海外ETFに興味はあるんだけど、いつから始めるのが良いんだろう?
新NISAもあるし待った方が良いのかな?
こんな疑問にお答えします。
管理人は海外ETF歴10年以上の銘柄も複数残っており、古参といっても良い状況。
結論から言うと
- 興味があるなら始めちゃおう
- ただし一括ではなく時間分散をして
と思っています。
記事内容は読者様から頂いたご質問への回答になります。
質問は50歳から海外ETFを始めたいけど2024年の新NISAを待った方が良いの?というもの。
市井の人である管理人の一意見ですが、参考になることがあれば幸いです。
読者質問|海外ETFをすぐ始めたいが新NISAを待った方が良いですか?
読者様から頂いたメッセージはこちら。
いつも海外ETFの情報を、有りがたく拝見させて頂いております。
これから初めて、海外ETF始めたいと思っておりますが、一つ大きな疑問がありましてご相談したく問い合わせしました。
当方50歳。投信歴15年位。
直ぐにでも始めたいと、色々考えていましたが、ふと、4年後の新NISAの2階建の100万円位ところで開始した方が、税金の所で有利な気もしたのですが、歳も歳なので、1日でも早く始めたい気もするしで、今、どうしたものかと、考えあぐねいています。
お手数ですが、ご助言をお願いします。
メッセージありがとうございます!
私であれば…という枕詞を置きますが、まずは気楽に海外ETFを始めちゃいます。
理由は以下の3点ですね。
- 新NISAで得する場合は年100万円の枠での利確分のみ
- 損するケースは利確した時の20%税金だけだから
- 海外ETFを始めてしまって、
自分に合っていれば4年後に考えれば良い
では、少しずつ見ていきましょう。
新NISAを待たずに海外ETFを始める。ただし時間分散はする
投信歴が15年ということで既にベテランですね。
また50歳ということもあり
という考えも分かります。
ですが、私の場合であれば始めちゃいます。
全資産を海外ETFに突っ込むというワケではなく、少しずつ初めてみて、結果として自分に合わなければやめてしまっても良いというのが理由ですね。
なので、一括投資ではなく時間分散は大切にしたいところ。投信歴15年ということなので釈迦に説法かも知れませんが。。
とはいえ、今から海外ETFを始めたい人もいると思います。そういった場合、まずは自分ができる範囲でやってみるという感じで良いのではないでしょうか。
私なども「じぶん年金」を始めたときは勢い半分でした。笑
利子・配当は細かく見ていませんが、税引後で4~6万円くらいの不労所得と考えると大きくかんじます。今後は昇給が少ないので特に。。
新NISAを待たずに始めて損するのは利確したときだけ
投資歴が長いのでリスク面では心配はないでしょう。
質問の意図としては、早く始めても損しないの?というのが大きいと感じました。
管理人の考え方ですと、損するのは利確した時だけだと思います。
NISAだと非課税ですからね。
しかし、それでも始めちゃう理由は2つあります。
- 4年後の未来は分からない
- 新NISAの場合、非課税終了時にマイナスだとその価格を引き継ぐリスクがある
ちょっと私の皮算用を見てみましょう。笑
3年後の未来は分からないので早く始めたい
私の場合は3年後の世界が分からないので、非課税の恩恵よりも早く始めちゃっても良いかな、と。もしかすると今が歴史的買い場かも知れませんし。
雑な計算ですが、2倍になっても利益100万円のうち20万円です。それなら3年待つより行
ちょうざっくりな表はこちら。
年度 | 特定口座 | 新NISA |
2021年 | 100万円 | – |
2022年 | 120万円 | – |
2023年 | 140万円 | – |
2024年 | 180万円 | 100万円 |
2025年 | 200万円 | 120万円 |
2026年 | – | 140万円 |
2027年 | – | 180万円 |
2028年 | – | 200万円 |
税金 | 2倍になっても20万円 | 0円 |
今からの買付が黄金期として、たまたま5年後に100万円が倍の200万円になったとします。
その時に税金が20万円だとしても後悔しないと思うんですよね。
ざっくりな表だと2024年からは投資をしていませんが、まさに未来は分かりません。
でも成長していたら半減してもトントンで配当は半永久的に生み出してくれる資産ですし、そのまま保有をしても良いです。
2024年の新NISAが始まるタイミングの相場も分かりませんしね。あとNISA特有のちょっとしたリスクもあります。
新NISAは非課税期間終了後にマイナスだと、その単価を引き継ぐリスクも有るので注意
一般NISAの非課税&100万円単位の枠は強力なんですが、意外に使いどころは難しいです。どちらかというとトレードな感じ。
2020年3月の下落でも資本主義を信じて株を買えてた人はすごいですね。代わりに全戻ししてから買ってたら遅いわけで。。
実際には使いこなすの難しいと思います。
何が問題なの?というと
- 100万円でエントリー
- 非課税終了時に暴落があって時価50万円
- 特定口座には50万円で株を保有したことになる
- その後、100万円に戻って決済をすると50万円の株を100万円で決済したので利益は50万円として課税される
というリスクもあります。
20年単位で非課税があれば鉄板と思えますが、ちょっと使いにくいかな、と。
一方で特別口座の場合、マイナスが出ても保有している投資信託の利益や、ETFの配当などと相殺が可能です。
小さく始めてみるなら今から始めても、思っているより大きなリスクは少ないと考えて行動するでしょうね。私の場合。
もしかすると海外ETFがドル建てだから不安なのかも
もしかすると海外ETFを始めたいけど、ドル建て資産だから躊躇うこともあるかも知れませんね。
この場合、円決済ができるのでそこまで心配はいらないと思います。
画像の通り、円で買付できるので投資信託や日本株を買うのと手間は変わりません。
為替リスクについても、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とS&P500ETFであるVOOを買った時に差がないのと同じですね。
小さくチャレンジするだけの価値はありますし、投資信託より選択肢が広がるのは海外ETFのメリットです。
おわりに|海外ETFを始めて良かったら新NISAを考えるでOK
読者様は経験も十分ですし「新しく興味があるものをやってみよう」というのは素晴らしいと思います。
こういった時は小さく始めて、自分に合っているかを確かめてみるのが良いかな、と。
非課税制度は確かにお得なのですが、タイミングを読んで投資をできるアクティブファンドが現時点でウハウハなリターンを出している例は聞きません。
であれば、私は稲妻が輝く瞬間を逃さないように相場に居続けたいと思います。
ご質問ありがとうございました。
当記事が参考になれば幸いです。
お読み頂きありがとうございました。
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追記|稲妻が輝く瞬間を逃してはいけない
2020年3月の暴落、そして4月の異常な巻き戻し。
まさに稲妻が輝く瞬間でした。3月に一部資金を逃してしまうと4月の恩恵を受けることが出来なかったのですね。
過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう。
この教訓は明らかである。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。
出典:敗者のゲーム
ちなみに稲妻が輝く瞬間を逃したらどうなったかという関連記事も書いています。
稲妻が輝く瞬間を逃したら悲惨なリターンになる画像が秀逸すぎる
2分くらいで読める内容ですが、けっこう参考になると思います。
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