投資をしているのは老後のためという人は多いと思います。
しかし、どれくらいの資産があれば、毎月何万円の取り崩しができるという具体的イメージを持っている人は少ないのではないでしょうか。
ちょっと読者様から質問をいただき、投資の参考にもなるので記事にてシェア&回答させていただきます。
毎月6万円を受け取るにはいくら資産が必要ですか?→2000万円くらいでいけます
2000万円あれば58年間、毎月6万円を取り崩せる
読者様から頂いた質問はすこし長いので、まずは頂いたご質問から答えます。
大枠としては毎月6万円を一生涯受け取りたい、というもの。
タイトルに書いちゃってますが、2000万円くらい貯めて資産運用すればほとんどの人にとって月6万円を一生涯使うことができます。
画像で見てみましょう。
2000万円の資産を3%で運用できれば58年4ヶ月にわたって使うことができます。
50歳から使い始めたとしても大抵の人は寿命がきちゃうんじゃないでしょうか。
3%のリターンであればGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用がこれくらいなので現実的な落としどころとも思います。
ちなみにGPIFのポートフォリオはサイトでも公開されていますが、伝統的4資産均等型と言われるものです。
ニッセイ4資産均等型を買っておけば自動連動してくれますね。(実際は信託報酬負けますし、細かな部分は違いますが、まぁ似たような数字になるかと。)
セゾン投信の取り崩しシミュレーションは面白いので、良ければ是非お試しください。
外部リンクセゾン投信|取り崩しシミュレーション
つみたてNISAがあれば2000万円は何とかクリアできると思いますし、新NISAになれば時間をかければ複利も効いてくるので上振れした数字を狙えるでしょう。
さて、これだけであれば良いのですが、読者様からの質問は少し複雑な部分もありますので、もう少し詳しく書いていこうと思います。
ちょっと長いので、さらっと流しつつ、お付き合いいただければ幸いです。
一生涯、毎月6万円を子供が使えるようにするには、いくらくらい投資が必要でしょうか
さて、読者様からの質問です。
投資のことでずっと悩んでいる事があるので、
私には、現在5歳の息子が一人いるのですが、
息子が生きていけるだけのお金を遺す必要がありますが、
ざっくりですが、月15万円ぐらいあれば、
内訳についてですが、20歳以降は障害者年金が月7〜
他に障害者扶養共済にも加入しており、夫の死後は息子の一生涯、
15万円−(障害者年金6万円+障害者扶養共済3万円)=6万円
差額の6万円を息子のNISAで賄えたらと思っています。(
ジュニアNISAは去年から始めていて、
来年以降は夫のNISAに息子の分の積み立てを行なって、
息子が35歳ぐらいになった時に、いつ私が死んでも良いように、
前置きが長くなりましたが…この場合、夫と息子のNISAに、
大きな臨時収入があれば、特定贈与信託に入れて、万が一、投信が目減りした時に備えたいと思っています。ただ、入金時に結構な手数料を取られるので、これは最終手段にできたらとは思っています。
一般のご家庭向けのシミュレーションはネットでもありますが、
匿名にしていただけるなら、
ご質問ありがとうございます。
ご質問頂いた読者様とは状況が違いますが、うちの子供も言葉が遅く将来を心配しました。(一時期、話し始めたものの、4歳ちょっと前まで堅く口を閉ざして話してくれませんでした。)
なので、将来お金の苦労が少しでも減ればと、子供の口座に少ないながら入金をしていました。
話が大きいのでポイントをまとめます。
- 現在、息子さんは5歳
- 35歳以降は作ってきた資産でやり繰りできたら理想
- できれば毎月6万円を一生涯受け取らせたい
上述したように2000万円用意して3%で運用するとギリギリいけるかとは思います。
ただ、リスク資産は値動きがあるので、目減りはもう少し早いイメージをしたほうが良いでしょう。ざっくり2割増しで2400万円くらいあると安心かな、と。
35歳から取り崩すと58年(93歳)で枯渇しますが、ご両親の頑張りと相場次第でしょうか。
参考までに上述した取り崩しシミュレーションです。
老後用のシミュレーションなので、年齢が50歳からになっているのはご容赦ください。
さて、もう一つの質問も回答していきます。
それには、いくらぐらい投資が必要でしょうか?
という点。
2000万円用意するのはいくらぐらい投資が必要でしょうか
読者様の状況をまとめます。
- ジュニアNISAで160万円用意済み
- 35歳まで30年間の投資期間がある
- 親の新NISAを使って子供の資産を貯める
管理人が自分であればこうする、というのを書いていきますね。
私ならば短期ダッシュで700万円まで貯めて、残りは自分たちの老後の準備もすると思います。160万円は用意済みなので残り540万円。
年間90万円×6年くらいで準備できたら投資期間も長くとれます。
その後は老後資産を作りつつ、子供への資産が足りなければ、自分たちの資産をそちらに移す感じでしょうか。
気になったのはオルカンのみで、という点。
意外と元本割れのリスクもありますし、運用結果が思わしくない可能性も考慮に入れておくと良いかも。
今から頑張って貯めて、お子さんが10歳時点で総額700万円になったと仮定すると、約25年の運用期間が取れます。
ほぼ負けないだろう、と思う期間ですが、リスク資産は値動きも大きく、期待している平均的な数字を引ければ良いですが、下位30%くらいの結果になるとちょい厳しい数字が出ます。
ざっくりシミュレーションで見てみましょう。
リスク/リターンは常に変動するので、すこし甘めで入れました。年率リターン6.0、変動リスク18.0%です。
700万円を上記商品に投資して25年運用するとこのような結果になります。
出典:明治安田生命|投資シミュレーション
上振れすればラッキーですが、下位30%くらいの結果に終わると1355万円ほどになるようです。
ただ、多少少なくなっても大丈夫、というのが、どこまで大丈夫なのかを考える参考になると思います。
管理人であれば、これで足り無さそうなら自分たちの生活を削ってどこかで補填する感じですかね。頂いたご質問のなかで余裕があれば再投資、という部分になるかと。
明治安田のシミュレーションはリスク商品の元本割れ可能性なども出るので、読まれている読者様もご自身が想定している数字で入れてみると将来イメージが付きやすいかも知れません。
外部リンク明治安田生命|投資シミュレーション(リンク切れ)
なんでキレイに6%で回らず元本割れや、下位30%といったケースが出るのかは、下の記事をご参考ください。
関連記事【リスクはリターンを蝕む】株式投資で複利リターン6%は期待し過ぎの可能性大!
さて、リアル過ぎるお金のご相談をいただきましたが、本来はFPさんなどに相談するのが良いかな、と思います。
こういった問題こそFPに頼るべきかも
ご質問いただいた読者様には先にメールをしているのですが、こういった問題こそFPに相談すべきかと思います。
ただ、信頼できるFPかどうか分かりませんので、商品を勧められるようなFPさんであればお断りして、何度か他を探すというけっこうしんどい作業になるかも知れません。
管理人は50歳になったらカン・チュンド先生にFP診断して貰おうと思っています。金融商品にタッチしないFPとして有名です。
90分24,000円なので、ある程度、お金も貯まって、老後が見えてきてから相談しようと思ってます。
最近だと、つみたて投資の終わり方という書籍でも有名ですね。
さすがにいきなり24,000円は・・・
となる人も多いと思います。
カンさんほど投資信託に特化したFPも少ないかと思いますが、リクルートが運営している保険チャンネルはFPへの無料相談ができます。
公式リンク:保険チャンネル
管理人も使おうと思っているので、もし良かったらこちらもどうぞ。もちろんオンライン相談できるのでこちらも安心材料の一つ。(対面だとゴリゴリ押し売りされそうなので。)
個人的には福祉はもう少し期待して良いと感じました。私も子供のことで福祉に頼っていましたが、医療費や年金ほど予算を削られる可能性は少ないかな、と。
ここらへんFPさんのほうが引き出し多いでしょうし、無料相談でプランを聞いて貰うと良いかもですね。
長くなってきたのでそろそろ終わります。
おわりに|毎月6万円を受け取るには2000万円くらいの資産をつくる必要がある。しかし焦らずコツコツが最適解
ご質問いただいた毎月6万円をずっと取り崩すためには2000万円ほどのリスク資産が必要です。
現在160万円用意できているので、管理人であれば残り540万円を早めに拠出して25~30年近く運用をすると思います。
ただし、リスク資産なので、うまく回らない可能性も考えて、足り無さそうならサポート、という感じでしょうか。
テキストで書くと、どうしても味気ない回答になりますし、厳しめのシミュレーションが出てきますね。メールにも書きましたが、いつでもお気軽にご相談してくださいね。
投資期間30年というのは長期投資です。
これを大きなメリットと捉えてコツコツ続けていけば15年後くらいにはかなり楽になっていると思います。
ともに頑張っていきましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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2000万円でずっと毎月6万円取り崩しは夢があるなぁ、と感じた読者様からの応援ポチをお待ちしております。管理人も少ないながら取り崩して穏やかな老後を過ごしたいです。
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