Twitterを徘徊していると面白い記事に出会いました。
外部リンク利回り4%のREITを国内債の代替に
物議を醸しだしているのはこちら。
それでは国内債券の代わりに何に投資したら良いでしょう?
私はJ-REITがその有力な候補になると、思います。平均分配金利回りは今、約4.2%です。長期投資するのに、まずまずの水準と考えています。
長期投資としてはまずまずの水準と思いますが、いやいやいや債券の代わりにはさすがにならんでしょう。。
ちょっと管理人の考えも交えながら記事を見ていきましょう。
J-REITは国内債券の代わりにならない
管理人の結論から述べますと、J-REITは債券の代わりにはなりません。
これは暴落時の耐性があまりに違い過ぎるから。
記事でも画像が使われてるんですけどね。。
コロナショックで50%くらい落ちています。REITは景気敏感なアセットで過去にはリーマンショックでも同じような状況になっていました。
これは日本に限らずの話で、REITを含んだバランスファンドなどもそれなりにダメージを受けています。
こちらはニッセイ4資産均等型と6資産均等型(伝統4資産+海外REIT+国内REIT)のチャート。
青:4資産均等 ピンク:6資産均等
コロナショック前にはガンガンREITが上がっていたので、景気が上向きのときはリターンも増えますが債券の代わりというのは無茶かな、と。
国内債券はポートフォリオのバランサー
利回りが低すぎて持っている意味が無さそうな国内債券ですが、基本的にはポートフォリオ全体を通してのバランサーだと思っています。
4資産均等型だと25%は国内債券ですが、暴落時には資産下落をなだらかにしてくれますね。コロナショックなどでは大きな盾となってくれました。
また、暴落時にはリバランスをすることで割安になった株式を買う資金にもなります。J-REITだと株式よりも最大下落率が大きいのでリバランスはちょっと厳しいかな、と。
分散投資としてのJ-REITはアリ
J-REITのリスク面ばかり書きましたが、分散投資として保有するのはもちろんアリと思います。どの資産が強いかは毎年違いますからね。
そういった意味ではeMAXIS Slimバランス8資産などは良くできた商品です。
コロナショックでは小さくないダメージを受けましたが、景気が上向いたら4資産均等型よりも高いリターンを期待できそうですね。
記事でも書かれていましたが、買い時ではあると思います。
大半を占めるオフィスREITは、テナントの退去などで賃料収入が減るといったダメージは今のところ軽微です。
ではなぜ大きく価格が下がったのでしょうか。ひとつはコロナショック前までに「買われ過ぎて割高」だったと考えられます。平均分配金利回りが3%台に低下していました。
今の平均分配金利回りは4.2%で、割安とは言えませんが、割高でもありません。REITに選別投資していく価値があると思います。
REITは価格が上昇して利回りが低くなり過ぎた時は売却し、その逆の時は買い戻すリバランスも必要と思います。
おわりに|J-REITは国内債券の代わりにならない
もう一度記事を引用しておきます。
「攻め」だけ考えるならば、日本を含む世界中の株に分散投資すればOKです。金利が世界中で下がってしまった今、「守り」の資産の代表である債券に投資しても、あまり高いリターンは得られないからです。
ただし、株は価格変動率(ボラティリティー)がきわめて高いため、リーマン・ショックやコロナショックのようなことがあった時、株だけで運用していたら、一時的に巨額の損失をこうむります。国民の老後資金を預かって運用する年金基金は、たとえ一時的でも大きな損失を出すわけにはいきません。
日本最大の年金基金で162兆円の運用資産を保有するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオは、その意味で参考となります。現在、外国株式25%、日本株式25%、外国債券25%、国内債券25%を、運用の基本方針としています。株が半分、債券が半分で、まずまずバランスのとれた運用と言えます。
ただし、10年国債が0%に固定されている国内債券に25%も資金配分しているのは非効率で、違和感を覚えます。リターンを狙って、ジャンクボンド(低信用債)や超長期債(30年国債など)を買い、信用リスクや金利上昇リスクを負うのも適切とは思えません。
それでは国内債券の代わりに何に投資したら良いでしょう?
※太字は管理人が入れました
分散のひとつとしてREITを組み込むのは良いですが国内債券の代わりというのは止めておいた方が良いですね。
記事タイトルとGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の国内債券運用を出したのがダメだったのかな、とも思います。
ちなみにですが4資産均等型と同じポートフォリオのGPIFですが、第2四半期も絶好調だったようです。
さすが俺たちのGPIF☺️
✅+4兆9,237億円(期間収益額)
✅うち、利子・配当収入は5,799億円 https://t.co/B9kyN9zJMV— ななし@氷河期ブログの人 (@_teeeeest) November 6, 2020
利子・配当で年間2兆円を超えちゃいます。
配当や利子を貰いつつ、暴落は国内債券でカバー。株式の暴騰があったら資産ウハウハ。4資産均等型というのはこんな感じの運用なのですね。
年金運用なのでコレで良いと思います。
ちょっと引用ばかりになりましたが、J-REITは国内債券の代わりにならない、というお話でした。
お読み頂きありがとうございました。
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