2020年11月21日現在、いろんなところでリセッション(景気後退)の話が出ています。
では、実際に景気後退(リセッション)した場合、私たち個人投資家ができること何か。管理人はベンジャミン・グレアムがいうところの「賢明なる投資家」であることかな、と思います。
不安を抱えて投資をするのってしんどいですよね。
備えをすることで、少し気楽に投資ができたらと思い記事にしました。
参考になれば幸いです。
リセッション(景気後退)はくるのか
リセッション(景気後退)の時期は不明ですが、いずれやってくるのは間違いありません。
景気にはサイクルがあり、大体において相場はやり過ぎるので気を引き締めておくことは大切です。準備としては、まずはリスク資産を自分の許容度以上に持ちすぎていないかの確認が必要でしょう。
管理人はリスク資産を半分、同じくらいの金額を現金で保有しています。
イメージとしては40%くらいの下落が続いても平気かどうか。(奇しくもコロナショックは40%の下落でした。)
あとは10年単位で株式が上がらなくても投資を続けられる余裕があるかですね。
ちなみに2000年から2010年は株式投資家にとって悪夢のような時代でした。
引用元:Yahoo!finance
画像はNYダウ工業平均のチャートです。
期間の切り取り方や見せ方でいろいろ変わりますが、2000~2010年の10年間というのは悲惨な時代でした。
2000年1月3日にITバブル崩壊となり、2006年に回復したかと思うとサブプライムローン問題で2007年にはまた不況入りしてしまいます。
体験した身としては、景気が戻ってきたと思わせておいて次の暴落の弾が装填されていると常々思ってしまうのです。
管理人が大好きな山崎元先生がネット記事で書かれていましたが、リーマンショックと同じように「毒まんじゅう」をいれた債券が引き金になるやも、とも。
関連記事次の大暴落はまたも債券?これはリーマンショックの続編になる物語
話を戻しますが、景気のサイクルは時計のようなものと思っておくと良いでしょう。
またまた山崎元先生のネタをお借りします。下記の画像を見ると分かりやすいはず。
2016年の記事からの引用ですが、たぶん2006~2007年くらいから使われてる記憶があります。そして今後も使うことができるのでブックマークしておくと便利と思います。
管理人の感覚的には12時を超えているかな、と。
次の暴落がどうなるか分かりませんが、ITバブル崩壊からリーマンショックを含めて10年は受難の時代が続きました。
それでも10年です。
90年前に起こった世界恐慌の時、ダウは高値回復に25年かかっています。
もしかするとつみたてNISA期間が終わっても、1年目に投資した金額は元本割れしたままとかはあるかも知れませんね。
1929年に買った投信だと1948年時点では半額っぽい感じですね。
洒落にならないので世界恐慌みたいなのは来ないで欲しいです。。
ちょうどこの時期を生きたのがバフェットの師匠筋であるベンジャミン・グレアムです。
『賢明なる投資家』では、この時代を経験したからこそ、防衛的投資家という言葉も出てくるのですね。
では、『賢明なる投資家』で書かれていたポートフォリオをみていきましょう。
リセッション(景気後退)に備えるには賢明なる投資家になろう
詳しくは著書を読むのが良いのですが、参考までに引用をしますね。
われわれはここで防衛的投資家に対し、基本的な方針を再度強調しておきたい
常にある程度の資金を債券に投資して、同様の資金を株式にも投資することである。
いずれにしても、債券と株式を半々で持つというポリシーを維持しながら、時によっては二五%から七五%の間で調整するというのが正しい方針である。
出典:『賢明なる投資家』第4版より
基本的には株式半分、債券半分という管理人が大好きなカウチポテトポートフォリオです。
株が上がればラッキー、下がっても将来現金を生み出す資産(株式)を安く買えてラッキーというもの。
※アメリカ人がアメリカ人に向けて書いた本ですので米国債ですが、個人向け国債だとほとんど利率がないので管理人はネット銀行で定期預金にしています。
過熱感があり過ぎるかどうかは分かりませんが、参考までに米国株がどんな状況かを見てみましょう。
スマホの方は小さくてスミマセン。ピンチアウトで拡大して見て下さると嬉しいです。
米国株、債券共に割高感が出ており、感覚的には過熱感バリバリですね。
イギリス、ヨーロッパ先進国に過熱感はありませんが、世界株式の50%を占めるアメリカが崩れたら同じようにはなりそう。。意外なところでは新興国も割高になってきたいます。
管理人はカウチポテトポートフォリオですが、人によってはもっと株式比率を下げて良いのかも知れません。
下げると言っても、株式を売るとかでなく、現金比率を高めておくと言った方が分かりやすいかもです。
ボーナスは投資に回さず暴落用に取っておくとかでしょうかね。
資産全体で株式がどれくらいの比率なのかを見ておくと良いですね。
管理人の老後向け資産ポートフォリオ状況はこんな感じです。
大体現金が半分くらいですね。
エクセルで打ち込むのが面倒な方は下記のリンクで簡単にポートフォリオをグラフで作ってくれますよ。
eMAXIS Slimバランス8資産とか、ニッセイ外国株式とかメジャーな投資信託がほとんどるのでめちゃ便利です。
ちなみにグレアム大先生が状況によって株式75%で良いとなっているのは、数年レベルで株価が上がらず誰もが資本主義の発展を諦めた。。。そんな時に株式比率を上げてOKと思っておくと良いです。
賢明なる投資家には「安全領域を確保する」という言葉で書かれています。
あまりに落ち過ぎた株はそこから更に落ちる部分が少なく「安全領域を確保」できている、ということですね。
でも、そんなときに株を買えるかというと少し違いますね。世界恐慌は及びもしませんが、リーマンショックで管理人はリストラにあっています。
暴落を待ってガンガン株式を買うのはおすすめできません。本当の暴落の時は、明日の仕事さえなく生活が不安定過ぎるからです。
関連記事暴落を待っていても株式は買えない理由|生活が不安定で投資は後回しになる
ですので「賢明なる投資家」であるために、私たち個人投資家ができるのは安全領域としての現金を準備しておく事ではないかな、と。
株式比率を25%まで落とすと将来のリターンも無くなるので、個人的には50%ずつくらいで緩くかまえています。
おわりに|賢明なる投資家でリセッションを生き残ろう
つみたてNISAなどは非課税満額を使いたくなってしまいますが収入状況は人それぞれです。
必要以上にリスクを抱えすぎると下落期間中には辛いものがあります。長期投資を途中でやめてしまっては元も子もありませんよね。
『賢明なる投資家』は1967年初版という古典のような本です。しかし、今でも買われているのは時の流れに耐えてきた名著でもありますね。
過去の名著にふれつつ、コツコツと投資を続けていきたいですね。
お読み頂きありがとうございました。
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Kindle Unlimitedで読み放題の本は入れ替わりがありますが、2020年11月21日現在は読むことができました。
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もしくは「本を聴く」というのも良いかも。
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お恥ずかしながら分厚くて読んでなかった本だったのですが、Audibleのオーディオブックで聞きました。
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