年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用が好調です。
好調というより手堅いという感じでしょうか。
ちょっとtweetしたのですが、文字数が少ないのでブログにてもう少し突っ込んでご紹介したいと思います。
今日は短いけどGPIFと長期・国際分散投資のお話です。
まず、現在の運用状況から。
※スマホだと画像が小さくてスミマセン。広げて見てくださると幸いです。
累計収益102兆円という途方もない金額ですが、GPIFは世界一の機関投資家なのでさもありなん。
私たちが参考にしたいところは、ITバブル崩壊やリーマンショックを受けながらも20年以上分散投資をした結果、リターンが3.7%という部分でしょう。
ちなみに上記画像を見ると分かるのですが、単年や四半期ベースではマイナスがけっこうあります。四半期でみると最大下落率はここ数年のほうがリーマンショックやITバブル崩壊より大きいんですね。ちょっと勉強になりました。
長期投資と言えど含み損はメンタルによろしくないので、個人投資家も見習いたいところ。
さて、GPIFが安定した運用をしているのはポートフォリオのおかげです。今はざっくり4資産均等型と変わりません。
個人が同じポートフォリオを実現しようとすると、下記のインデックス投信を使うと簡単にマネできます。
- 外国株式 MSCIコクサイ
- 国内株式 TOPIX
- 外国債券 FTSE世界国債インデックス
- 国内債券 NOMURA-BPI総合
面倒な場合、ニッセイ4資産均等型を使うとほぼGPIF連動になりますね。
さて、これがどれくらい優秀かというと、
- 単年ではマイナスを出すときもある
- しかし10年保有したら無敗
こう書くと分散投資の効果が分かりやすいかも。
100万円を4資産均等型に投資した場合、バックテストによるとかなり優秀です。
実際、GPIFのサイトに紹介されているものです。
外部リンクGPIF|長期分散投資の効果
ゆっくり見ていきましょう。
100万円を4資産均等型に投資した場合、平均7%のリターンが得られます。
※平均7%が実質的3.7%になるのは後述するリスクはリターンを蝕むをお読みください。
元本割れする確率は29%と株式のみより安心して保有ができますね。ただし、リーマンショックのときは▲29%とけっこうな損失を記録しました。
逆にアベノミクス後など相場が良いときは+32%というリターンを出しています。
また、最大下落率が低いということは長期的に見るとリターンを改善してくれます。(というか最大下落が大きいとリターンは悪くなる傾向にあります。参考:リスクはリターンを蝕む)
で、このポートフォリオを10年保有した場合、どんな感じになるでしょうか。
結果はこちら。
一番悪かったITバブル崩壊からリーマンショックを食らった10年でもちゃんとプラスリターンを確保しています。
あの暗黒時代を知っている人は少なくなりましたが、ホント辛かったのです。。
最悪の10年を保有したとしても10年で最低7%を確保していますね。一番良かった10年を抜き出すと3倍近くに伸びたときもあります。
債券多めなのに意外とリターン高いな、と思う方もいるかも知れません。
管理人が思うに、株高のときには株式を売って安くなっている債券を買う、相場がアカンときには債券を売って安くなった株式を買う。
機械的なリバランスがもたらす部分が大きいんじゃないかな、と。
管理人は無理して株式100%にしなくても、そこそこリターンが取れたら良いと思っている方です。昔は投資信託のコストが高かったので無リスク資産とリスク資産に分けたカウチポテトポートフォリオにしていますが、考え方としては上記のようなリバランスを期待していたりします。
あと、最大損失が小さくなるとメンタルも安定しますしね。
こんな感じで、個人投資家はGPIFが参考になることがけっこうあるかな、と。
相場が好調なのでついついリスクを取りたくなっちゃいますが、保守的な運用でもけっこうリターンがあるんだな、と思っていただければ幸いです。
今日は短いけどGPIFに学ぶ長期・国際分散投資というお話でした。
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