当ブログで時おり出てくる年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)とほぼ同じ運用をする投資信託が発売されます。
不足する老後資金を投資で埋めるという作戦に対して、かなり優秀な投資信託です。
iFreeGPIFバランスはGPIFに近い運用を目指す投資信託
ポートフォリオは下記のようになります。
引用元:GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のホームページ
株式と債券が50:50という安定した配分です。信託報酬は0.17172%(税込み)という低コストです。今までの年金運用の実績を見ると、手堅い運用が期待できます。
運用元は大和証券投資信託です。iFreeシリーズがeMaxisシリーズに信託報酬で負けている中、少し違った切り口で攻めてきています。
大きな部分でいくと、国内債券が野村BPIを採用していない事、外国株式が新興国を含まないあたりでしょうか。信託報酬を優先した結果なのかな、と。
個人的な意見としては株式分のうち数%の新興国株比率で大きな差にはならない事、債券運用も分散性さえ守っていれば、こちらも大きな差にはならないだろう、と思います。
ちなみに大和証券も野村BPIという債券指数に似たものは持っています。ダイワ・ボンド・インデックス(DBI)という指数です。ほとんど野村BPIと変わりません。
過去5年くらいの債券データをダウンロード出来るので、昔は重宝していました。
この投資信託に期待する大きな部分は資産配分と自動リバランス
リターンに対するところは外国株式と国内株式がメインですが、長期間を見るとほとんどは市場が下がった時に比較的安全な債券を売って、株式を買うという地味な作業です。
知識としては分かっている事ですが、実際の暴落時に株式を買い付けるというのは非常に難しい行為です。
また、インデックス投資のバイブルとも言える「敗者のゲーム」「ウォール街のランダムウォーカー」などでもタイミング投資に賭けて成功する確率は極めて低いので、機械的にお任せする投資信託は大半の個人投資家にとって良い結果に繋がります。
チャールズ・エリスのいう「稲妻が輝く瞬間」を待ちながら、ゆっくり資産形成をしていく投資信託です。
まとめ|焦って飛びつく必要はない
良い投資信託ではありますが、特に飛びつくような商品ではありません。
似たようなものとして、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)などがあり、徐々に様子を見ながら検討で十分です。
個人的意見としては、年金のポートフォリオ変更が変わるリスクもあるので、上記の4資産均等型を保有する方が割り切った投資が出来ると考えます。
望む望まないにせよ、年金で同じ運用をしてくれていますし。。
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万人にオススメ出来る、長期投資の最適な一手です。管理人はリスク資産はまとめて株式クラスで運用していますが、正直30年後にこの商品を上回る自信は全くありません。
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