当サイトではバランスファンドを良く紹介しますが、それでもリスク資産なので値動きはあります。メジャーな8資産均等型でも10年中3回はマイナスです。
カンさんのtweetを見ていたら久しぶりに調べたくなりました。
8資産均等型ファンドでも10年運用を続ければ、そのうち3年は『マイナスの収益』に落ち込みます(例:2014年~23年)これが期待平均値です。10年続けても3年はダメな年。それが普通ですので、長期投資のんびり行きましょう🙂 pic.twitter.com/usqn07etj4
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) March 15, 2025
8資産均等型ファンドでも10年運用を続ければ、そのうち3年は『マイナスの収益』に落ち込みます(例:2014年~23年)これが期待平均値です。10年続けても3年はダメな年。それが普通ですので、長期投資のんびり行きましょう
バランスファンドでも10年中3回はマイナスなんですよね。
画像も興味深そうです。
では、一緒に見ていきましょう。
【良い?悪い?】久しぶりにeMAXIS Slimバランス8資産均等型を調べてみた
わりとリスク構成比率の高い8資産均等型ですが、わりと値動きはあります。(4資産均等型に比べて新興国株式、新興国債券、国内REIT、海外REITが増えるのでリスクは高くなる。)
そして大好物のスパゲティチャート。
8資産以外のアセットが不明ですが、まぁ何となく分かれば良いですねw(赤が株式、青系が債券、グレーがREITでしょうか。)
下げ相場のときはどうしても引きずられます。
2015年チャイナショック、2018年クリスマスセール、2022年インフレからの下落というイメージですが、良いときは全体的に上がって、アカンときは全体的に下がる。
でも8資産の均等なのでそのなかではマイルドな値動き、そんな商品です。
微妙にeMAXIS Slimバランス8資産とはリターンが違うのですが、まぁ、そんな大きい差では無いので気にせず、上記画像で2014年来のリターンを見てみました。
年度 | リターン | 資産推移 |
2014年 | 17.4% | ¥1,174,000 |
2015年 | -3.2% | ¥1,136,432 |
2016年 | 4.1% | ¥1,183,026 |
2017年 | 10.7% | ¥1,309,609 |
2018年 | -6.8% | ¥1,220,556 |
2019年 | 16.2% | ¥1,418,286 |
2020年 | 0.8% | ¥1,429,632 |
2021年 | 16.9% | ¥1,671,240 |
2022年 | -6.2% | ¥1,567,623 |
2023年 | 17.1% | ¥1,835,687 |
算術平均 | 6.7% | 投資収益 |
幾何平均 | 6.2% | ¥835,678 |
中々良いリターンですね。
100万円を10年投資をしたら80万円のリターン。2018年、2022年でもマイナス幅が低く、かなり良い商品に思えます。
せっかくなので3000万円保有した感じにしてみました。
年度 | リターン | 資産推移 |
2014年 | 17.4% | ¥35,220,000 |
2015年 | -3.2% | ¥34,092,960 |
2016年 | 4.1% | ¥35,490,771 |
2017年 | 10.7% | ¥39,288,284 |
2018年 | -6.8% | ¥36,616,681 |
2019年 | 16.2% | ¥42,548,583 |
2020年 | 0.8% | ¥42,888,972 |
2021年 | 16.9% | ¥50,137,208 |
2022年 | -6.2% | ¥47,028,701 |
2023年 | 17.1% | ¥55,070,609 |
算術平均 | 6.7% | 投資収益 |
幾何平均 | 6.2% | ¥25,070,609 |
3000万円を突っ込んでいたら10年後5500万円というのはパワーがありますね。
うちの資産、全部コレで良いのでは?
ただし8資産均等型は思っているよりリスクが高いです。
eMAXIS Slimバランス8資産の目論見書より過去リターンなど。
調べたところ、目論見書はベンチマーク含め11年分しか載っていませんでした。
eMAXISのほうは年間収益率推移も出ていなかったので、過去記事から調べてみました。
リーマンショックの凄まじさを実感させてくれますね。
こちらに合わせて3000万円保有した結果を見てみましょう。
最終的にけっこう凄いリターンになってますがリーマンショックの落ち込みに耐えられるかどうか。。
リーマンショックからの基準価額回復に5年かかっており、感覚的には株式投信を持ってるのに近いかも。
テキストでも見ておきましょう。
年度 | リターン | 資産推移 |
2007年 | 3.4% | ¥31,020,000 |
2008年 | -39.8% | ¥18,984,240 |
2009年 | 25.3% | ¥23,787,253 |
2010年 | 3.8% | ¥24,691,168 |
2011年 | -9.5% | ¥22,345,507 |
2012年 | 25.5% | ¥28,043,612 |
2013年 | 27.3% | ¥35,699,518 |
2014年 | 18.4% | ¥42,268,229 |
2015年 | -3.0% | ¥41,000,182 |
2016年 | 3.5% | ¥42,435,188 |
2017年 | 7.8% | ¥45,745,133 |
2018年 | -6.7% | ¥42,680,209 |
2019年 | 16.3% | ¥49,637,083 |
2020年 | 1.0% | ¥50,133,454 |
2021年 | 16.0% | ¥58,154,807 |
2022年 | -4.7% | ¥55,421,531 |
2023年 | 16.4% | ¥64,510,662 |
2024年 | 12.2% | ¥72,380,963 |
算術平均 | 6.29% | 投資収益 |
幾何平均 | 4.92% | ¥41,360,963 |
リーマンショックの影響がデカ過ぎますね。。一気に資産が1200万円も減ってます。バランスファンドと言えど、保有しているリスク量が大きいとこんな感じなんですね。
ただ、保有リスクが大きいからこそ、その後の巻き返しも凄いです。
何だかんだで18年間保有したら資産は7200万円(2.38倍)に。
わりと長期保有にも良い気がしてきました。
※バランスファンドで幾何平均4.92%なのでひょっとすると18年モノの米ゼロクーポン債ってめちゃくちゃ買い時なのでは…(為替次第なこともあるし未来は全然分からんけど)
せっかくなのでSlim8資産均等型を使って老後シミュレーションをしてみます。
数字はXの生成AIであるGrokに任せました。()
たぶん大きいミスはないはず。
2007年に3000万円をSlim8資産均等型にぶち込み、毎年末に生活費180万円(月15万円引き出し)での想定。年金+15万円というのは管理人の希望ですねw
リーマンショックがあるからヤバそうではありますが見てみましょう。
3000万円の資産が18年後に320万円に。
運用してなかったら赤字ですが、65歳+18年=83歳時点で320万円は心許ない金額。
管理人の場合、暴落を乗り切るため個人向け国債をある程度用意しているので、リーマンショックの2008年は取り崩しナシで再計算しました。
これだと2024年時点での余裕が変わるはず。
頼むぞGrok。
※2008年は生活費180万円引き出しナシ
下落したときにリスク資産を取り崩さないだけで大きく改善しますね。一気に老後資産が1000万円くらい変わりました。
取り崩し2年目に暴落が来た場合、月々の生活費をパート労働などで稼ぐこともできますし、退職金がある人は無駄遣いせず、このような不測の事態に取っておくことも可能。
意外と資産3000万円とeMAXIS Slimバランス8資産は相性が良いのかも知れませんね。
個人的にはできればニッセイ4資産均等型での長期シミュレーションを見てみたいのですが、データが見つかったらやってみようと思います。
イボットソンがモーニングスターに買収されて以降、あまり4資産均等型のデータ出なくなったのでGPIFでも探してみるか。。
というワケで今日は【良い?悪い?】eMAXIS Slimバランス8資産均等型のリターンを調べてみたというお話でした。
色んな取り崩しシミュレーションをしていますが、目指すは3000万円と暴落時の生活費1~2年分あれば安心かな、と思うようになってきました。
ここらへんを目指してNISAを埋めていこうと思います。
大変なことも多いですが、ともに頑張っていきましょう。
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【良書だった!】金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論
eMAXIS Slimバランス(8資産均等)は長期投資に相応しいか(7年前の記事です。)
上の記事は北村慶さんの本を読んだ感想ですね。北村さんは本書のなかで8資産均等型を推しており、自身の積立状況などをオープンにしていました。
語り口も柔らかく、とても読みやすい良書なので投資初心者やバランスファンド好きの方にも是非読んで貰いたい一冊です。
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