現在、年金は65歳より支給となっています。
ただし、繰り上げる(早く貰う)と受給額は下がり、繰り下げる(遅く貰う)と受給額は増えます。
一般的には繰り下げしたほうが長生き対策になると言われていますね。
しかし、男性の平均寿命81歳を考えると、貰えるもんは早く貰っておいて、使わないなら運用に回したほうがお得では?という意見も。
管理人は65歳から受給しか考えていなかったのでTwitter(X)で質問したところ、想像以上のリプをいただきました。
株クラの皆さん、年金は何歳から受給予定ですか?
私は65歳と考えてましたが、資産収入と男性の平均寿命考えたら60歳から受給して80~85歳で寿命とかを考えてる人もいるよなぁ、と
リタイアするなら早めに受給受けて住民性非課税世帯になればお得なことも多そう
いろんな意見聞けると幸いです🙏
— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) September 1, 2025
株クラの皆さん、年金は何歳から受給予定ですか?
私は65歳と考えてましたが、資産収入と男性の平均寿命考えたら60歳から受給して80~85歳で寿命とかを考えてる人もいるよなぁ、と
リタイアするなら早めに受給受けて住民性非課税世帯になればお得なことも多そう
いろんな意見聞けると幸いです
たくさんのリプを頂いたのに返信できなくて申し訳ございません。(リプはすべて読ませていただいております。)
記事の最後にtweetのリンクも貼っておくので、興味ある人は見て貰えると参考になるかも。
さて、有用な意見も多かったので記事で紹介しつつ、管理人の想定年金受給額を元にどちらが得かをウェブログとして残しておこうかな、と。
もし良かったらお付き合いください。
運用しながら年金を受給すると60歳受給がお得?それとも65歳受給が良い?
大前提:年金は保険。そして長生き保険でもある。しかし受給額が増えると税金も増える
年金は長生きに対する保険です。
しかし、繰り下げで受給額が増えると税金も増えますし、日本のばら撒き体質を考えると税金のかからない範囲で受給して住民税非課税世帯に落ち着くことが現状では良いのかも。
ただし、氷河期世代が年金受給するころには高齢者への福祉は激減して、年金控除も激減して、低所得からもバンバン課税という時代がやってくる可能性もありそう。。
自身の資産状況と時代を見据えながらのバランスが大切なのは大前提としておく必要がありますね。
繰り下げの基本についてChatGPTより。
繰り下げ受給の基本
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繰り下げると 1か月あたり0.7%増額(令和4年4月以降の制度)。
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最大75歳まで繰り下げ可能 → 65歳基準に比べて 最大84%増額。
(例:65歳で月15万円 → 75歳から受給なら月約27.6万円)
メリット
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生涯年金額の増加
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長生きするほど有利。85歳前後でトントンになる計算が多い。
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90歳以上まで生きると「繰り下げした方が得」になりやすい。
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長寿リスクへの備え
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老後後半に支出がかさむ場合でも、安定的なキャッシュフローを得られる。
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インフレリスクにある程度対応
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公的年金は物価スライドあり。繰り下げで受給額を増やしておくと、物価上昇にも耐えやすい。
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デメリット
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税金・社会保険料が増える
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増額された年金も「雑所得」として課税。
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所得税・住民税だけでなく、65歳以降は 介護保険料・国民健康保険料(後期高齢者医療制度)も年金額に応じて上がる。
例:
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年金収入が330万円を超えると、基礎控除・公的年金控除を差し引いても課税所得が大きくなり、税率が上がる。
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所得が増えると介護保険料の「段階」も上がる。
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繰り下げ中は年金をもらえない
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65〜70歳の生活資金は自分の貯蓄から取り崩す必要あり。
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早く亡くなると「損」になる。
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副収入との合算で不利になることも
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65歳以降もパート収入や投資収入がある人は、繰り下げで年金を増やすと税率や保険料負担が一気に上がる場合がある。
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まとめ
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長生きリスクに備えたい人・他の資産に余裕がある人 → 繰り下げ有利。
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早くから安定収入が欲しい人・すでに収入が多く税率が高い人 → 繰り下げのメリットは小さい。
実用的には:
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「65歳から一部繰り下げ」「夫婦でどちらか片方だけ繰り下げ」などの調整も可能。
tweetでの意見
さて、本番。
頂いたリプを見ていきましょう。
早く貰って、その分全て再投資すればかなり有利かと思います。
金額が拮抗するのは80歳以上なので繰り上げ一択です。
なるほど!
早く貰って全て投資に回すのは考えたことが無かったです。
ちょっとシミュレーションしてみます。
円価値が下がり続けているので、早く貰った方がいいですね。家系的に長生きしそうでもないしいっぱい年金貰うとそこから引かれるし、なんだかんだで60歳ぐらいだと支出も減ると思うんですが。父系だと70歳も怪しいので。足りないなら資産を崩せばいいし、なんならZEROにして死にたいっす
年金受給額が増えると課税も増えるというのは繰り下げの罠ですよね。
あと家系的に長生きの家系かも気になるところ。ただ、自分は例外という可能性もあるので、資産は十分に用意しておきたいところ。
こんにちは。老齢年金を60歳から繰り上げ受給すると、生涯24%減額の老齢年金となるというデメリットの他に、万が一障害を負った時に、障害基礎年金や障害厚生年金が貰えないというデメリットがあります。個人的には、65歳までは緩くバイトしながらでも年金保険料を払って、65歳から受給する方向です。
障害基礎年金、障害厚生年金が貰えないのはデメリット。
余裕のある人はバイトしつつ、65歳受給が良いのかも。
管理人もこの考えです。
60歳リタイアしてブログ書いて、もう一つ副業して、配当を貰って月10万円くらいの生活をしたいところ。(妄想するのは無料。)
なんかめっちゃリプついてる!
一応、僕65歳のかみさん70歳でシミュレーションしてますが、多分時期近づいたら再検討しますなんかボケたりで変なお金の使い方したときに、資産運用は危ないよなあと思うところがあり、定期的に受給される魅力も感じてて繰り下げの選択肢を捨てきれない感じです
長生き派というより、ボケ対策としての年金は大きいですね。
家族のための年金としての考え方も持っておきたいところ。
ちなみに私は普通に年金受給をして、妻は国民年金のみなので、妻はできる限り繰り下げを考えています。
60歳から受給予定です。
✓損益分岐点が81歳だそうですが、そこまで生きなそう。
✓健康なうちに受け取って使いたい。
✓制度改悪しか見えないので、貰えるものは貰えるうちに貰っておく(繰上受給した人は返せとは言われないでしょう)。
✓役人が65歳からが一般的と考えている≒実はそれが一番損?
損益分岐点が81歳であるなら、健康なうちに受け取って使いたい。
これも分かりますね。
ただし資産があって安心がある場合に限る、でしょうか。
65歳で定年だと思うので、退職金+iDeCoを非課税分だけ一括で受け取り、残りのiDeCoを65歳から年金で受け取り、iDeCo受け取り切ってから老齢年金かな。
制度の変更等あるので、その辺は柔軟に。
資産十分派の人もいますね。
iDeCoを使って退職金控除からはみ出た分を年金として受け取り、iDeCoが底を尽きたら年金受給。
これはiDeCoの出口戦略として良さそう。
老後の備えが十分過ぎて、今の生活を充実させることに使った方が良さそう
NISAは1500万より増えた分を取り崩して生活費へ60歳 iDeCo解約
65歳 年金受給開始、米国債満期
66歳 米国債満期
67歳 米国債満期
68歳 米国債満期
69歳 米国債満期
70歳 退職金(小規模企業共済)受取、米国債満期
こちらも資産十分派。
米国債はゼロクーポンですかね。
管理人も65歳くらいに満期を迎えるものがあって、100万円突っ込んでいるので為替がトントンなら2倍くらいになっている予定。
こういったのを65歳から70歳まで置いておくと安心な気もします。老後の備えが十分過ぎる人は繰り上げで早く貰っちゃうのが良いかな、とか。
会社の元上司が64歳で脳貧血で亡くなりました。おそらく長年の喫煙が影響したのだと思います。シニアで働いていたので完全に「払い損」ですね。正直、大きな期待はしていませんが、可能であれば少しでも早く受け取り、自分の資産の取り崩しを抑えられた方が賢明だと思います。
長生き保険ではあるものの、激務の人は早く受給して、資産取り崩しの額を抑えるのが良いかも。
私も副業でダブルワークなので寿命は短そう。。
ワイは60で繰り上げかなー( ‘ω’ )
ただどう足掻いても非課税世帯になることは無理そう…( ;´ω`)チーン
ワイの年金収入(老齢(国民&厚生)+企業+保険)だけで非課税世帯の基準を超えてしまう見込み…(ᐡ o̴̶̷᷄ ̫ o̴̶̷̥᷅ ᐡ)非課税世帯の恩恵受けたい…:(っ ;ᾥ; c):
株クラにはこういったバケモンみたいな人が多いので、もしかすると繰り上げの意見が多かったのは単純に皆さん、資産をガッツリ持っているだけかも。
年金は転ばぬ先の杖
前倒し受給でいよいよ身体が動かなくなった時に何かあって苦労するよりは、普通に65歳でもらうかまたは余裕があれば繰り下げ優先で考えます。
たぶん、我がポートフォリオ軍団が10年後20年後にはたわわに実ってくれていると思いますので心配しておりません
資産があっても年金は保険。
60歳でリタイアしたとしても65歳まで無収入で生活できるだけの資産があれば心配不要。理想はこういったスタイルですかね。
真剣に検討したわけではないけれど65歳になった時点で「自分の資産だけで生きていける余裕」が十分にあればできる限り繰り下げ受給かな
というか、繰り下げ受給で行けるような資金繰りを目指している
そもそも120歳まで生きる予定だし、長生きリスクに対する保険としての機能を最大限発揮させたい
120歳まで生きられるかは不明ですが、繰り下げ受給で行けるような資金繰りは意識して資産形成しておきたいですね。
この考えさえしてれば、年金受給が近づいてきても慌てることはないですし。
管理人の理想は55歳~65歳まで無収入でも大丈夫な資産を作ってセミリタイア、65歳から年金受給してNISA+個人向け国債を取り崩し、という感じ。(65~70歳まではつみたてNISAを5年かけて取り崩す。)
さて、ちょっと長文記事になるのですが、Geminiにホンマのところ、どっちがお得なん?ちょっとシミュレーションしてみて、と聞いたので記事は続きます。
ちなみに管理人の想定年金額なのでめちゃ少ないですw
60歳で年金受給して運用した場合と、普通に65歳受給した場合のシミュレーション比較
60歳で受給し、運用に回した資金は95歳まで運用してから比較してみてください。
※管理人の仮定なので、60歳受給で65歳までは無収入でも生活できる資産を想定しています。しかし、早く貰った分、運用の取り崩しは減らないので、運用してる人も同じような結果かも。
ピーガガガガ。
はい、承知いたしました。60歳から年金受給を開始し、60歳から65歳までの年金受給額を95歳まで運用した場合のシミュレーションを行います。
シミュレーションの前提
- 65歳受給時の年金額: 月額12万円(年間144万円)
- 60歳受給時の減額率: 0.4% × 60ヶ月(5年) = 24%
- 60歳受給時の年金額: 12万円 × (1 – 0.24) = 9.12万円
- 投資運用: 60歳から65歳までの5年間に受け取った年金を、95歳まで(35年間)年率5%で運用。
- 想定寿命: 95歳
ケース1: 60歳から年金受給を開始し、60〜65歳の年金額を95歳まで運用した場合
- 60〜65歳までの年金総額(投資元本) 60歳から65歳までの5年間で受け取る年金総額は、 9.12万円/月 × 12ヶ月 × 5年間 = 547.2万円
- 95歳時点での投資元本の運用益 この547.2万円を年率5%で35年間運用した場合の将来価値を計算します。 将来価値 = 元本 × (1 + 年率)^年数 = 547.2万円 × (1.05)^35 ≈ 3,029.5万円
- 65〜95歳までの年金総受給額 65歳から95歳までの30年間、減額された年金を受け取ります。 9.12万円/月 × 12ヶ月 × 30年間 = 3,283.2万円
- 95歳時点での合計資産(運用益を含む) 運用で増えた資産 + 年金受給総額 = 3,029.5万円 + 3,283.2万円 = 6,312.7万円
ケース2: 65歳から年金受給を開始した場合
- 95歳までの年金総受給額 65歳から95歳までの30年間、年金を受け取ります。 12万円/月 × 12ヶ月 × 30年間 = 4,320万円
シミュレーション結果と結論
- ケース1(60歳受給+長期運用)の合計資産: 6,312.7万円
- ケース2(65歳受給)の合計受給額: 4,320万円
今回のシミュレーションでは、95歳まで生きることを想定し、60歳から65歳までの年金受給額を95歳まで長期で運用した場合、65歳から受給するよりも約2,000万円以上多くなるという結果になりました。
この結果が示すこと
- 複利効果の絶大さ: 投資の期間が長ければ長いほど、複利の力は絶大な効果を発揮します。60歳から65歳までのわずか5年間に受け取った年金でも、35年という長い期間運用することで、元本が6倍近くに増えることになります。
- 前提条件の重要性: この結果は、以下の前提が満たされた場合にのみ成立します。
- 年率5%という安定した利回りが35年間維持できること。 実際には、市場の変動により元本割れのリスクも存在します。
- 60歳から65歳までの5年間、年金収入を生活費に充てずに、全て投資に回せること。 この間は、別の収入源(就労所得や資産収入)で生活費を賄う必要があります。
- 結論: もしあなたのライフプランにおいて、60歳から65歳までの生活費を年金に頼らずに賄うことができ、かつリスクを許容して長期的な投資を行うことができるのであれば、60歳から年金を受給し、それを運用に回すという戦略は、金銭的に非常に有利であると言えます。
ただし、この計算はあくまで金額的な側面のみを考慮したものです。障害年金のリスクや、早期に年金を受け取れることによる精神的な安心感など、金額には換算できないメリット・デメリットも考慮して、ご自身の総合的な人生設計としてご判断ください。
60歳から65歳まで年金に頼らず無収入でも生活できるのであれば、リスク資産として運用に回したほうが効果はありそうですね。
ただし、5年分を運用に回して95歳までの結果なので、途中で取り崩しに入る場合はもう少しお得度は減りそうですね。
試しに運用は75歳までにして、残りは「じぶん年金」として取り崩していく場合、75歳での運用金額は1137万円で、65歳受給より約648万円多く使えるようです。
1137万円を運用しながら20年で使い切る自動取り崩しをすれば、年金繰り下げ受給よりも生活は安定するかも知れません。
ただ、もちろん運用次第なので、75歳時点で大暴落が来た場合は質素な老後が待っていますが。
おわりに|運用しながら年金を受給すると60歳受給がお得そうだが、自分の資産とバランスを取りながら検討していきたい
シミュレーションなどを見ていると、ある程度の資産を持っている人だと60歳受給がお得そうな気がします。
しかし、運用にすべて頼ってしまう面もあるので、自分の資産とバランスを取りながら検討していくのが良さそうですね。
ちょっと長文になってしまいましたが、今日は運用しながら年金を受給すると60歳受給がお得?それとも65歳受給が良い?というお話でした。
管理人の理想としては55歳くらいでセミリタイアして65歳受給ですかね。もちろん運用次第なので55歳で暴落がきたら頑張って65歳まで働く次第です。。
しかし、資産運用をしているからこそ、老後の不安もほぼ解消されてきました。
今はインフレもあるし、大変な時期もありそうですが、ともにコツコツ頑張っていきましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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