Twitter(X)を見ているとS&P500の低迷期間の画像が流れてきました。なかなか考えさせられるので記事にてシェアします。
tweet(ポスト)はこちら。
🇺🇸 Return
The timing of your investing journey can greatly affect your future outcomes. Even with the Fed’s interventions, it can take considerable time to recover from a bear market
👉 https://t.co/7Lvn6R5dKuh/t @LanceRoberts #markets #sp500 $spx #spx #returns #investing pic.twitter.com/JmSXSMA0tX
— ISABELNET (@ISABELNET_SA) September 28, 2023
S&P500に投資をしているとついつい右肩上がりの画像にばかり目がいきますし、心も踊ります。
しかし、長期低迷とアホみたいな上昇の結果を200年単位で引き延ばしたときに平均6.7%(インフレ調整後)のリターンが出るのでしたね。
当サイト(氷河期ブログ)は良く長期低迷のことを書くのですが、この画像はイメージがしやすいかな、と。
もう一度画像を見てみましょう。
※スマホだと見にくくてスミマセン。。
ニューヨーク大恐慌(世界大恐慌)の29年低迷は有名ですが、それ以前の低迷も恐ろしいものがありますね。
ちなみに調べてみたら1907年恐慌というものらしいです。当時、米財務省とロックフェラーから資金供給をしていたがニューヨーク市場は閉鎖寸前という混乱期。1900年前半は地獄のような時代だった様子。私の老後がこんな感じで始まったらどうしよう。。
話は面白かったので良ければこちらを。(意外と長いですw)
1907年恐慌(1907ねんきょうこう、英: Panic of 1907)は、アメリカ合衆国で1907年10月に発生した金融恐慌。構造的要因は前年制定のアームストロング法による資金移動であった。この恐慌はイギリス系投信に回復しがたい被害をもたらした。一方では現金の不足を証券でごまかす金融制度の脆弱性を露呈し、連邦準備制度の立法事実となった。
引用元:ウィキペディア
26年とか29年も株価が戻らないとか果てしないですよね。我が国の日経平均並みです。
暴落初弾は耐えられるとして、今の資産が暴落後に29年も戻らないのをイメージしてみましょう。
すごい雑計算ですが5500万円が1060万円くらいまで減って、5年くらいかけて3910万円まで回復、しかしその後にまた暴落で5年かけて1480万円まで下落。5年かけて回復するものの3年ほどの大きな調整で1780万円まで下落。
元本を回復するのはそこから10年後。
こんなん頭おかしくなりますわ。。
老後初期にこれが来たら死ぬまで働くしか無さそうですね。(ちなみに当時の失業率は25%)
これだけ見てると投資が怖くなるだけなので、他の見方もしてみましょう。
株式投資は配当が出ます。上記は再投資をしていない画像ですね。配当再投資をすると期間はかなり短縮されます。
イボットソンの過去資料が役立ちます。
外部リンク大恐慌時代のシミュレーションから、資産運用の「王道」を学ぶ(PDF)
上記PDFのなかから分かりやすい画像を見ていきましょう。
良画像はこちら。
※スマホだと見にくくてスミマセン。都度拡大しつつお願いします。
データの切り取り期間が若干違いますが暴落から回復までのチャートは同じです。
配当を再投資していると元本復帰までが15年5ヶ月に短縮されました。安くなり過ぎた株式を配当で買い漁っているのが効いていますね。当然、配当利回りも急上昇したでしょうし。。
あと、地味に素晴らしいのが本家カウチポテトポートフォリオ。株式半分、債券半分だと6年2ヶ月で元本回復です。これだと老後も年金を貰いつつ細々キャッシュを取り崩しいけば何とかなりそう。
リバランスと分散投資の大切さが分かりますね。
ちなみにSBIで超低コストで同様のポートフォリオの投信もあります。
関連記事ついに爆誕!SBI・米国バランス(愛称:まるっと米国)|SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)
まる米、素晴らしいけど持つとしても老後かなぁ。
若い人はドルコストが真価を発揮する。
ニューヨーク大恐慌は株価▲93%という大暴落でした。
カウチポテトポートフォリオでも資産半減という地獄。。
しかしドルコストをしていれば3年9ヶ月で元本を上回ったようです。
バランスファンドを積立投資している人や、キャッシュなどで適宜リバランスをしている人にとっては救いになる画像ですね。
地味に1970年代のインフレ期、2000年代のITバブル崩壊~リーマンショックも酷い
配当再投資とカウチポテトポートフォリオに効果があったのは分かりました。
とはいえ、資産形成をするには株式リスクを多めに取っている人も多いかと。全世界よりS&P500に賭けたい人も多いでしょう。管理人も賭けたい派です。
しかし、1907年恐慌、ニューヨーク大恐慌以外でも長期低迷があって、こちらもけっこう大概です。
もう一度画像を見てシートベルトをしておきましょう。
1970年代からの低迷期
回復までに23年。。
9140万円が5~6年かけて3410万円に。
禿げますし、老後だったら寿命縮みそう。。
2000年代の低迷期
回復までに14年。。
9年かけて2億6190万円が1億840万円に。
これくらい資産があれば生き残れるけど、1/4にして管理人がいけそうな6540万円が2710万円と考えるとこちらも寿命が縮みますね。
でも、これくらいなら質素な生活で何とかなりそう。実際、貧乏生活していたけど超絶デフレで相対的貧困はそんな感じなかったし。
2024年から新NISAがはじまるのでリスクオンしたくなりますが、リスクの取りすぎはけっこう大変ですね。
無理し過ぎないようにして生き残りを重視しましょう。乗り遅れても何回も暴落がやってくるので、投資チャンスはありますし。
というワケで今日はS&P500の低迷期間は最大29年というお話でした。
お互いシートベルトを締めつつ、コツコツ投資を続けていきましょうね。
下落相場になったらひたすら買い向かう記事を書きたいと思いますw
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