妻への贈与のため個人向け国債を解約しました。
個人向け国債は元本割れナシは理解していましたが、実際、どのような過程でそうなるか分かっていませんでした。自分の証券口座を見ていると何となく理解できたので記事にてシェアします。
興味ない人も多いかもですが、今後、インフレで金利が上がってきたときは無リスク資産の置き場所として便利なので参考の一つになれば幸いです。
では、一緒に見ていきましょう。
個人向け国債の元本割れナシとはこういうことだったのか
まずは画像から。
スマホだと分かりにくくてスミマセン。
一応、自分の口座でやって確認したよ、というスクショ的なものと思っていただければ。分かりやすくテキストで出力もしていきます。
赤枠の部分が解約したもの。
100万円を売却したところ受取は994,901円。
こら元本割れやな。
と思うのは早計。
直近2回の利子と相殺、というのがルールとしてあったはず。
上の画像のうち、売却した国債の受け取り利子をテキストで抜き出したので確認していきましょう。
受渡日 | 取引 | 対象証券名 | 数量 | 受渡金額[円] | |
[株/口 | |||||
/額面] | 受取 | 支払 | |||
2024/3/15 | 購入 | 個人国債 変動10年 第167回 | 1,000,000 | – | 1,000,000 |
2024/3/15 | 購入 | 個人国債 変動10年 第167回 | 1,000,000 | – | 1,000,000 |
2024/9/17 | 金利 | 個人国債 変動10年 第167回 | 2,000,000 | 3,905 | – |
2025/3/17 | 金利 | 個人国債 変動10年 第167回 | 2,000,000 | 4,861 | – |
2025/10/9 | 売却 | 個人国債 変動10年 第167回 | 1,000,000 | 994,901 | – |
第167回、個人向け国債変動10年を2回に分けて200万円分買っているので、受取利子は200万円に対しての分となります。
3,905円+4,861円=8,766円
200万円のうち100万円を売ったので半分にして
4,383円の利子を差し引きしたら元本割れナシになるはず。
994,901円+4,383円=999,284円
よし!
って、716円の不足。
なんで?
そういえば経過利子を忘れていましたね。
経過利子637円。
999,284円+637円=999,921円
うーん、79円が合いません。
調べてみると、戻ってくるのは「直前2回分の税引前の利子相当額」を差し引いた金額ということで、中途換金調整額なるものが存在する様子。
分からないので楽天証券にに聞いたころ、こんな回答が来ました。
「個人国債 変動10年 第167回」の中途換金に際しては、
中途換金調整額として5,736円が差し引かれております
解約後の金額 994,901円
中途換金調整額 5,736円
合計 1,000,637円
経過利子 637円
差し引きゼロ。
おおーーー、何とかキレイに収まったw
こういったものって自分で実際にやってみないと分からないものですね。
老後になったらチビチビ取り崩しもすると思うので、今回、贈与に際して、中途解約をして経験の一つになってくれました。
実際解約するときは株が暴落しているときが大半と思うので、直近2回の金利は誤差にできるな、とも思いました。(株のほうがダメージ大きいでしょうし。)
解約して数日あれば現金化できる流動性があり、一年保有すれば解約可能で実質元本割れナシ。
評判通り良い商品ですね。
というわけで、今日は個人向け国債の元本割れナシとはこういうことだったのかというお話でした。
もし本記事が何か読者様の参考となれば幸いです。
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