世界的な株安が進行していますがアメリカの消費は旺盛でした。しかし貯金流出ペースは思ったより早く、このままいけば不況突入も近い時期になりそうです。
ネットで読んだ記事など。
外部リンクアメリカ人の貯蓄が早いペースで減少中…大手小売企業はセールを前倒しで実施
アメリカの個人消費(対GDP比)は近年66~68%で推移しており、貯金が減ると当然厳しくなることでして、株式にとっても更に厳しい日々が続くのかも。
では、一緒に見ていきましょう。
【本格不況クルー?】アメリカの貯金流出がヤバい
記事のポイントはこちら。
- 最新のデータによると、アメリカ人はすでに貯蓄の3分の1を使い果たしている
- これは、以前考えられていたよりも3倍近く多く、消費がまもなく鈍ることを示している
- 小売業者は消費の低迷に対応している。しかしこのデータは景気後退の可能性が高まっていることを示唆している
インフレが凄すぎるにしても貯金減るの早過ぎませんかね。。
ここらへん国民性もあるかもです。日本はリーマンショック直撃を受けた年はちょっと減ったものの、その後きた不況ですら平均貯蓄が増えた国でしたから。(だから超絶デフレにもなったけど。)
コロナショックでのばら撒きによって、大型消耗品もバンバン出た結果、経済は大きく回復したものの、そのツケが今といった感じでしょうか。
ただ、これはコロナショック関係なく、リーマンショック以降、金利が低水位したことが要因とも言われています。
金利が歴史的に低いから購買力が上がり、生活必需品以外の贅沢品(言ってしまうとスマホであったりGAFAのサービス)にお金を使いすぎた結果、必需品たる単純労働者不足に世界中で陥っているとも。これによってインフレが起こるが、安い単純労働者に戻りたい人はおらずいきつくところまで待つ可能性も。
ここらへんはまた別記事にて。
さて、アメリカの貯蓄状況を。
2022年9月30日に新たに更新された統計によると、貯蓄は2021年8月には2兆1000億ドル(約303兆円)だったが、その31%にあたる約6300億ドル(約91兆円)がすでに使われているのだ。
パンテオン・マクロエコノミクス(Pantheon Macroeconomics)のチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン(Ian Shepherdson)は、「景気後退のリスクは以前我々が考えていたよりも高くなっている」と2022年10月5日のノートで述べている。
家計の支出を減らし始め、少なくなった貯蓄を補うようになると、経済成長の原動力が失われる可能性があるという。
意外に思ったのがアメリカの貯蓄額。
日本は1000兆円を超えてるんですが、アメリカは300兆円なんですね。そして、そのうち90兆円をとりくずしているという。。
ここらへん国民性というか、アメリカ人の資産は株式でも持っている比率が大きいです。しかし株式も傷んできているのでこの先が思いやられます。
ただ、別のサイトで調べてみると15兆ドルあったりしました。
出典:日本の家計資産残高は増加、2005兆円に…日米家計資産推移(最新)
改めて見ると株式や年金準備金に振りまくり過ぎに感じますね。。あと、2020年から2022年の株式と現金が爆伸び。。
ただ、株式も下がりまくり、インフレで貯金を取り崩すようになってるのは素人目にもヤバそうな気がします。
今のところ、まだ雇用(失業率)は強く、しかし仕事があるゆえに購買力があり、インフレが収まらないというスパイラルも。
未来のことなんて分からないんですが、心の準備をしておいたほうが良いように感じました。
もう少し引用にて本記事を。
けっこう悲観的な様子です。
貯蓄の落ち込みは、それだけでは不況を保証するものではない。インフレが緩和されれば、アメリカ人の貯蓄は今よりも増えるかもしれないし、株式市場が回復すれば、家計はもっと柔軟に消費を増やせるかもしれない。
しかし家計が「このような状態になったことがこれまでない」ため、「貯蓄の切り崩しがどこで止まるのか」は分からないとシェファードソンは述べている。
今の傾向が続けば、消費の不振がアメリカを暗黒の不況に引きずり込み、嵐を乗り切るために蓄えておいた家庭の貯金も減っていくだろう。
「消費の持続的な強さは、景気を後退させないために絶対に必要なものだ。しかし我々は今回の新しい貯蓄データが発表される前よりも、アメリカの消費の強さについての自信を失っている」と シェファードソン は付け加えた。
見ていると悲観的になりますが、ただ、アメリカも世界経済も歴史的には何度もピンチに陥っています。
しかし、何度も復活してきましたね。
リーマンショック後、この世の春を謳歌したので、しばらくは同じ期間規模の我慢は必要なのかも。
とはいえ、不安にはなりますが、ここからが積立投資家にとって期待値の積み時でもあります。
嫌なニュースも増えてくるかもですが、お互い投資を続けていきましょうね。
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