現在の日本で、老後に不安が無いという人はほとんどいません。
もちろん、私も不安です。庶民がいくら資産を形成しても安心には程遠い現実があります。
私が海外ETFを買った当時と比べ、投資環境は格段に良くなりました。
若い方は、円に縛られず海外資産としてこちらを目指すのも人生の上がりとしては最適でしょう。
またお金に余裕のあるシニア世代が徐々にシフトをしていく到着点の一つにもなりそうです。
VYM(バンガード米国高配当株式ETF)
当ブログに「老後」「海外ETF」を検索してきてくださる方もいらっしゃいます。
高配当ETFというのは、2017年のような上げ相場には市場平均に負けてしまいますが、ディフェンシブな銘柄を中心に組まれています。
市場が冷え込んでいる時にこそ安定して配当を受け取る事が出来るETFです。老後には安定した配当というものは心強いと思います。
私が保有している米国高配当ETFはHDVという銘柄ですが銘柄数も少なくクセがあります。
より分散された高配当ETFにVYMがあります。
アメリカ株式市場平均の配当利回りを超える約400社へ分散投資をしてくれます。
HDVよりも銘柄数が多く、金融やテクノロジー方面へも満遍なく投資されます。
過去10年では、配当後の再投資をするとS&P500に近いリターンを出しています。
ただし、株式という事で下がる時は下がります。リーマンショックではS&P500と同じ下がり方をしています。引用はYahoo!Financeです。
2018年初頭の急落もほぼ同じです。
比較しているS&P500の方が伸び率が高いですが、配当は株高の2019年3月時点でも約2.5%程あります。
信託報酬が更に下がって、正直、株式はVYM一本でも良い気がします。
それくらいオススメな海外ETFです。
BND(バンガード米国トータル債券市場ETF)
株式だけでは老後のリスク資産としては値動きが大きすぎるため、債券ETFを組み合わせます。
VYMと同じくバンガード社のETFです。
投資適格債券市場全体へ分散投資をしてくれます。中期債券がメインですね。
配当利回りは2018年9月時点で2.8%前後です。
VYMは年4回の分配金を出しますが、BNDは毎月分配という事も特徴です。
BNDの5年チャートです。
値動きがあるように見えてしまいますが79ドルから84ドルの幅です。株式に比べると格段の安定性です。
債券という特徴柄、金利の上げ下げによって上下をします。
2018年に入り下がっているのはアメリカが徐々に利上げをしているからです。
VYMとBNDの5年比較チャートです。
株式ETFと比べると5年保有していても大きな動きがないことが分かります。
コツコツと貯めていたお金でBNDを買い始めました。
関連記事海外ETFのBNDを購入。毎月分配を貰いながら株式暴落時の資金に使いたい
関連記事BNDは米国債券市場へまるっと投資する海外ETF【安定した利回りが魅力】
私の老後資産でVYMとBNDを当てはめて考えてみる
現在、私の老後資産はリスク資産800万円、無リスク資産900万円くらいです。
リスク資産を全部売約し、VYMとBNDを買うとなると各800万円分になりそう。
配当利回りが2.5%+2.8%÷2で、2.65%ですが課税をされるので、実質は1.85%程度になります。1600万円の保有で年間33万円の利回りです。
老後までに4倍になっていれば年金と合わせる事で、明るい老後が見える気がします。
私は楽天VTI投信を長期間にわたって取り崩そうとしていますが、この方法だと取り崩さず使えるのが魅力です。
実際に残り20年で4倍にするには、複利の力だけでは足りず多額の現金追加と暴落に対する精神力が必要になります。私の給与では少し難しそう。
※2019年5月25日追記
現在、複業で得た収入を自分年金としてVYM、BNDへ回しています。
関連記事自分年金の第一歩。老後の備えとして米国高配当株式VYMを購入しました
関連記事海外ETFのBNDを購入。毎月分配を貰いながら株式暴落時の資金に使いたい
関連記事です。
現在一番近いものは楽天・インデックス・バランスファンド均等型になります。
米国だけでなく、全世界の株式と債券に半々、となりますが分散もされており低コストかつ自動リバランスまでやってくれる投資信託です。
意外と読まれている記事