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【悲報】世界の「経済政策バブル」が弾けてしまう可能性あり

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ネット記事を読んでいるとリーマンショック以降の暴騰が作られたバブルであるという話が。。

けっこう興味深い内容なので記事にてシェアします。

外部リンク世界の「経済政策バブル」が弾けようとしている

※リンクは新しいタブで開きます

著者は慶應義塾大学大学院准教授の小幡先生。

いつも悲観的な記事が多いのですが、今回のはなるほどなぁ、と納得しつつ読みすすめました。

 

経済政策バブルとは何か。

では一緒に見ていきましょう。

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【悲報】世界の「経済政策バブル」が弾けてしまう可能性あり

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記事内では経済政策バブルの定義が書いていなかったのですが「ぜいたく品、麻薬品バブル」というものです。

逆にいえば「ぜいたく品、麻薬品バブル」を成長エンジンとして経済や株価が伸びていた、と。

ぜいたく品、麻薬品とは何ぞや、と思うかもですが、分かりやすいのがゲーム、スマートフォン、SNSです。

ここ数年は実際にそうでした。生活必需品銘柄よりもIT・ハイテク銘柄のほうが圧倒的にリターンがありましたし。

 

小幡さんの記事より引用です。

キレッキレです。

ただ無駄なぜいたく品はすぐ飽きられる。よって、企業として消費者を支配し続け、利益を拡大し続ける「必勝法」は、必需品と思わせるぜいたく品を生み出し、これを永続的に欲する消費者を大量に獲得することである。これが大成功すると、人々はそれを「イノベーション」と呼び、称賛する社会になった。

本当は必要ないものを必要と思わせ、かつ永続的にそれを欲せさせるために、本能的欲望を刺激するような中毒性のあるものが継続的利益を生み出した。ゲーム、スマートフォン、SNSなど、これら“麻薬”を買える余裕のある消費者が増えることが経済規模拡大となり、経済成長とされるようになった。

しかし一方で、これが可能だったのは、経済全体がバブルであったからで、膨張する金(カネ)を次々と生み出す必要があった。社会主義の崩壊によるフロンティアとして生まれた移行経済と新興国を、ぜいたく消費経済市場に取り込んだ。

このフロンティアがなくなると、今度はサブプライムバブルなどの金融資産バブルを作った。それが崩壊すると、中央銀行を動員して、量的緩和バブルを作り、それも使い尽くした。

なるほどなぁ、と。

ただ、贅沢品やGAFAだけがイノベーションではないですし、また低迷期に入っても新しいイノベーションが起きます。

資本主義は人が幸せになりたいことで発展する社会だからですね。

 

バブルが生まれた背景と合わせて、ちょっと話が脱線するのですが「非ぜいたく品」についても興味深いことが書かれていました。

 

成熟国では「単純労働者という必需品」が不足

またちょっと長くなるけど引用にて。

その結果、誰もが必要とする必需品の生産は手薄になった。食料であれば、主食が不足し飢える人々が世界中にあふれていても、高級牛肉を生み出すために飼料作物を大量に生産した。

歴史の教科書で習った自給自足から商品作物への生産シフトが、あらゆる場面で起きた。

住居は、富裕層向けの高級住宅が土地、不動産価格をつり上げ、さらにそれが投資需要を呼び込み、世界中の大都市の不動産価格は高騰し、低所得者は賃労働を得るために大都市に流れ込んだが、住居は得られない状況となり、この苦境が多くの人々に広がっていった。

同様に、健全な精神と肉体を得るための必需品である「普通の良好な自然環境」は失われ、大都市での精神病は増え続けた。この結果、衣食住そして健康という必需品がすべて不足した。「衣」だけは大量生産に成功して余ったが、それを利益に変えるため、ファッション(流行)やブランドという「ぜいたく」なものにすり替えるか、使い捨てとして大量消費させることで、産業としては必需産業から程遠い存在となった。

~中略~

彼らは、むしろ新しいぜいたく品を消費し、同時に働き手として、それを生産して儲けることだけに関心があったからだ。こうしたぜいたく品消費、生産拡大を、どれだけほかの国よりうまくやるか、大規模に成功させるか、という問題に終始していたからである。ぜいたく品の過剰生産による必需品の絶対的な不足は、経済の問題ではなく、途上国の一部の問題であるとしか認識されてこなかった。

しかし、この問題は徐々に世界のあらゆるところで顕在化してきた。まずは、必需品たる単純労働者不足である。これは、ある意味の必需品である子孫の繁栄をないがしろにして、ぜいたく品といえる自分たちの豊かな消費生活を享受することを優先させた結果とも解釈できる。

そこで、ぜいたく品に手が回らない後進国から移民を受け入れることでごまかしてきたが、その移民の奪い合いと同時に、さらなるぜいたく品消費、ヘイト、移民差別といった問題が起き、単純労働者という必需品不足が世界中の成熟国で明らかになってきた。

そういえばバイオエタノールを推し進めた結果、穀物高騰や、実際に生産している国での食糧問題などあったような気もします。

さらにはコロナショック以降、アメリカでは単純労働者の担い手が圧倒的に不足しているようです。

ニューヨークだとゴミ収集に年収1000万円以上出しても人が来ない、とか。

 

小幡さんはこれこそ必需品ではないかと書いていました。

そして痛烈に今のインフレを皮肉ります。

マネジャーが増え、コンサルタントが増え、ぜいたく品を企画し、生産し、儲けようとする人々だけでは社会が成り立たないことに、ようやく人々は気づき始めた。

そして、それは賃金上昇、必需品価格の上昇、インフレーションということで、社会全体のすべての人に直接影響するようになり、社会はパニック状態に陥った。

とはいえ、管理人は上でいう必需品といった仕事に就いており、いわゆるエッセンシャルワーカーですが、日本だと給料の上がる兆しがありません。。

ただ、世界的なインフレはまだ落ち着き気配もなく、痛みを伴う不況をもってしか止まらないんじゃないかんとか。(もちろん株価も相応の痛みを受ける。)

 

経済政策バブルの原因は何だったのか

今回のバブルの原因はどうも富裕層の自己満足にありそうです。

まぁ、バブルというのは基本そうなんでしょうけど。

ESG(環境・社会・ガナバンス)とかSDGs(持続可能な開発目標)などといった名ばかりのきれい事は、富裕層のナルシズムと自己満足にすぎない、ぜいたく品であったことが明らかになった。今さら脱炭素一辺倒ではダメだと言い出しても、原油・天然ガスなどの必需品エネルギー価格は高騰・高止まりして、容易には元には戻らなくなった。

そして、政府は票を得るために、有識者は社会にとってよいことをしたという自己満足というぜいたく品を得るために、何が何でもインフレを止める、という行動に出た。

この結果、世界中で金利は上昇し、最大のぜいたく品である(麻薬かもしれない)“余剰資金をさらに増殖させようとする「資産運用」という営み”は、資産バブル崩壊により、悲惨な状況に陥った。

ぜいたく品でおこしたバブルですが、結果として資産バブル崩壊で終わるようです。

まぁ上がったもんは下がるし、管理人は下がった株式をコツコツ拾って次のバブルを待つくらいで気長に過ごそうとは思っています。

 

日本も他人事ではない

日本は円安によるコストプッシュインフレを食らっているとはいえ、海外に比べると軽微です。

しかし、やっている政策は同じようなもので、そのツケを払うことになるでしょう。

たとえばコロナ禍のあとの10万円などが書かれていました。(個人的には全体の支出を上げるのは良いと施策と思っています。)

それ以外にも、耳障りの良い言葉だけを使い、リスクを取らず、将来の不安を先延ばしにしてきました。

生活困難者対策、幼児児童のリスクを放置し、児童相談所も保健所もほとんど何の改革もせず、「予算もないし、人員もいない」と言いわけをして放置してきた。「労働市場改革」「一億総活躍社会」「女性なんとか」などと言いながら、最低賃金の上昇だけを行い、非正規というまるで違法であるかのような呼び名を放置し続けてきた(無認可託児所も、同じである)。

正規、非正規の差別も区別もなくし、同一労働同一賃金、すべての労働者を平等に扱い、社会保障も同じ水準を担保することを一切行わずに、労働力不足をなげく経営者のために、海外労働者を何とか入手しようと議論している。

下段の太文字は20年くらい同じことを言ってますが一向に進みませんね。

自分たちに痛みがないまま楽をしたいというのは3K労働に就いている管理人からすると、この記事を読んでいて何となくガラガラといくんじゃないかな、と感じました。

ちなみに3Kとは「キツイ」「汚い」「危険」でしたが、今は「キツイ」「帰れない」「給料安い」になっているらしいです。

上記を考えると給料安い管理人は4Kです。涙

 

ちょっと長くなってきたのでそろそろ終わります。

 

おわりに|ぜいたく品経済政策バブルが破綻しても新しいバブルはいずれ発生すると思う

今回のぜいたく品と経済政策バブルが弾けるにしても、またそのうち新しい経済発展が出てくると管理人は思っています。

過去に何度も経済は停滞してきましたし、それ以上に発展してきました。今回はちょっと強気相場が長かったのでもしかすると長めの停滞がくるかも知れませんけど。

下の画像は過去のバブルです。

チューリップバブル超え

バブルとは言っても過去のベスト3(ビットコイン、チューリップバブル、ミシシッピバブル)からは及ぶべくもありません。

画像はビットコインがチューリップバブル超えをしたときのものです。続きの画像が欲しいんですが見つかっていません。何となく目算は付くので大丈夫でしょう。

 

最後に小幡さんの結論を引用して終わります。

最後にひとことで暫定的な結論を述べると、重要な社会政策というものに真剣に取り組まず、経済政策で景気をよくして、社会問題も将来不安も糊塗してごまかしてきたのだ。

それを国民は、自ら思考停止して受け入れて(多くの場合、歓迎して)きたのだ。社会政策は「必需品」であり、社会問題をごまかす経済政策は、「ぜいたく品」である。そして日本の政治は、新しい「ぜいたく品」を競って次々と編み出し、ぜいたく品の上塗りを続け、政府債務を膨張させ、中央銀行の破綻リスクを積み上げてきたのだ。

これを見ると日本もぜいたく品の上塗りで凌いできた感がありますね。

中央銀行の破綻につながるかはハテナがつきますが、社会問題をごまかして先送りしてきたツケはどこかで支払う必要がでてきそうです。

個人的には大した恩恵も受けてないのに、また不況とか嫌ですけど。。

とはいえ、生きている以上、今あるカードで勝負するしかありません。なので、私たちはできることをコツコツやりながらお互い頑張っていきましょうね。

ななし
ななし

今日は管理人の愚痴っぽい話でスミマセンでした。また明日は明るいネタを探そうと思います。

 

お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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