一昔前に比べて、良質なバランスファンドが増えています。良い商品が増えた分、どれを選ぶか迷う人もいると思います。
投資はシンプルな方が悩みも減ります。必要なリスク資産を必要な割合で保有する優れたバランスファンドです。
目立たない存在ですが、暴落に対する最大損失率の低さと長期的に見たリターンの安定性は頭一つ抜き出ています。
長期的に安定して資産形成を考えている方の参考になれば幸いです。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の紹介
伝統的4資産ともいわれる、日本株式、外国株式、国内債券、外国債券へ各25%ずつ均等に投資をする商品です。
信託報酬は年間0.169%(税抜き)です。昨今の引き下げ合戦に伴い2018年8月21日より年0.159%(税抜き)となります。信託報酬で悩む理由は一切ないレベルです。
リバランスを考えるとETFより投資信託での保有が有利です。
日本株の比率が多過ぎると敬遠する人がいるかも知れません。
日本への期待値が低いという事は、株価がそれを読み込んでおり、将来値上がりがあった際には十分なリターンを得ることが出来ます。
経済評論家の山崎元氏は全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)の中でTOPIXと外国株式を5:5で保有する事を推奨しています。
期待値の低い日本株式を保有してリバランスで最適な比率で保有する。日本株式はデメリットでなくバランスファンドでは強みとなります。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)を推奨する理由
10年保有すれば、ほぼ元本割れはなく、安定したリターンを望めます。
GPIFから見る伝統4資産
根拠と過去実績として最適なものはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のホームページです。世界最大の運用会社、日本の年金機構推奨のポートフォリオです。
債券比率が少し変わりますが、リターンを大きく左右する株式部分は同じです。
運用実績です。リーマンショックでさえ、耐え抜いて2012年以降の上昇相場で追い風を受けて見事なリターンを生み出しています。
リーマンショックのような暴落時でも大幅なマイナスを受けにくいというのは非常に強いです。
ー出典はイボットソン・アソシエイツ・ジャパンー
株式の強力なリターンは魅力ですが、相場の下落で50%落ちた場合、株価が翌年50%上がっても投資額は75%になっている事は全ての投資家が理解しておくべきです。
簡単な例ですが、2008年に100万円→2009年に50万円→2010年は75万円です。50%の損失を埋めるには100%の上昇が必要になります。
この均等4資産の魅力的な部分は、2008年の金融危機をマイナス28.6%でとどめている点です。マイナス幅が小さければ小さい程、その後の回復が容易になるからです。
イボットソンのデータから見る伝統4資産
昔は4資産均等投資最強をうたっていたイボットソンが、最近はデータを中々出してくれません。イボットソンで検索をしても出てこないのが残念です。
仕方ないので三井住友銀行のホームページをご紹介します。データ元はイボットソンです。凄く良いページですので、ご参考に。
1970年から2015年の45年間でいえば、どの期間で見ても10年保有で元本割れ無しです。昔のデータでは平均4.9%のリターンをうたっていました。
もちろんITバブル崩壊とリーマンショックの含んだ10年も期間に入っています。
2019年1月20日追記。やっと参考データを見つけたので記事にしました。
まとめ : つみたてNISAにも最適な商品
- ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は資産形成に最適解の一つ
- 4つの伝統的リスク資産で手堅い運用が可能
- 実際、私達が払っている年金もかなり近い比率配分
- 1970年から2015年の45年間なら10年保有で元本割れ無し
抜群の安定度と株式のリターンを受ける事が4資産均等型の魅力です。つみたてNISAでも積極的にオススメをしたい投資信託です。
当サイト(氷河期ブログ)でも4資産均等型は人気のコンテンツです。
リンクは新しいタブで開きます。本記事も含め、投資商品が決められない!とお悩みの方の参考になれば幸いです。
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もっと評価をされて良いだろうと、推奨ポイントを書きました。
記事内で一部紹介した本です。図書館にもあると思いますので、気になる方はどうぞ。
新書ですのでサクサク読めます。個人投資家にとって、どんどん良い時代になってきています。
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