年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2021年度の概況書を公表しました。
外部リンクGPIF2021年度業務概況書(PDF)
市況の良さと堅実な運用が分かるのですが、その中でインカムゲインが素晴らしかったので取り上げたいと思います。
では、ざっくりした概況とインカムゲインの凄さを見ていきましょう。
GPIFのインカムゲインが凄すぎてビビる
TwitterでもGPIFネタは人気抜群ですね。
俺たちのGPIF、2021年は大勝利🥳
✅収益率5.42%
✅収益額10.925兆円www
✅うちインカム3.1983兆円w
✅ポートフォリオは4資産均等型何気に凄いのが利子や配当なので2枚目の詳細は個人投資家も参考になるかも✨
私たちの子供世代の支えになってくれたら嬉しいですね pic.twitter.com/WtEl4VT924
— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) July 2, 2022
S&P500やNASDAQ100のような派手さはないけど、堅実な運用に需要があるのは嬉しいところ。
ちなみに2022年度は株安&金利上昇による債券価格下落から厳しい数字がでるでしょう。そして安定のマスコミがGPIFバッシングまでが様式美です。(今回のような朗報は大々的には取り上げてくれません。。)
まずは概況から。
- 収益率5.42%
- 収益額10兆円
- うちインカム3兆円
- ポートフォリオは4資産均等型
まず収益だけで消費税5%分に相当しててビビります。
堅実なリターンを出しつつ、どんなポートフォリオかというとオーソドックスな4資産均等型。オーソドックスながら長期で見ると強い、というのは男子が好きなヤツではないでしょうか。
こちらもGPIFの資料ですが、単年度でも元本割れする確率はかなり低いです。
リーマンショックで最大損失29%でした。あれは株価も為替も地獄だったので▲29%でも十分スゴイです。
ちなみに10年保有すると今のところ元本割れ無しで無敗。
年金運用するくらいだから安心感が大切。
でもリスクも取らなきゃ資産は増えないので、ギリギリの線(インフレ考慮して2%を目指していたかと)を狙っているようです。
では、メインのインカムゲイン推移を見てみましょう。
GPIFのインカムゲイン推移
こちらも概況PDFより。
スミマセン。スマホだと小さいかも。
ただ、ぱっと見で順調に伸びているのは分かるかと。
当然インカムなのでマイナスはなく、株式や債券の値動きよりも安定したリターンを出しています。
2002年が一番低くて1.18%。一番高い2019年だと2.15%と派手ではないものの、均して1.64%なのでGPIFリターンの4割くらいはインカムが上げている状態。
めちゃ頼りになりませんか?
あと重要だなと思ったのが、徐々に債券利子から株式配当が主力になってきている、という点。
もう一度小さいですがインカム推移を。
2001年あたりだと国内株式、外国株式ともに額は小さいのです。外国債券も小さく、インカムのほとんどは国内債券が生み出していました。
それが2021年になると国内債券が一番小さく、外国債券利子、国内株式配当、外国株式配当が似たような数字に。
とくに国内株式の配当は劇的に改善された感があります。(2001年0.65%→2021年2.06%)
ひとつ注意点として、GPIFは2014年にポートフォリオを現在の4資産均等にしました。それまではもっと低リスクかつ国内重視でした。
外部リンクGPIF、運用見直しを決定 国内株25%に引き上げ
ただ、それを差し引いても2015年~2021年の株式利子を見ても、しっかり成長しているのが分かります。
こういった数字を見ていると、ETFじゃなくニッセイ4資産均等型をひたすら買って、老後は自動取り崩しで良いんじゃないか、とも悩んでしまうのが難点ですね。
ボラティリティは最終リターンを下げる傾向にあるので、30年後とかを見るとS&P500単騎と4資産均等型も大してリターン変わらんのでは?と思ったりもしているので。
※長期ウォッチとしてオルカンとバランスファンドを買って楽しんでます。
ちょっと話がブレて来たので、今日は短いけどこのへんで。
リターンは派手にS&P500みたいなのが欲しいけど、人生は4資産均等型みたいに安定したいですね。私はフラフラしてて難しいですけど。
色んなものを参考にしつつ、お互い長期目線で頑張っていきましょう。
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