米国株が下がっていますが依然としてS&P500の人気は高いです。
しかし今一度、自分の投資している商品を知っておこう、という山崎先生の記事があったのでシェアします。
外部リンク米国株「S&P500」への妄信は今後リスクとなる訳
ちなみにですが、山崎先生はS&P500単騎が悪いとまでは言っておらず、オルカンが91点とするとS&P500は82~83点くらいという感じなのでご安心ください。
関連記事【朗報!】S&P500単独82〜83点!【十分過ぎる】
記事のポイントなど含め、一緒に勉強していきましょう。
米国株「S&P500」への妄信は今後のリスクとなる
当サイト(氷河期ブログ)でもお伝えしていますが、基本はオールカントリーを選んだほうが良いです。
世界を丸ごと買っている分には強く上昇する国や銘柄の取りこぼしが少ないから。
個人的には米国株は10~20年単位で低迷することもあるので、直近10年以上が調子良過ぎた分、アカン時代もあるやろう、と逆張りでつみたてNISAを買っている感があります。
老後のベースとしてVTやオルカンも買ってたりします。
人にすすめるならオルカン一択。
山崎先生はアメリカ経済は好調でここ20~30年間の株価も調子がいいが、あくまで「ここ20~30年という区切られた期間」に注意、とのこと。
ここらへん、S&P500をメインで積立している人にとっては飲み込みにくい点かもです。
管理人も山崎先生好きなんですが、昔は自分の考えと違っていると飲み込みにくいことがありました。でも、プロ中のプロが本音で言ってることなので大体先生のほうが正しいです。。
まずはS&P500集中投資のデメリットから。
過去の株高は今後の株高を約束しない
過去の株高は今後の株高を約束してくれません。
ポイントとしては3つ。
- 200年の超長期データとはあるが、重なりの無い40年を抽出しようとすると5回しか出せない。これを統計データとして使うのは厳しい点がある。
- 過去は未来の証明にならない。直近30~40年が良かったから、次の30~40年が良いとは限らない。
- アメリカ一国に集中的に投資することで、投資の原則である「分散投資」が難しくなる。
とくに3番目が重要ですかね。
アメリカの税率や規制が変わると、全世界投資に比べてアメリカ一国だけリスク丸被りという時代もあるので。
GPIFも2014年くらいから一気に外国株比率を引き上げました。
1番目の重ならない期間というのは、重なる期間があるとリターンが収れんしちゃうのでサンプルになりにくいからかも。(算数すら苦手なのでゴメンナサイ。)
ただ、10~20年単位でみると米国株は低迷と豊穣を繰り返しています。ナザールさんの記事が超参考になると思うので、良ければこちらも参考に。
外部リンク米国株S&P500は10~20年間隔で好調・不調を繰り返す
低くても20年で2倍とか思うかもですが、インフレ考慮すると悲惨な時代もあります。
プロの投資家もアメリカオンリーから全世界へ
金融商品の発達、流動性の改善などもあり、昔は年金基金などはアメリカオンリーでしたが、最近の流れは全世界への分散が中心になってきているようです。
お金の流れが米国だけでなく、全世界の株式・債券になってきているので、これに逆らう必要はない。というのが最大の理由ですかね。
せやかてアメリカには株主優先、イノベーションがあるやん、という方には下記引用を。
なお、「株主優先の経営」は、聞こえが良いが「株価を上昇させる財務政策的なポテンシャルを使い切った」状態でもある。
自社株買いを行うと資本がスリムになり、株価は上がりやすくなる。近年の主要なアメリカの大企業を見ていると、自社株買いをやり尽くした感がある。
考えようによっては、「ムダがあるけれども、ムダを取ることで改善の余地がある」といった企業の株式にチャンスがある。ゲームとしての投資は「変化」に賭ける行為だ。
「現在の優等生」を買うよりも、「劣等生の将来の改善の可能性」を買うほうがいい場合がある。投資に興味のある読者は、発想法のひとつとして知っておくといい。
個人的には伸びしろが大きいほうに賭けるというのは好きですね。
数年後くらいに全世界株式(除く米国)の投信版を売ったら人気出そうな気もしています。
管理人としてはS&P500メインで良いと思っている
ちなみに管理人はS&P500メインでも良いかな、と思っています。
理由としてはこんな感じ。
- オルカンが良いときもあるだろうけどS&P500が良いときもある
- リスク資産なので悪いときは諦める
- 米国株への逆張り(低迷期待)
書き出すとダメな人の例だ。。笑
ただ、単品として悪い商品でもなく、個別株よりは十分分散されてるので20~30年後には元本割れする確率も少ないでしょう。
オルカンに勝つか負けるかはギャンブル、という点を理解しつつ、負けても泣かない気構えで投資するなら良い商品なんじゃないかな、と。
関連記事【朗報!】S&P500単独82〜83点!【十分過ぎる】
ただ、単品自体は良い商品として、それでもオルカンをすすめるなぁ、と思う良い理由が記事にありました。
そちらを紹介して終わろうと思います。
それでもオルカンをすすめる理由|年を重ねたら「親子2世代」で考える
S&P500をメインに投資している人って自分が生きてるうちはアメリカ優位が続きそう。という考えの人がけっこういそうな気がするんですがどうでしょう。
20年から30年スパンだと手堅い気もします。
しかし、余ったら子供に相続と考えるとオルカン良くないですか?
ちょっと長文ですが記事より引用。
「年齢とともに国債などの債券の比率を増やしましょう」「株や投信を売って、現金に換えておきましょう」といった内容を解説するファイナンシャルプランナー(FP)が多くいる。
しかし、歳を重ねるにつれリスクを減らす必要なんてない。個人単位で考えればそれでもいいかもしれないが、親子2世代で考えたときにものすごくもったいない。FPの言うとおりに債券の比率を増やすと期待利回りは低くなる。また、現金化したとしても相続後改めて運用するまでに「運用していない期間」が生じる。
親子で協力しながら、親が歳を重ねてもリスクを取り続けて、お金を少しでも増やす「2世代運用」をおすすめしたい。
これは自分の老後にも活かせそうですね。
ボケる前に子供に託しておいて、リスクを取りつつ運用を続ける。年金で足りない生活費は資産から都度貰う。
子供との関係性にも依るから難しいかもだけど。(子供からしたら相続が決まっている資産を渡すの勿体ないとかなったら悲しい・・・)
管理人は生活費で使って、余った株式は子供や妻に相続を考えています。
S&P500やら個別株と合わせてオルカン(投信&ETF)があり、相続はオルカンで良いかな、とも。渡すときに理解が早そうですし。
おわりに|米国株「S&P500」を妄信せず、今後のリスクも理解して投資しよう
まとめると以下です。
過去の株高は今後の株高を約束してくれません。
ポイントとしては3つ。
- 200年の超長期データとはあるが、重なりの無い40年を抽出しようとすると5回しか出せない。これを統計データとして使うのは厳しい点がある。
- 過去は未来の証明にならない。直近30~40年が良かったから、次の30~40年が良いとは限らない。
- アメリカ一国に集中的に投資することで、投資の原則である「分散投資」が難しくなる。
年金基金など機関投資家もお金の流れを全世界の株式や債券にしています。これはGPIFも同様。(2014年くらいから一気に外国株比率を引き上げました。)
まぁ、ここらへんを理解しつつ、好きな商品(管理人ならS&P500)に投資すれば良いんじゃないかな、と思います。
一気にオルカンに乗り換える必要もないですし、焦らずゆるく続けていきましょうね。
お読み頂きありがとうございました。
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