Twitterを見ていると年齢ごとの資産形成について需要がありそうでした。
今年46歳になるんですけど、年収390万くらいだったりします
株クラ(それ以外でも?)だとドン引きされるような低収入ですけど、意外と資産形成できてるので
コツコツ投資ってめちゃ効果ありますよね?
年収高くないけど資産形成頑張ってるよ、という人の声いただけると嬉しいです
私も頑張りたいw
— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) April 29, 2022
今まででTwitterしててこんな多くの「いいね」とリプを貰ったのは初めてです。途中からリプが追い付かなくなっちゃいました。
人によってリスク許容度はもちろん、収入、環境も違いますので、とりあえず管理人ならこうするというものを考えてみました。
結論としては節約をして65歳定年まで働いて、つみたてNISAを満額投資すれば何とかなるという感じでしょうか。
実際問題、46歳、年収390万円でFIREとかは厳しいですが、不安のない老後とかは間に合います。
前提条件として、今までの投資や貯金はナシにして世間一般の中央値を使いました。
この方がいろんな読者の参考になるかな、と。
それでは見ていきましょう。
考えてみたけど46歳、年収390万円はかなり厳しい
資産形成の前にどれくらい貯金があるかの前提を見てみましょう。これは世間一般の中央値を当てはめました。
まずは最初のスタートから厳しかったりします。。
世帯主40歳代の金融資産保有額
単身世帯 | 二人以上世帯 | |||||
世帯数 | 平均 | 中央値 | 世帯数 | 平均 | 中央値 | |
収入なし | 26 | 198万円 | 0万円 | 0 | – | – |
300万円未満 | 183 | 173万円 | 0万円 | 58 | 261万円 | 26万円 |
300~500万円未満 | 150 | 458万円 | 100万円 | 158 | 617万円 | 407万円 |
500~750万円未満 | 59 | 1602万円 | 800万円 | 232 | 934万円 | 649万円 |
750~1000万円未満 | 14 | 2663万円 | 2650万円 | 69 | 1417万円 | 1308万円 |
1000~1200万円未満 | 8 | 4000万円 | 800万円 | 32 | 1852万円 | 1500万円 |
1200万円以上 | 1 | 2億500万円 | 2億500万円 | 32 | 3369万円 | 2400万円 |
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(平成30年)」
参考:インズウェブ
中央値が
- 単身者:100万円
- 世帯持ち:407万円
というのは、かなり良いセンなのだと思います。
あぁ悲しき氷河期世代…
20代の貯金額中央値ヤバすぎる。何かあったら終わりやん。 pic.twitter.com/SMt8mxMTiY
— みき (@mikisan_39) March 5, 2020
ちなみにTwitterの画像。
40代が下がっているのも致命的ですが、どの世代も万遍なくピンチです。
年収が下がった、税負担が増えて手取りが上がらないとか色々要因があると思いますが。。
話がそれました。。
管理人は年収300~500万円、二人以上世帯なので中央値407万円という枠に入ると考えていきます。
46歳、年収390万円、貯金は400万円から老後と資産形成をシミュレーションしてみた【ギリギリ間に合う】
さっきの表をもう一度。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |||||
世帯数 | 平均 | 中央値 | 世帯数 | 平均 | 中央値 | |
収入なし | 26 | 198万円 | 0万円 | 0 | – | – |
300万円未満 | 183 | 173万円 | 0万円 | 58 | 261万円 | 26万円 |
300~500万円未満 | 150 | 458万円 | 100万円 | 158 | 617万円 | 407万円 |
500~750万円未満 | 59 | 1602万円 | 800万円 | 232 | 934万円 | 649万円 |
750~1000万円未満 | 14 | 2663万円 | 2650万円 | 69 | 1417万円 | 1308万円 |
二人以上世帯なので、中央値の約400万円が貯金として、ここから老後に備えた資産形成を考えていきます。
めちゃハードルが高いのですが、泣きごとをいっても仕方ないので未来を見ていきます。
資産形成については以下のような方法が良いでしょう。
- つみたてNISAをメインで育てていく
- 今までの貯金は老後の資金にする
- 倹約に務める
- 年金は現役世代の半分と想定しておく
やることは今の管理人と変わりませんね。
資産形成に必要なのは、節約をしっかりして、余ったお金に働いて貰うことだと思っています。
では少しずつ見ていきましょう。
月3万円の積立投資を拠出できるよう倹約に務める
年収390万円の管理人の場合、月々の生活費はけっこうギリギリだったりします。子供も食べ盛りになってきましたしね。
額面月収が25万円に届かず、手取りも20万円に届かない感じが多いです。そこから月3万円のつみたてNISAを拠出するのは厳しいかも。
生活費はこんな感じです。
家賃 | ¥50,000 |
食費 | ¥50,000 |
雑費 | ¥10,000 |
お小遣い(妻含む) | ¥40,000 |
医療費 | ¥7,000 |
水道光熱費 | ¥15,000 |
通信費 | ¥8,000 |
教育関係 | ¥10,000 |
合計 | ¥190,000 |
日々の遣り繰りで投資に回すのは難しい状況。(残ったお金は貯金)
なので、ボーナスごとに20万円×2回=40万円を抜いて、つみたてNISAに回しています。
お小遣いを減らして投資に回すという方法もありますけど、やりたいことにお金を使えず投資のために生きているのか…みたいな生活になっちゃうので、人それぞれでしょうか。(そこまで無理しなくても大丈夫なくらいには資産が貯まってきたのも大きいです。)
生活費は人それぞれですが、まぁ老後だともう少し安くなるかな、と。もちろん、こんな生活費じゃ厳しいというお声もあるかもですが、意外に生活はできてます。家賃、通信費あたりをどう押さえるかがポイントかも。
生活費や節約術などは関連記事をどうぞ。
関連記事リストラ後の生活費は月17万円。もうセミリタイアできるのでは?
関連記事読者質問|専業主婦と子一人なのに月17万円で生活している節約術を教えて下さい
老後に賃貸生活はーーー、みたいな声もあるかもですが、UR都市機構とか普通に貸してくれると思うんですよね。家賃1年分の貯金を見せれば保証人とか不要ですし。
つみたてNISAをメインにする
いろいろ考えてみるのですが、いわゆる庶民が投資に回せるお金って月2~3万円だと思うんですよね。
投資ブログとかTwitterを見てると感覚がおかしくなりますけど。
金融庁はすごく現実目線で「つみたてNISA」の設計をしているように感じます。
というワケで46歳から「つみたてNISA」を始めることにします。
幸いなことに46歳だと
- 20年間の非課税運用ができる
- 非課税運用が終わったタイミングで年金支給が見えてくる
というのも計算がたてやすいですね。
投資先はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)で良いでしょう。
関連記事最終兵器eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)これ一本で投資終了
投資のことなどは関連記事などブログに色々書いております。少しでも参考になれば嬉しいです。
今までの貯金は老後の資金にする
今まで貯めてきた400万円は老後の資金にします。
つみたてNISAだけだと老後資産にはちょっと心許ないので。最悪、何かあった場合の生活防衛費としても使えますしね。
この貯金はつみたてNISAを取り崩した後の貴重な戦力になって貰いましょう。
400万円あれば月6万6666円を5年間つかえます。けっこうな期間、年金で不足するお金をかなりカバーしてくらますね。
あとは投資のパートなので月々いくら投資に回せるのか、というのが重要になってきますが多分年40万円が限度だと思うんですよね。
税引前収入の10%くらいですし、これ以上はけっこう文化的生活を諦める部分との勝負かな、と。
出来ないことは無いけども、やり過ぎると何のために生まれて、何をして喜ぶのかという状況になりそうです。
日々、働いて老後のためだけに生きるとか悲しすぎますからね。何事もバランスが重要。
年金は現役世代の半分とする
つみたてNISAは老後の足りない年金問題への対策ツールです。
投資だけでは老後を乗り切ることはできません。やはり日々の生活には年金が主力になります。
現在の所得代替率は64%前後くらいですが、平成26年度の財政検証をみると現役世代の50%くらいを考えておくと安心かな、と。
めちゃざっくりな計算ですが年収390万円だと手取りは80%くらいで312万円。
その半分で年162万円。
月額13万円くらいが年金として期待できます。(実際はもう少し減るかもですが参考程度に)
あとは年金では足りないお金を貯金+つみたてNISAで用意すると考えたら何とかなるような気がしてきました。
ちなみに管理人は、将来年金が貰えなくなるとは思っていません。
日本はそれなりに弱者救済がしっかりしており、年金の再分配についても高所得者でなければ現役世代50%はキープするのではないでしょうか。
出典:厚生労働省|所得代替率の見通し~実際、「どのくらい」受け取れるのか
この図はめちゃ分かりやすいですね。
どれくらい年金が貰えるの?というケースは、厚生労働省がしっかり出してくれています。
「所得代替率」とは、年金を受け取り始める時点(65歳)における年金額が、現役世代の手取り収入額(ボーナス込み)と比較してどのくらいの割合か、を示すものです。
たとえば、所得代替率50%といった場合は、そのときの現役世代の手取り収入の50%を年金として受け取れるということになります。
引用元:厚生労働省|所得代替率の見通し~実際、「どのくらい」受け取れるのか
マンガで知る公的年金というシリーズ連載はけっこう勉強になると思います。
なかなか絵がキレイでお金かかってます。あと年 金子(とし かねこ)さんが可愛い!
46歳、年収390万円、貯金は400万円からの資産形成をまとめていく
今までの流れで、
- 貯金400万円を老後の資産にする
- つみたてNISAを使う(年40万円投資に回す)
- 年金は現役世代の手取り50%を想定
- 月13万円くらいが期待できるので不足する金額を貯金とつみたてNISAで用意できれば良い
というのが何となく見えてきました。
年金が月13万円期待できるのが大きいですね。ここを基準に老後資産が用意できるかを見ていきましょう。
年金で不足するお金はいくらか
年収390万円から大きく収入が増えることは少ないと思うので支出もそんなに増えないケースで考えました。
たぶん老後の生活で必要なのは月20万円くらいではないでしょうか。
現役時代と変わらないか、下手するとちょっと贅沢な感じ。
というのも、現役時代には月3万円くらいを投資に回していました。これが無くなるのは大きいですよね。
65歳から90歳までを老後として考えると25年分の貯えができていればOKです。
月20万円の生活をしようとすると不足額は月7万円。
7万円×12ヶ月=年84万円不足。
84万円×25年=2100万円。
あれ、つみたてNISAだけだと不安になってきた。。
つみたてNISAはいくらくらい期待できるか
ざっくり考えて、全世界株式が年3.6%で回れば複利で2倍に成長しています。
これが出来ていなければデフレが続いているような気がするので、まぁその時は少ないお金でも生活できるんじゃないでしょうか。
インフレについては超長期で株式が反映してくれるはず。(全世界株式の超長期平均リターン5.5%というのはインフレ調整後の数字なので。)
ただしコロナショックでも体験したように、暴落というのはいきなりやってきます。そして30~50%くらい株式は下落します。常にこのリスクを引き受ける必要があるのですね。
代わりにリーマンショックやコロナショック後のような強気相場を受けることができ、最終的に均すと年6%くらいの利回りが期待できます。
ただし平均6%が期待できるのは限りなく20年以上投資したものが中心ですので、トータルで投資した結果はかなり減ります。
ざっくりですが管理人のイメージとしては20年×40万円=800万円が1.5倍になっているくらいを想定するのが良いのでは?と。
とすると、つみたてNISA1200万円+貯金400万円=1600万円で老後に必要な2100万円には届きません。
500万円って投資をして切り詰めながら、別でも貯めていくのってけっこう大変ですからね。
さて、どうしましょう。
つみたてNISAだけだと老後に不足するお金を賄えない!←これは間違っている
よく上述のような勘違いされるのですが、つみたてNISAは投資をはじめて20年後にいきなり終わるということではありません。
20年非課税というのがインパクト大きすぎるのでしょうか。
つみたてNISAとの付き合い方は下記のようなイメージです。
- 40万円を投資する
- 20年間非課税
- 非課税が終わったモノから老後に取り崩す
- 翌年以降も同じように取り崩す
- 20年間かけて取り崩し終了
こんな感じなので、つみたてNISA終了直後の資産額だけを見ても意味がないのですね。
20年非課税に引きずられちゃいますが、
- 積立期間20年
- 取り崩し期間20年
で合計40年間くらいのイメージです。
65歳時点でいきなり2100万円が用意できている必要はない
つみたてNISAとの付き合いを見ていると、老後スタートの時点で2100万円が用意できてなくても大丈夫そうなのが分かってきました。
あとは月20万円の生活をつみたてNSIAが賄ってくれるかどうかです。
だんだん年金13万円と合わせて月20万円生活が見えてきました。
株式リターンが良く、儲かっている時には使わずに置いておけば、貯金とプラスしてつみたてNISAが完全になくなる85歳以降の生活は何とかなりそうです。85歳とかだとあまりお金も使わなさそうですしね。
しかしコレは理想論で、現実は分からないというのが注意点です。
株式は理想論なので、老後の不足金が補えない時があることを知っておく
管理人は15年以上インデックス投資というものをしていますが、10年に一度くらい大きな暴落があります。
ちょうど老後が始まるときにコロナショックみたいなことがあると、取り崩す株式の金額は目減りをします。
この時をどうするかですね。
管理人はある意味達観しているので、
20年後に儲かっていれば贅沢をする
損をしていれば清貧に暮らす
と思っていますが、これが一般的なのかどうかはちょっと怪しいです。ただ、この考えでいると投資で無茶をしないので気楽かな、とも。
関連記事つみたてNISAの出口戦略|20年後に儲かっていれば贅沢をする。損をしていれば清貧に暮らす
優等生的な回答をすると、つみたてNISAにプラスして貯金も少し多めにしておくと良いでしょう、となります。
長くなって、いつもブログで書いていることと同じようになってきました。
つみたてNISAをコツコツが最強、ということで終わります。
おわりに|46歳、年収390万円でもちゃんと老後の資産形成は間に合う
- 庶民にできるレベルで節約をして、ちゃんと働き、コツコツ投資を続ける
- 投資をしていると暴落などで、つい止めたくなるが相場に居続ける
- 資本主義は常に成長をしてきた。その富は株式投資をすることで得ることが可能
まとめも長くなっちゃいますね。笑
3行で完結にまとめます。
- つみたてNISAは必須
- 年金は現役の半分くらい貰える
- 足りない分は投資と貯金でやり繰り
ギリギリにはなりますが、これで何とか月20万円くらいを使いながら老後の生活ができるのではないでしょうか。
管理人も年収390万円だと中々貯金もできないし、けっこう暗い未来を想像していましたが、案外大丈夫なんだな、と思いました。笑
とはいえ、老後にはまだまだ先が長いです。一緒にコツコツと投資を頑張っていきましょうね。
もし参考になる部分がありましたら幸いです。
4行目に追加すると、
- 末永く夫婦仲良く過ごす
として記事を終わります。
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関連記事です。
私の老後資産3000万円まで貯めた道程【年度ごとに振り返りました】
3000万円まで貯めてきた振り返りですね。短いような長いような感じです。けっこう伸びない時期があってリアルな記事でした。笑
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