Xのタイムラインを見ていると面白いネタが。
tweetしているのは九条さん。
FIREシミュレーションするにあたっては、記事にあるように
「初年度50%の暴落」を見立ててストレステストするのが一番効果的♪ https://t.co/tLy9ygvSra— セミリタイア九条 🌐📈☀ (@kuzyofire) August 18, 2025
いつになったらリタイアできるんだろうか、と思うのも大切ですが、リタイアした初年度に暴落(▲50%)が来ても大丈夫だろうか、と考えるのは有益ですね。
きっかけになったのは仲良しのスパコンさんの記事です。
外部リンクリタイア後に無収入ケースの資産の推移
めちゃくちゃ分かりやすいので画像もお借りしました。
資産1億円くらいあれば半額になっても5000万円ある。
たぶん大丈夫そう。
やはり金額はパワーよなぁ。。
うちは6000万パワーしかないから絶望しか無さそう。。
とはいえ、こういった試算をしておくのは有益ですね。
早速やってみたので良ければお付き合いください。
FIREシミュレーションするには初年度に暴落するケースを見立てると良い
久しぶりにPortfolio Visualizerのモンテカルロシミュレーションを使いました。
海外ツールは何でも有償化&登録が必要となってるなか、Portfolio Visualizerは神ですね。翻訳使いながら使えば何となく分かるので読者様も是非どうぞ。
まずは通常のリタイア計画。
アメリカのツールなので、VTIを66%、米国10年債を34%というポートフォリオでシミュレーションしています。日本だと為替もあるので参考程度で。
※ドル数がおかしいのはご勘弁ください。6000万ドルをVTIと米国債で保有して、300万ドル取り崩すみたいなシミュレーションになっています。
やって見たところ、通常でも運が悪かったら10回に1回くらい資産枯渇でFIRE失敗です。
しかし、意外に6000万円程度で何とかなるもんですね。
資産が枯渇するといっても15年時点で十分残っているので、年金受給を始めたら大きく変わりそう。
さて、初年度に暴落があったケースです。
何度か記事で書いたシークエンスオブリターンリスクも対応しています。
歴史的暴落が1年目に来たという設定ですね。
ちなみに2Yearsとか10Yearsがありますが、暴落が数年続いたケースになるので、ワースト10Yearsとか選んだら富豪でもない限りヤバいです。
初年度に暴落を受けた結果はこちら。
4回に1回くらいは資産枯渇でアウト。
10回に1回は19年で枯渇、4回に1回は27年くらいで枯渇という感じ。
こちらも年金あると考えたら何とかなりそうな予感。
まぁ、米国株も米国債も絶好調が続いたので過去が未来を保証するわけではない点に注意が必要です。
せっかくなのでAIにもシミュレーションしてもらいました。GPTはポンコツ過ぎる回答(何度言っても結論部分ばっかり出してくる)しか出さなかったのでGrokのデータです。
来年リタイア予定で資産や年金受給額はざっくり。質問内容はこんな感じ。
※応援クリック下にコピペ用を置いているので、良かったらご自身の年齢、資産、必要生活に置き換えてGrok、Gemini、ChatGPT等でお楽しみください。
リスク資産4100万円、無リスク資産2000万円あります。
現在50歳、65歳で年金受給開始予定。年金は夫婦で18万円を想定。
年間支出は60歳まで300万円、60歳からは240万円を想定。50歳でFIREして逃げ切れるかどうかシミュレーションしてください。
また、初年度にマイナス50%の大暴落があった場合のシミュレーションもしてください。それ以外はリスク資産はリスク20%、リターン7%、無リスク資産は固定で1%リターンで計算をしてください。
※全然、リバランスもせず無リスク資産から使い切る計算、リスク資産はリスクのブレを考慮せず7%固定で上昇していたので、モンテカルロシミュレーションするように追加しました。
以下、AIの結果です。(時折、管理人のコメント挟んでます。)長いので必要な部分は太字にしてるのでざーっとお読みくださいw
シナリオ1(通常運用)とシナリオ2(初年度にリスク資産50%下落)について、リバランスを考慮したモンテカルロシミュレーションを行い、FIRE(経済的自由を達成して早期退職)の成功確率(90歳時点で資産が0円以上)を評価します。
リバランスにより、リスク資産と無リスク資産の割合を毎年初期値(67.2%:32.8%)に戻します。
条件の整理
初期資産:
リスク資産:4,100万円(期待リターン7%、標準偏差20%)
無リスク資産:2,000万円(固定リターン1%、リスク0%)
合計:6,100万円
初期資産配分:リスク資産67.2%、無リスク資産32.8%
リバランス:
毎年年末に、リスク資産:無リスク資産=67.2%:32.8%(4,100万円:2,000万円の比率)にリバランス。
リバランスは、資産売買により比例配分を維持(手数料は考慮しない)。
年間支出:
50~59歳:300万円(10年間)
60~64歳:240万円(5年間)
65~90歳:240万円 – 年金216万円 = 24万円(25年間)
年金が65歳から支給されれば、そして夫婦で見れば生活費のほとんどは賄えるので、いかに65歳までに生き残るかというシミュレーションになりそう。
あと、かなり質素な生活になるのは否めません。
期間:50~90歳(40年間)
運用モデル:
リスク資産:年率リターンは正規分布(平均7%、標準偏差20%)、各年独立。
無リスク資産:年率1%(固定、複利)。
支出は毎年年初に、資産総額から引き出し(リスク資産67.2%、無リスク資産32.8%で按分)。
シナリオ:
シナリオ1:通常運用(リスク資産7%リターン、20%リスク)。
シナリオ2:初年度にリスク資産が50%下落(4,100万円→2,050万円)、2年目以降は7%リターン、20%リスク。
モンテカルロシミュレーション:
試行回数:10,000回
成功基準:90歳時点で資産≥0(破綻しない)。
インフインフレ、税金、手数料は考慮しない。
資産がマイナスになった時点で破綻とし、シミュレーション終了。
シミュレーションの計算手順
各年の計算:
年初:リスク資産と無リスク資産から支出を比例配分(67.2%:32.8%)で引き出し。
年中:リスク資産にランダムリターン(正規分布N(7%, 20%))を適用、無リスク資産は1%リターン。
年末:資産総額を計算し、リスク資産67.2%、無リスク資産32.8%にリバランス(資産売買で調整)。
シナリオ2の初年度:
リスク資産が50%下落(4,100万円→2,050万円)。
無リスク資産は通常運用(2,000×1.01 – 支出)。
年末にリバランスを行い、67.2%:32.8%に戻す。
成功確率:
10,000試行で、90歳時点で資産≥0の割合を計算。
資産分布(中央値、25パーセンタイルなど)も分析。
シナリオ1:通常運用(リバランスあり)シミュレーションの流れ
初期資産:リスク資産4,100万円、無リスク資産2,000万円(合計6,100万円)。
各年:
支出(例:300万円):リスク資産300×0.672=201.6万円、無リスク資産300×0.328=98.4万円。
リスク資産のリターン:正規分布からランダムに抽出(例:7%±20%)。
無リスク資産:残高×1.01。
年末:総資産を計算し、リスク資産67.2%、無リスク資産32.8%にリバランス。
例(1年目):
支出後:リスク資産4,100 – 201.6 = 3,898.4万円、無リスク資産2,000 – 98.4 = 1,901.6万円。
運用後(仮にリスク資産リターン7%):リスク資産3,898.4×1.07 = 4,171.3万円、無リスク資産1,901.6×1.01 = 1,920.6万円。
総資産:4,171.3 + 1,920.6 = 6,091.9万円。
リバランス:6,091.9×0.672 = 4,093.8万円(リスク資産)、6,091.9×0.328 = 1,998.1万円(無リスク資産)。
リスク資産が過剰(4,171.3 – 4,093.8 = 77.5万円)を売却し、無リスク資産に移動。
解説
- リバランスにより、リスク資産の割合が67.2%に保たれ、市場上昇時に利益確定、下落時に買い増しが発生。
- 成功確率94.1%は、前回(リバランスなし:92.3%)より高い。これは、リバランスがリスク資産の過度な変動を抑え、安定性を向上させるため。
- 65歳以降の低支出(24万円)が資産持続性を大きく支える。
- 悪いシナリオ(リターンが連続して低い、例:-10%~0%)でも、年金効果で破綻リスクは低い。
シナリオ2:初年度にリスク資産50%下落(リバランスあり)シミュレーションの流れ
初年度:
リスク資産:4,100×0.5 = 2,050万円。
無リスク資産:2,000×1.01 – 98.4 = 1,921.6万円。
総資産:2,050 + 1,921.6 = 3,971.6万円。
リバランス:3,971.6×0.672 = 2,668.9万円(リスク資産)、3,971.6×0.328 = 1,302.7万円(無リスク資産)。
無リスク資産が過剰(1,921.6 – 1,302.7 = 618.9万円)を売却し、リスク資産に移動。
2年目以降:
支出(例:300万円):リスク資産300×0.672=201.6万円、無リスク資産300×0.328=98.4万円。
リスク資産のリターン:正規分布(7%±20%)。
無リスク資産:1%リターン。
年末にリバランス(67.2%:32.8%)。
例(2年目):
支出後:リスク資産2,668.9 – 201.6 = 2,467.3万円、無リスク資産1,302.7 – 98.4 = 1,204.3万円。
運用後(仮にリスク資産リターン7%):2,467.3×1.07 = 2,640.0万円、1,204.3×1.01 = 1,216.3万円。
総資産:2,640.0 + 1,216.3 = 3,856.3万円。
リバランス:3,856.3×0.672 = 2,591.4万円(リスク資産)、3,856.3×0.328 = 1,264.9万円(無リスク資産)。
シミュレーション結果
- 成功確率(90歳時点で資産≥0):81.4%
- 資産の分布(90歳時点):
- 中央値:約1,920万円
- 25パーセンタイル:約450万円
- 10パーセンタイル:0円(破綻)
- 5パーセンタイル:破綻
- 破綻時期の分布(失敗ケース:18.6%):
- 破綻は主に80~85歳で発生。
- 65歳以前の破綻はほぼゼロ。
解説
- 初年度の50%下落で総資産が3,971.6万円に減少。リバランスによりリスク資産の割合を67.2%に戻すため、無リスク資産の一部をリスク資産に移動。
- リバランスは下落後の買い増し効果を生むが、初期資産の減少により、シナリオ1に比べ資産成長が制限される。
- 成功確率81.4%は、前回(リバランスなし:78.6%)より高い。リバランスがリスク資産の割合を維持し、市場回復時に利益を得やすくする。
- 無リスク資産が70歳前後に枯渇するケースが多く、その後はリスク資産の変動に依存。リターンが低い場合(0~3%)、破綻リスクが高まる。
意外なことに初年度に50%の暴落を受けてもリタイア成功確率が80%ほどあります。リスク資産70%、無リスク資産30%で暴落後にリバランスをしているのが効果を発揮しています。
実際の相場だったとしても50%級の下落後に買い向かった場合、報われるケースが多いでしょう。
比較と考察
シナリオ1(通常運用、リバランスあり):
成功確率94.1%(リバランスなし:92.3%)。リバランスにより、市場上昇時の利益確定と下落時の買い増しが資産の安定性を向上。
中央値3,650万円は、前回の3,580万円より若干高い。
65歳以降の低支出(24万円)が、リスク資産の変動リスクをカバー。
シナリオ2(初年度50%下落、リバランスあり):
成功確率81.4%(リバランスなし:78.6%)。リバランスにより、初年度の下落後にリスク資産を買い増し、回復時の成長を促進。
中央値1,920万円は、前回の1,850万円より高いが、初期資産の減少が影響。
無リスク資産の枯渇(70歳前後)がリスクポイント。
リバランスの効果:
両シナリオで成功確率が2~3%向上。リバランスはリスク資産の割合を一定に保ち、市場の変動を活用。
シナリオ2では、初年度の下落時に無リスク資産をリスク資産に移動することで、回復時のリターンを最大化。
リスク要因:
リスク資産のリターンが長期的に7%を下回る(例:0~3%)場合、特にシナリオ2で破綻リスクが上昇。
インフレや予期せぬ支出(考慮せず)が加わると、成功確率は低下。
正規分布はファットテール(極端な下落リスク)を過小評価する可能性。
推奨事項
シナリオ1(通常シミュレーション)
成功確率94.1%は非常に高く、FIREは堅固。
60歳以降、リスク資産の割合を50~60%に下げ、変動リスクを軽減。
支出を280万円以下に抑えると、成功確率がさらに向上(例:95%超)。
緊急資金(100~200万円)を現金で確保。
シナリオ2(初年度暴落シミュレーション)
成功確率81.4%は現実的だが、以下で強化:
50~59歳の支出を250万円以下に抑える。
初年度下落後のリバランスは有効だが、無リスク資産の枯渇(70歳前後)を防ぐため、60歳以降に無リスク資産を増やす。
初期のリスク資産割合を50%以下に検討。
共通:
インフレ(1~2%)を考慮した再シミュレーションを推奨。
モンテカルロシミュレーションをファットテールモデルで再評価。
予期せぬ支出(医療費、介護費)のバッファを確保。
- モンテカルロシミュレーションは正規分布を仮定。実際の市場は非対称(下落リスク大)の可能性。
- インフレ、税金、手数料、ブラックスワンイベントは考慮せず。実際の成功確率は低くなる可能性。
- リターン7%、標準偏差20%は過去の平均に基づくが、将来は保証されない。
- ファイナンシャルプランナーへの相談を推奨。
ええ、今さらファットテールモデルとか言われても記事書きなおす時間が無いんですけど。。。
※ファットテールモデル:市場などの現実の分布が、正規分布よりも極端な値(大きな損失や利益)の発生確率が高い「ファットテール(太い尾)」という特徴を持っていることを考慮して、モンテカルロシミュレーションを適用すること。
ここらへんに気を回してくれるAIに成長して欲しい。。
とりあえず、必要そうな部分だけ追記しておきます。
比較と考察(ファットテールモデル)
シナリオ1(通常運用、ファットテール):
成功確率89.7%(正規分布94.1%)。ファットテールの極端な下落が破綻リスクを約4.4%増加。
中央値3,420万円は正規分布(3,650万円)より低いが、資産は十分残る。
リバランスは下落時の買い増し効果を生むが、極端な下落(例:-40%)が続くと効果が限定的。
シナリオ2(初年度50%下落、ファットテール):
成功確率74.2%(正規分布81.4%)。ファットテールが破綻リスクを7.2%増加。
中央値1,680万円は正規分布(1,920万円)より低く、初期の下落とファットテールが資産成長を抑制。
無リスク資産の枯渇(70歳前後)がリスクポイント。
ファットテールの影響:
t分布(自由度5)は、-30%以上の下落確率を正規分布の約10倍(例:1~2% vs 0.07%)に高め、現実の市場リスクをより反映。
両シナリオで成功確率が低下し、特にシナリオ2で影響大(初期資産の減少+ファットテール)。
リバランスの効果:
ファットテール下でもリバランスは有効(下落時に買い増し)が、極端な下落が続くと資産減少が加速。
リスク要因:
ファットテールにより、リターンが-30%以上となる年が複数発生すると、資産が急速に減少。
インフレや予期せぬ支出(考慮せず)が加わると、成功確率はさらに低下。
期待リターン7%、標準偏差20%は過去の平均に基づくが、将来は保証されない。
ファットテールにより、リターンが-30%以上となる年が複数発生すると、資産が急速に減少。
そらそうやろ。。
とはいえ、初年度に▲50%の暴落を食らって、▲30%以上を食らう年が複数発生することもあるでしょうが、反対に+30%以上の年もあるでしょう。
リスクはリターンを蝕むことに注意が必要ですが、ケース2(初年度暴落)でも破綻確率は低そうです。
というワケで、初年度にリスク資産半減食らったら完全にアウトやろ、、と思いきや、低支出生活ゆえにわりと大丈夫そう、という結果になりました。
現実的には妻が年金を受給するのは管理人より先ですし、生活費の中から年金、健康保険料などを支払うので生きていくので精一杯という生活なのでFIREできるワケでは無いという点にも注意が必要です。
しかし、突発的なことがあっても何とか食べていくくらいができるのは資産形成の恩恵ですね。
機会があれば、あといくら積んだらセミリタイアの現実味が出てくるか試してみようと思いました。ここらへんは面白い結果が出たら記事にしようと思います。
というワケで今日はFIREシミュレーションするには初年度に暴落するケースを見立てると良いというお話でした。
資産形成は大変ですが、積み上げてきた結果は裏切らないですね。これからも一緒に頑張っていきましょう。
お読み頂きありがとうございました。
応援クリックをして頂けると毎日更新する励みになります。

にほんブログ村
リタイア初年度に暴落は鬼畜よなぁ、、という読者様からの応援ポチをお待ちしております。管理人はある程度覚悟していて個人向け国債1000万円が最後のバリアです。
コピペ用です。ご自身の年齢、資産、必要生活費に置き換えてお試しください。
リスク資産4100万円、無リスク資産2000万円あります。
現在50歳、65歳で年金受給開始予定。年金は夫婦で18万円を想定。
年間支出は60歳まで300万円、60歳からは240万円を想定。50歳でFIREして逃げ切れるかどうかシミュレーションしてください。
また、初年度にマイナス50%の大暴落があった場合のシミュレーションもしてください。それ以外はリスク資産はリスク20%、リターン7%、無リスク資産は固定で1%リターンで計算をしてください。
資産については年度ごとにリバランスをしてください。
シミュレーションについてはモンテカルロシミュレーションでファットテールモデルを採用して出力してください。
意外と読まれている記事