eMAXIS Slim S&P500の純資産が8兆円を突破しました。

Slim S&P500純資産 2025年8月1日時点
※金曜日夜の急速な円高巻き戻し&株価下落で8兆円は割ると思いますが、まぁそのうち回復するでしょうw(昨年8月再来のフラグ)
もはや国民的ファンドですね。
知ったのは友人のなまずんのtweet。
すごeMAXIS Slim!
そしてオルカンももうすぐ7兆円💡 https://t.co/gJLZ0il9M1 pic.twitter.com/0ix7Vb8kul
— なまずん🐟20代からインデックス投資をスタート🐟 (@gameoftheweak) August 1, 2025
Slim S&P500だけでなくオルカン純資産7兆円も目前。
ホント、インデックス投資が一般的になって感無量です。
【すごeMAXIS Slim】S&P500が純資産8兆円超え、オルカンは間もなく7兆円超え
オルカンの純資産なども。

オルカン純資産 2025年8月1日時点
こちらも金曜日の急落で7兆円突破は遠ざかりますが、Slim S&P500、オルカンともに保有者が500万人を突破しており、NISAでの積立を通じてジリジリ上げてくるはず。
まぁ、下がっていたら積立勢としてはありがたいのでどちらでもハッピー。
関連記事【すごeMAXIS Slim】オルカン保有者が500万人超える
ちなみに本場アメリカの投資信託を調べてみたところ、バンガードの
Vanguard Total Stock Market Index Fund(VTSAX)
がトップでして、純資産は1.8兆ドル、日本円にして265兆円と桁外れでしたwww
旗艦ETFはVOOに譲りましたが、投資信託の旗艦ファンドはVTIと同じマザーファンドですね。(連動指数はCRSP US Total Market Index。)
参考までにアメリカで1位のETFと投資信託。
VTI(ETF)
- 名称:Vanguard Total Stock Market ETF
- 経費率:0.03%(非常に低コスト)
- 上場取引:できます(リアルタイム売買可)
- ベンチマーク:CRSP US Total Market Index
VTSAX(投資信託)
- 名称:Vanguard Total Stock Market Index Fund Admiral Shares
- 経費率:0.04%
- 上場していないが、VTIと同じマザーファンドを共有
VTSAXの経費率にも注目したいところ。
日本だと信託報酬ですが、実質コストってこと?と思ってChatGPTに聞いてみたところ、こんな回答が。
✅ VTSAXの「実質コスト」は表示通りの0.04%前後で、基本的に“隠れコスト”はありません。
【理由】アメリカと日本の投資信託コスト構造の違い
🇯🇵 日本の投資信託
-
表示されるのは「信託報酬」のみ
-
実際には「隠れコスト(=実質コスト)」として
-
売買委託手数料
-
有価証券取引税
-
保管費用(カストディ料)
などが年次報告書で開示される
-
➡ そのため「信託報酬 0.2%」と書いてあっても、実質は0.3%〜0.4%になるケースが多いです。
🇺🇸 アメリカのミューチュアルファンド(VTSAXなど)
-
「Expense Ratio(経費率)」が
-
売買委託手数料
-
管理費用
-
ファンド監査費用
-
事務コスト
をすべて含んだ包括的な数字です。
-
-
これは事前にSEC(米証券取引委員会)に正確に届け出され、透明性の高い開示が義務化されています。
✅ 実際にVanguardのサイトでも:
The expense ratio is what the fund actually charges each year. There are no additional hidden costs.
-
VTSAXのExpense Ratioは0.04%
-
これはすべての運用コスト込みの「実質コスト」
【補足】ただし「スプレッド」や「キャピタルゲイン課税」は注意点
-
VTSAXはミューチュアルファンドなので、1日1回、基準価額で取引
-
売買スプレッドはないが、売却時にキャピタルゲイン税が発生する可能性あり
-
ただし、ETF(VTI)の方が税効率は高い(株式のインカム分配の最適化が可能)
🔍 結論まとめ:
比較項目 | 日本の投資信託 | VTSAX(米国) |
---|---|---|
表示されるコスト | 信託報酬のみ | Expense Ratio(全て含む) |
実質コストとの差 | 大きいことが多い(0.1〜0.2%程度) | ほぼ差がない |
隠れコストの心配 | あり | 基本なし |
実質コスト | 表示より高め | 表示通り(0.04%) |
日本も超低コストファンドが台頭してきましたが、実質コスト表示の部分など、まだまだアメリカに及ばない部分もありそう。
せっかくなのでコストを深堀したので追記していきます。
アメリカの投資信託(特にノーロードのインデックスファンド)は、基本的に「表示される経費率(Expense Ratio)」が実質コストです。
つまり:
🔸 Vanguardに限らず、Fidelity、Schwabなど他社でも
🔸 経費率 = 実質コスト(原則、隠れコストなし)
🔍 詳しい理由と仕組み
1. アメリカの投資信託における「Expense Ratio」は包括的
SEC(米証券取引委員会)によって開示義務があり、以下の費用をすべて含みます:
含まれる費用 | 説明 |
---|---|
運用報酬(Advisory Fee) | 運用会社への報酬 |
管理費用(Administrative Fee) | 帳簿管理、人件費、システム維持など |
保管費用(Custodian Fee) | 保有証券の保管、精算業務 |
会計監査・報告費(Audit, Legal) | ファンド監査、会計士費用など |
売買委託費用(Trading Costs) | ※インデックスファンドは少なく、実質に含む |
➡ つまり、日本で言う「信託報酬+隠れコスト」の合計が、米国ではあらかじめ「Expense Ratio」に含まれていると考えてOKです。
2. ノーロードファンド(No-Load Fund)とは?
-
販売手数料(購入時手数料・信託財産留保額など)がゼロ
-
これはVanguardだけでなく、Fidelity、Charles Schwab、T. Rowe Priceなど多くの会社が提供
-
販売会社へのインセンティブが不要 → コスト低下に貢献
✅ 結果として:表示される経費率がほぼ実質コスト
会社 | 代表的ファンド | 表示経費率(実質) |
---|---|---|
Vanguard | VTSAX, VFIAXなど | 0.03~0.05% |
Fidelity | FZROX(Zero Fund)など | 0.00%(本当にゼロ) |
Schwab | SWTSXなど | 0.03~0.05% |
→ 表示される経費率がほぼ実質コストです。
→ 例外的な隠れコストはなく、日本の「実質コスト」という概念自体が存在しないと思ってよいです。
なるほどー
アメリカには実質コストという概念自体が無いんですね。ここらへんは日本の悪しき習慣が早くなくなることを願います。
あと、フィディリティのゼロファンドは独自指数を使っていますが、現在275億(ざっくり4兆円)と規模としても凄いことに。日本でも野村がチャレンジしてるので今後増えていくかも。
❗補足:ただしアクティブファンドやETFには微差が出る場合も
-
アクティブファンドでは、場合により売買が多くなる → トラッキング誤差や税負担が影響
-
ETFでは市場価格との乖離(プレミアム/ディスカウント)、スプレッド、税処理などがわずかに影響
🔚 まとめ
比較項目 | アメリカのインデックスファンド | 日本の投資信託 |
---|---|---|
表示される経費率 | 実質コストとほぼ同じ(隠れコストなし) | 信託報酬のみで隠れコストあり |
ノーロード販売 | 主流(販売手数料ゼロ) | 一部あり |
情報開示の透明性 | 非常に高い(SEC規制) | 比較的少なめ |
Vanguardだから特別ではなく、「米国の制度そのもの」が実質コストの透明性に優れているということです。
ちょこっと調べてみようと思ったらガッツリの量になったのと、改めてアメリカの凄さ、透明性を知った一日となりました。
しかし、NISAもこの道を通ると考えれば投資環境はまだまだ改善される可能性も大きいですね。今後も良い方向に動いていくでしょう。
というワケで今日はS&P500が純資産8兆円超えというお話でした。
投資環境はここ10年でホント良くなりました。あとは続けるだけですね。ともに頑張っていきましょう。
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