読者の皆さんはオルカン派ですか?
それとも米国株派でしょうか?
S&P500派の人はいろんな意見があると思います。
- オルカンのうち米国株が60%近くになっているのでS&P500一本でも良い
- 過去の成長から見ると米国株に集中したい
- 今後もイノベーションを生むのはアメリカだと思う
- 世界最強の軍事力と覇権通貨がチート過ぎる
- 昔買えなかったのでS&P500が好き(管理人だけw)
などなど。
さて、トウシルで山崎先生がS&P500のほうがオルカンより優れているという検証についてどう思いますか?という質問に一刀両断していて面白かったのでシェアします。
記事はこちら。
外部リンク山崎元がホンネで回答(1):「オールカントリー」より「S&&P500」の方が優れているという検証、どう考えますか?
では、一緒に見ていきましょう。
山崎元|オルカンよりS&&P500の方が優れているという検証&回答が切れ味ヤバい件
質問と山崎先生の回答。
一刀両断で草も生えない・・
もう一度質問を。
先生の回答。
ファーーーw
鬼かな?w
全盛期の山崎節が戻ってきた感はありますね。
S&P500は過去200年での平均リターンは6.7%でした。
そして人気のある主張としては20年以上長期投資をしていれば元本割れが無い、というもの。
ここもバッサリ切っています。
記事引用です。
ある銘柄の集合の部分集合を取った時に、ある期間においてリターンが優れていることはよくあります。部分集合は銘柄数が減るので、リスクは低くならない場合が多かろうと思われますが、ある期間(例えば過去30年)を取った時に、リターンが高くて同時にリスクが低い部分集合が見つかることは十分あり得ます。世界株に対して、米国の大型株を代表するS&P500が過去にそのような部分集合であった可能性は十分あり得ます。
500銘柄もあれば分散投資は十分だし、一般に大型株は小型株よりもリターン変動がマイルドなので、米国の時価総額の大きな企業が好調だった過去30年間に、S&P500がそのような「好調な部分集合」だった可能性はデータ上大いにあり得ます。
データの解釈としては、それだけのことです。
※太字・装飾は管理人がしました。
良い期間もあれば悪い期間もあるし、S&P500に期待し過ぎるのはしないほうが良いですね。
管理人も6.7%とかは期待していなくて3~4%で回ればええかな、という感じです。
データの件についてはピシャリと。
運用は20年、30年の単位で考えているのだから、過去30年のデータなどせいぜい1個分の(N≒1)データに過ぎません。
私は、心の中でこっそりとですが、金融的な問題へのアプローチの仕方で人間を3種類に分類しています。
・特定の人や書籍などを「信じる」のは「クズな人間」
・データの前で立ち止まるのは「愚図な人間」
・論理で考えるのが「普通の人間」実際、投資の上で重要な原則はほとんどが論理で考えて結論が出るものです
※太字・装飾は管理人がしました。
ちょっと言い過ぎちゃいますか、と思わなくもありませんが、これもまた山崎節。過去30年のデータなどせいぜい1個分の(N≒1)というのは心にとどめておきたいところ。
N≒1の話が気になる方もいると思うので、少し長めですが下記引用をどうぞ。
もう一つ例を挙げましょう。多分、「20年以上投資すると絶対損にならない」と言いたいのでしょうが、例えば過去60年の株価データから20年ずつ41個のデータを切り出して、「過去60年のデータでは41勝0敗です。20年の運用ならマイナスになることはないのではないか」などと言う人がいます。データの計算はご苦労なことですが、運用期間20年に対して、データ期間60年には独立な20年間は3つしかありません。N=3です。このデータは何の証明にもなりません。
それに、「20年後には投資元本を割らない」という条件が「絶対」なら、株式の期待リターンは20年国債の最終利回りと大きくちがうものにはならないはずです(現時点の株価がより高く形成されて期待リターンが下がります)。「損をする可能性」がどうしても付きまとうがゆえに、株式にはそれなりのリスクプレミアムが期待できるのだと考えるべきでしょう。これも、少し頭を使って考えたら分かりそうな話です。株式に「絶対」を求めるのは間違っています。
また、一般化できない個人の体験談(N=1、ですね)を長々語るのを聞いていて飽きるのもよくあることです。
※太字・装飾は管理人がしました。
20年保有すればプラスというのは、期待し過ぎず、まぁ、たぶんプラスやろう、くらいに考えておくと良いかもですね。管理人は20年で何とかプラスかという緩さで投資してます。
この記事を見ているとS&P500がダメダメな感じに思うかもですが、山崎先生は特段S&P500が悪手だとは言っていません。
100点満点ではないけど80点くらいかな、と動画では言っていた記憶。
画像はこちら。
S&P500は悪くないけど、オルカンのほうが良いんじゃない?というスタンス。
日本株40%、日本を除く先進国株式60%みたいな組み合わせを好んでいるのは昔からです。
良ければ関連記事なども。
関連記事【朗報!】S&P500単独82〜83点!【十分過ぎる】
久しぶりに山崎節を見ましたが、過去データだけを見て盲信するのは良くないですね。
アメリカの優位性と言われる株主重視も、例えば日本や他国が同様になればそれだけ上昇余地があるということ。
直近10年以上、米国株の強さが際立っていたので、平均回帰から考えるとS&P500派の人たちは楽観よりは覚悟を持ったほうが良いとも思います。
2024年より新NISAが始まるのでオルカンにするかS&P500にするか悩んでいる人も多いかも知れません。
そういった場合、山崎先生の正論グーパンチを受けておくと参考になることもあるので、良ければ下記の記事をどうぞ。
外部リンク山崎元がホンネで回答(1):「オールカントリー」より「S&&P500」の方が優れているという検証、どう考えますか?
自分の望んでいるのと違う意見とか読んでおくと後々役立ちますので。良い気持ちにはならないけどw
というワケで今日は山崎先生の検証&回答がヤバいというお話でした。
管理人はそのうちアメリカが停滞するだろうからそのときに逆張り積立したいな、と思っています。(懲りてない。。)
まぁS&P500も悪い指数ではないです、腹落ちした商品をコツコツ積み上げていきましょう。
お読み頂きありがとうございました。
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関連記事です。
オルカンは良い商品だけど、S&P500が悪い商品とは言ってませんね。山崎先生にしても三地域均等型をプッシュしていた時期もありましたし。
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