みらいさんがTwitter(X)で面白い画像を上げていました。
2020年以降、20代、30代のリスク資産比率が上がっているとのこと。NISA効果もあると思いますが、未来は明るいですね。
tweetはこちら。
年齢別のリスク資産への割り振り度合いだそう。2020年以降は特に20~30代の若い世代でリスク資産比率が高まってる
これまでは若者 vs 高齢者の経済格差に注目されてたけど、実は同世代の中で投資で力を入れてる人とそうでない人で差が開きつつあるのかも
とちょっと思ったり pic.twitter.com/88KWNXRKIy
— みらいよたろう@東北投信🇨🇦🌴🇹🇭🍤 (@instockexnet) March 3, 2025
大和アセットマネジメントの資産形成白書2025が元データです。
外部リンク資産形成白書2025(PDF)
けっこう面白いデータが多かったので画像多めで一緒に見ていきましょう。
【資産形成白書2025】日本とアメリカのリスク資産比率の違いが面白い
まずはみらいさんが上げていた画像から。
コロナショックを機にリスク資産への比率が増えてるのが面白いですね。ここ数年ちょっと下がり気味ですが他の年代に比べてかなり高いです。
現金や流動性の高い預貯金から、長期運用型やリスク資産に振り向けたのが要因とのこと。
少子化の不安はあるものの、若い層がリスク資産を増やしているのは嬉しいですね。最近の若い人は賢いし、何だかんだで未来は明るいのかも。
ただし、家計における金融資産の推移を見ると全体ではまだまだ少なめ。
金融資産は順調に増え続けており2086兆円を突破。
内訳を見ると半分は現金で、リスク資産はまだまだ低め。今後、NISA効果で増えていく感じでしょうか。少子化なので相続で資産増えていくケースも多そうですし。
家計金融資産におけるリスク資産の推移。
バブル崩壊でゴリゴリ減っていき、底打ちして回復した後、ライブドアショック、リーマンショックで下がるものの、そこから徐々に回復している様子。
2018年のクリスマスセール、2020年のコロナショックで一時的に減っていますが、よほどの経済危機が無い限り長期で増えていきそう。
資産形成白書2025(PDF)を見ていると色んなデータがあったのでリスク資産以外なども。
家計金融資産は右肩上がりなのに名目GDPは30年以上ヨコヨコ。
日本が成長してないのに貯金は増える。収入はそんな伸びてないから当然消費は冷え込む。デフレ期間が長かったですね。
今はインフレになってるけど可処分所得は追い付いてないので、今後どうなるか不安もあります。
名目GDPと家計金融資産の比率グラフ。
政治家さんは報酬をGDP連動にしたほうが良いと思う。。
話は変わって日米比較。
貯金大好き日本人の金融資産は順調に伸びてますが、アメリカは株式みたいな上がり方になってますね。
円換算で見るとアメリカと日本の差がヤバいことになります。
日本の家計金融資産は2000兆円ですが、アメリカは1京6000兆円www
1990年の金融バブルのときに日本とアメリカの金融資産は同じくらいになったものの、それ以降はどんどん差を付けられて、現在は8倍になりました。
向こうは給料もしっかりインフレしてて401Kでガンガン資産形成してることも大きいですが、株式で資産形成してきた人と、貯金だけの人みたいな感じですね。
1970年を起点とした日米の推移。左右で円、ドルと分かれてるので注意が必要ですが。
これも面白い参考画像。
日本は貯金が半分。アメリカは10%くらい。
代わりに投資信託、株式が倍以上違います。保険などは同じような比率。
野村総研のデータで「いつの間にか億り人」みたいないことが出ていましたが、アメリカだと401Kしてたらミリオネアとかなってそう。
イギリスもISA(非課税枠上限ナシ)をガンガン積んでたらそんな状況。
まだまだ金融先進国には一歩及ばず。
話は日本に戻って、家計金融資産に土地資産を足したもの。
金融資産バブルで増えたのは金融資産でなく土地資産だった様子。
こうやってみると地価は下がったけど、土地資産崩壊という感じではないんですね。意外。
2005年くらいまで徐々に土地資産が下がるものの、そこからは一定をキープ。
大和アセットのレポートでは、土地資産の比率が大きかったからリスク資産のウェイトが低かったのかも、とありました。
アメリカはどう?ということでこちら。
金額の数字が間違ってる気がしますがスルーで。
土地資産も金融資産も同じように右肩上がり。正しい資本主義という感じ。何だかんだで土地資産欲しいなぁ、と思いました。(家なしオジサン。)
家計金融資産+土地資産の構成比。
その他金融資産が何か不明ですが貯金とかですかね。
日本はリスク資産比率がずっと10%以下、アメリカは30%前後。
土地資産も含んだ場合、日本はバブルピークで70%近くあったのが40%まで低下。残りは貯金。
アメリカは土地資産、リスク資産を合わせて60%程度の推移。残りが預貯金や保険。土地、株式、現金とキレイな分散投資。
ちょっと長くなってきましたが、まだまだ画像があったのでお付き合いください。
ここからは日本のお話。
まず高齢者の就業率。
どんどん伸びてますね。
60代前半だと74%が働いており、60代後半になっても半数以上が何かしら働いています。70代以上になるとさすがに引退する人が多い様子。
管理人は副業的なことはしてるだろうけど60歳には労働から引退したいなぁ。
年代別金融資産。
50代以上で8割くらい占めてそう。。
これの問題点は相続ですかね。
80歳以上の親が亡くなっても50代、60代に相続されるので、結局貯めこむことで経済の循環にはなら無さそうな予感。
孫に相続することで「教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置」が1500万円まで非課税で使えますが、利用形態が面倒過ぎて使ってる人が少なそう。(学費等で使ったら贈与をされた口座の金融機関に領収書を提出等しないと非課税にならない。)
結局、庶民の場合、死ぬまで貯めこんで、そのあと相続という感じで、60~80代がずっと資産を保有して、医療費を使いこんで、現役世代が苦しむというのがあと40年くらい続く気がします。
年代別の資産構成比。
若い人のリスク資産比率が増えていると言っても、持っている金額が違うので、実際のところは高齢者ほどリスク資産の比率が高いです。
ただ、これは今の話ですね。今後は若い人のリスク資産比率はどんどん上がっていくでしょう。
何歳まで生きれるかの簡易図。
人生100年時代といっても私たち現役世代だと男性は85~90歳、女性は90~95歳くらいまでを見ておけば良いかと。
管理人の場合、虚弱かつ副業したりで無理してるから75歳くらいで死んじゃいそうな気がします。
妻のことを考えると資産形成して残してあげなきゃ、と思う反面、自分はそんな長生きできないので、早めに早期リタイアなどして緩く生きたい。。
ちょっとだけ投資のお話。
普通に暮らす場合、年金で不足する金額が月5万円程度が多い様子。(これが2000万円問題の元。)
月5万円を生み出すためにはリスク資産がいくらあって、何%の利回りを出せば良いのか、という画像。
3000万円とかあれば2%なので余裕ですが、年金受給後の寿命を25~30年と考えると、運用とかせずに散財して丁度良い感じ。(月10万円×30年で3600万円。我が家も運用とか不要なのかも。)
65歳(もしくは70歳)時点でNISA満額+無リスク資産1000万円を予定してる我が家だと、55歳から65歳までにそれ以外の資産は積極的に使っていかないとなぁ、とか思いました。
ちなみに65歳で年金受給したあとは5年かけて「つみたてNISA」を使って生活予定です。つみたてNISAは毎年旅行とかに散財して、NISAは適宜消費で良いかも。
ちょっと話が変わって収入の推移。
左軸が世帯主収入、右軸が配偶者収入。
世帯主の年収はヨコヨコ(ちょい下げ)で、不足する分を共働き、パートタイムで埋めてきた様子。
貯金額推移を見ているとリーマンショックで堪えたのか、不況が落ち着いた2014年以降、貯金が増えていってますね。
世帯収入は変わってないけど、貯金が増えるということはデフレ。そして今は可処分所得増えてないのにインフレ=スタグフレーション。。
若い人はマジで株式に賭けつつ、自己成長しながら入金力を上げていかないとヤバい未来。
実家が太い人は早めに相続貰えるよう交渉するとか?
理想と現実。
金融資産の理想と現実(平均値・中央値)です。
最新のデータだと
- 理想 3000万円
- 平均 1400万円くらい
- 現実(中央値) 400万円くらい?
となっています。
とはいえ、全世代だとこんなもんなのかも。
株クラが異常過ぎるだけ。
長くなってきたので最後の画像。
株式・投信に注目です。
投資家が理想とする増え方。
年金はアメリカも賦課方式で世帯主+配偶者50%といった感じなのですが、こちらも右肩上がりなんですね。(もしかすると401Kなのかもですが。。)
というワケで今日は大和アセットマネジメントの資産形成白書から気になった画像データ等のご紹介でした。
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管理人みたいに相続とかも期待できない人はともにコツコツ頑張っていきましょう。
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大和アセットマネジメントの資料は良くできていて見やすいですね。
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