2022年2月現在、ちょっと米国株に不安の影が出てきています。
猛烈なインフレが止まらず長期低迷しそうな予感モリモリ。その間、どうしようかな、と過去を見てみました。
今日は米国株の低迷期についてサラッと復習しておきましょう。
米国株が低迷しているとき、どの国に投資すれば良いのか【結論:時代の新興国】
米国株はかならず低迷します。
永久に繁栄した国がないのは皆さん歴史の授業で学んだとおり。
しかし長期的に見ると国家が滅ばなければ、株式リターンは概ね、賭けたリスクに対するものは返してくれています。
ちょっと見にくいのですがクレディスイスの資料。
敗戦で更地になってしまった日本でも4%、ドイツ3.7%、イタリア2.2%程度は100年レベルで見るとリターンがあったようです。
比較的リターンが良かったのが米国で、1900~2017年の超長期リターンは6.5%(全世界は5.2%)です。
さて、本題ですが米国株はわりと長期間低迷します。
米国株はわりと長期低迷する
悲しい事実ですが米国株は長期低迷します。
長いところだと世界大恐慌のとき、ダウ平均が直近高値を回復するのに25年を必要としました。
1927年のことなので100年くらい前ですね。
もう少し近代的な部分。
いつ頃か分かる人いますか?
たぶんマニアックな人なので超長期低迷しても米国株持ち続けることできる人と思いますww
アップダウンを繰り返し、真ん中では最大下落率48%というリーマンショック級の下落があった時代。。
ちなみにS&P500でして、15年かけて42%しか儲からないようなクソ株でした。
15年って人が絶望するには十分すぎる時間ですからね。逆に熱狂するには数年の上昇相場があれば無限に上がり続けると勘違いしちゃいます。
回答:1965~1981年でした。
1965~1976年くらいまでは地獄のような相場ですね。
株式の死とか言われてたような。。
さて、もちろん株式市場はアメリカだけではありません。
第二次世界大戦以後、米国株が最大の時価総額を誇るのですが、低迷するときは資本が抜けていきます。
それがどこへ向かうかというと実物であったり時代時代の新興国だったりします。金本位制が終わりゴールドが暴騰しましたが、ビットコイン同様にこれらを捕まえるのは容易ではありません。
ただ、新興国は掴めるんじゃないかな、と。
さて、新興国と米国市場の関係を見てみましょう。
時代時代の新興国と米国株市場
1965年からのデータは無いのですが、下記など参考になるかと。
ピンク:日経平均 青色 :S&P500
日経平均のデータが1974年ですが、1980年くらいまで沈む米国株をジリジリと離し、世界がリスクオンした1986年から跳ね上がりました。
バブルはわずか数年で終わり、その後、30年という長期低迷しちゃいましたけど。。
その続きなども。
気が付いたら1992年には米国株が抜き返していました。
ただし、米国株が抜き返したといってもその間なんと20年以上。こんなマーケットをガチホするとか、長期積立とか異常者扱いされても仕方ありません。。
この後、Windows95発売などで世界中がITバブルで沸きますがそれも消沈し、2000年代はまたしても米国株暗黒時代が続くのでした。。
ちなみに管理人もリーマンショックを通して体験しました。みんな米国株なんて見向きもしない時代でした。
2000年代は日本といった特定の国でなく新興国の時代でもありましたね。
BRICsを買わないなんてバカなの?みたいな時代。
アメリカは中国にGDPが抜かれる国で、これから確実に成長するのが分かっている新興国に投資するのが大正義。
まぁホントに熱狂した時代でした。
当時、にちゃんねるを良く見ていたんですが、新興国が盛り上がってるけど結局テクノロジーを持ってるのは米国で、いまコツコツ拾うのが絶対に良いとかいう賢人がいました。
S&P500で世界的な売り上げは分散されてるし、ブランド強いし、IVV(S&P500ETF)一本でええやろ、という意見です。今聞くと普通ですが当時は異端者でした。
さて、米国株が低迷したときの新興国市場。
赤色:EEM(新興国株式ETF) 青色:S&P500
EEM(新興国株式ETF)の登場が2003年なのでデータがEEM有利ではあります。
リーマンショックでは阿鼻叫喚でしたが、立ち直りも早く、2015年までくらいは新興国株式をポートフォリオの主力にどれくらい置くかみたいな話が盛り上がってたような。。
今はあまり聞かなくなりましたけどね。
何だかんだで5年くらい低迷するとオワコン扱いされるのかも。(ということは米国株も5年すると見放される?)
バックミラーを見て運転するのもダメ
長期チャートを見てると、ついつい勝ったな・・・と思いがちですが、過去が未来を保証することはありません。
ウォール街のランダムウォーカーでマルキール先生が言っていたように、バックミラーだけを見て運転するようなものだからです。
どの国にも、また今は全世界株でも良い時代、悪い時代が思った以上に長く続きます。
これは仕方ないこと。
ただし、儲かるか分からんもんに資本を投資する行為に対しては当然リターンが得られるはず。それが資本主義経済ですよね。
これはピケティさんの言ってた通りでして、資本出した側、リスクを取った側が有利なのは2000年前から変わらずです。
出典:【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!
資本主義以降、そこそこ労働から得るリターンも増えてきましたが2050~2100年くらいはまた差が広がるようです。
なので、
自分が腹落ちした商品を、
自分のリスク許容度に応じて保有する。
こんな感じで地道に続けるのが良いのかな、と。
今日はこんな感じで終わってまとめにはいります。
おわりに|米国株が低迷しているとき、あなたはどうする?【私はコツコツ買い続ける】
たぶんS&P500を積立投資している人が思っている以上に、米国株は長期低迷します。それが、そろそろなのか、遠い未来なのかは分かりませんけど。
もう一度画像を見てみましょう。
1965~1980年の15年間、米国株チーンな状況です。
これをホンマに積立するんかいな。。
と私なんかは思っちゃう方です。
実際には当時のインフレや配当利回りを考えて再投資していれば20年かければどの時代も元本割れしてないとか、けっこう救われる部分もあったりしますけど。。
なので、どの国で儲けるとか考えず全世界株式(オール・カントリー)をコツコツ積み立てたり、リスク許容度に応じてキャッシュを厚めに用意したりが良いんじゃないかな、と。
けっこう当サイト(氷河期ブログ)でバランスファンドをおすすめするのも、長期投資で振り回されないためだったり。
読者様におきましても、腹落ちした商品を、と思います。
ちょっと長くなっちゃったんですが、低迷してもお互いコツコツ頑張っていきましょうね。
そのときは長期低迷してる米国株に副業収入をぶち込むブログとしてコツコツ更新しようと思います。
お読み頂きありがとうございました。
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格差の広がりがヤバい?実は広がっているのではなく戻っているかも、というお話
ちょっと上で使ったピケティさん関連の記事ですね。
二度の大戦で格差は急速に縮まりました。最近は格差が広がっていると言われますが、じつは戻っているという見方の方が正解かも。
アングロサクソンはここらへん上手なので、うまいこと投資でお世話になりたいな、と。
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