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【良書】つみたて投資の終わり方~100年生きても大丈夫!

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皆さん、NISAはしてるけど終わり方とか意識していますか?

私はけっこう重要な問題だと思っていて、カンさんの本がズバリなので紹介します。

今日は読書感想文です。

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【良書】つみたて投資の終わり方~100年生きても大丈夫!

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管理人は今年48歳になり老後が見える時期になってきました。

そろそろ投資の取り崩しも考えなきゃ、と思いつつ、あーでもない、こーでもない、という感じで記事にちょこちょこ書いてますね。

それが本書を読んで納得して、老後の取り崩し計画もコレで良いんじゃない?という感じになりました。

 

ちなみにですがカンさんは投資信託クリニック代表をつとめ、創業23年で2,000人以上の相談実績のあるプロ中のプロです。

何より本書が安い!そしてカンさんのブログを読んでる人だったら分かるけど、説教じみたことも上から目線もないし、心に寄り添う文章で読みやすいので超おすすめの一冊です。

ちなみにKindle Unlimitedだと無料で読めます。今だと3ヶ月無料キャンペーンを使うのも良いかも。

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さて、いきなり結論から書いちゃいましょう。

 

【結論】つみたて投資の終わり方は毎年一定割合で取り崩してリバランスをするだけ

引退後の取り崩し方法

本書で書かれている方法は

  • 引退5年前くらいから資産をシンプルにする
  • 老後は無リスク資産も用意しておく
  • 引退する(Xデー)
  • 年末に金融資産を3%で取り崩す
  • 年初にリバランスをする

シンプルに書くとコレだけです。

 

また本書でおすすめされていたのはオルカン50%、現金50%の比率にして、これを年3%ずつ取り崩すという方法でした。(色んな人もいるだろうからバランスファンド使った方法もあったけどメインは多分これ。)

株高のときはリスク資産多めに、不況のときは現金を多めに取り崩す感じ。

イメージ的には株式の長期リターンが6%でキャッシュ半分だと想定リターンは年3%です。理論的には取り崩しても減らない計算ですが、実際は値動きがあるので徐々に減衰して亡くなるときには資産が半分くらい、とも書かれていました。

ちなみに管理人は年末に全体資産や老後資産をエクセルでチェック、合わせてリスク資産半分、無リスク資産半分にしているので、老後は取り崩しを一手間入れるだけでやることは同じな感じですね。

 

肝は毎年手動で取り崩して一年分の生活費を用意するということ。

そして生活費を用意し終わったらリバランス忘れずに。

良いところは年一回生活費を準備したら、あとは何もしなくて良いところですかね。年金という安定収入があるので多少変動があっても心穏やかな気がします。

 

ちょっとイメージしてみました。

けっこう状況悪めの想像なので、それでもこれくらい使えるのか、と気楽にとらえてもらえると幸いです。

管理人66歳の年末。

リスク資産2000万円、無リスク資産2000万円と想定します。とりあえず5年後に暴落も入れてみました。

すんごい雑なシミュレーション。

年齢 リスク資産 無リスク資産 値動き 取崩3% 残額
66歳スタート 2,000 2,000 0% 120 3,880
リバランス 1,940 1,940
67歳 2,037 1,940 5% 119 3,858
リバランス 1,929 1,929
68歳 1,774 1,929 -8% 111 3,704
リバランス 1,796 1,796
69歳 1,760 1,796 -2% 112 3,444
リバランス 1,722 1,722
70歳 1,773 1,722 3% 105 3,390
リバランス 1,695 1,695
71歳 847 1,695 -50% 76 2,466
リバランス 1,233 1,233
72歳 1,380 1,233 12% 80 2,533
リバランス 1,267 1,267
73歳 1,317 1,267 4% 80 2,504
リバランス 1,252 1,252

リスク資産、無リスク資産のどちらからも生活費を取り崩します。

取り崩したあと半々になるようにすれば良いのでリバランスというほどでも無さそうですね。

株式が好調のときは株式を多めに利確し、株式がアカンときは現金から取り崩し。手動でも年一なら余裕でしょう。

 

ただ、一回でもリーマン級のダメージを受けると逓減して回復は厳しくなりますね。

ここまでいかなくても長い老後を生きていると何回かは大きめの調整は受けるだろうし、徐々に取り崩しできる資産は減るのかな、とイメージしました。

あと、思った以上のペースで総額がゴリゴリ減ります。

理論上減らなくても、亡くなるときに資産半減というのは実際そうだなぁと思います。

 

もちろん良いリターンのときもあるから大勝ちしたときに現金をヘソクリとして残しておく、というのも本では書いてましたね。

私もそうなりそう。

 

老後は思っている以上に資産の減る怖さがある

本書では引退する前にリスク許容度を確認しつつ、老後に備えてさらに低リスク戦略をとるように紹介しています。

とはいっても、資産形成期リスク資産100%だったのをリスク資産50%、無リスク資産50%にという具合なので、読者様のなかでは似たような比率の人も多いかもですね。

ただ、リスク資産というのはリターンの代わりにいつでも資産半額というリスクを引き受けるもの。

これが45歳で資産3000万円が1500万円になっても時間がまだあったり、労働所得からの入金で乗り切ることができるけど、老後に資産5000万円で収入源は年金のみ、資産半額で2500万円を取り崩し、となったときに大丈夫かというと大半の人は耐えられない、というのが実情のようです。

収入源が無い老後ほど資産にすがる傾向になりそうなので私も注意したいな、と。

 

とはいえリスク資産は大切です。

 

年は取ってもリスクを取る必要もある

雑すぎるシミュレーションをしたところ総額がゴリゴリ減ったんですが、それでもリスク資産は一定の割合で持っておく必要があるようです。

答えは分かりやすくインフレですね。

今が一番分かりやすいですが、収入のない老後に今レベルのインフレが来た場合、対応できる資産がないと生活がジリ貧に。。

インフレ進行中は株安になるんですが、そのあと不況になり景気低迷後に金融緩和で金利が下がってるときが一番株式リターンの出るときです。

長い期間を通じて儲かってるときにヘソクリつくりつつ、という感じになりますかね。

 

リスク資産は極力シンプルに

極論を言ってしまうとETFとか全部売ってしまって一度オルカンにまとめる。(税金は先払いとして諦める。)

無リスク資産はキャッシュで十分。人によっては個人向け国債も使う。

あとは年末になるたびに翌年の生活費取り崩しをしてリバランス。

シンプルにするにはオルカンにまとめるのが良いよなぁ、と管理人も思いました。

 

取り崩しの「率」は3%で良いのか

取り崩し率を3%で書いてましたが、ここは人それぞれになります。

ただ、3%を超えるのはマズいという感じ。

株式リターンが6.7%とするとカウチポテトで半分にすると3%程度。FIREの4%ルールを取り入れると資産減少ペースが早くて苦しくなるかな、と。

 

生活費が少ない人は資産に対して2%で良いかも。

もしくは無リスク資産比率を70%にするとか。暴落中は株買ってても良いし。

 

一般庶民が目指す老後資産はざっくり3000万円

普通にサラリーマンして厚生年金がある人なら3000万円あれば大丈夫でしょう的なことも書いていました。

管理人は持ち家もないし、年金も少ないので2倍は言わないものの5000万円くらい必要かも知れません。

しかし、老後は30万人規模の地方都市に住んでコンパクトな生活をしたり、やりようは色々ある、とも書いてましたね。

 

他にもいろいろ参考になることが書いてたんですが長くなってきたのでそろそろ終わります。詳しくは本書にて。

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管理人としては今までやってきたカウチポテトとリバランスに取り崩しを加えるだけなので、さして困らずに対応できそうだな、と思いました。

個人向け国債1000万円+NISA満額で良いか、と思ったりもしましたが、老後も近いしカウチポテトポートフォリオも良いな、とか。

とはいえ、あと20年くらいあるので、ゆるゆると考えながらですかね。

たまには出口戦略のことも考えつつ、お互いコツコツ頑張っていきましょう。

 

ななし
ななし

あ、あと、めちゃ良書で一時間くらいでスルスル読めたし、お値段も安いので皆さん是非読んでみてください。

 

お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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