SPXLという海外ETFがあります。S&P500の3倍の値動きをするレバレッジ金融商品です。買ってみたいと思う人もいるのではないでしょうか。
信託報酬は0.95%と割高ですが、他にはない魅力というか魔力を秘めたETFです。ちなみにレバレッジはかかっていますが、マイナスになり過ぎて借金をするということはありません。
PayPay証券だと1,000円から買えちゃいます。
公式リンク:PayPay証券
記事内容は以前書いた記事のリライトです。
ワンタップバイのお小遣い投資を再開したので下落に合わせてSPXL買いたい病が出ています。あと、まるでS&P500が債券のようだというセリフを書きたかっただけかも。。
インデックス投資は暇なので、ついつい色々な事を試そうと思ってしまうのですね。
SPXLという少しヤンチャな商品を買ってみたい、と思っている人の参考になれば幸いです。
SPY(S&P500ETF)をカナリアにSPXLを購入する戦略
大きなお金で遊べるほどは無いので、ワンタップバイを使います。
ちなみにSPDR S&P500ETFはティッカーコードがSPYです。
カナリア戦略とは
カナリアとは皆さんご存知の鳥の事です。
昔、某掲示板で良く出ていた「国内債券をカナリアにする」という使い方になります。
カナリアとは、炭鉱で働く人たちが危険防止でカナリアを籠に入れながら作業していたというヤツです。
株式と債券は完璧ではありませんが、逆相関の関係にあります。債券価格が急上昇した時は株価がえらい事になっているはずです。
上がった債券を売り、下がった株式を買いまくるという方法です。
関連記事eMAXIS Slim国内債券インデックスをカナリア代わりに運用をする
S&P500がまるで債券のようだ
コロナショックも含め、それなりに動きがあったS&P500(SPY)がまるで債券のようです。SPXLの最大損失は77%と甚大なる被害。。
魅力もありますが恐ろしさも実感できますね。
さて、期間を伸ばして見てみましょう。
SXPLの最長期間での比較チャートです。
配当無しで326%UPしたSPYですらBNDのような動きです。SPXLは1468%UPという別次元の値上がりを起こしています。
関連記事ワンタップバイ:米国株が安い?SPXLを購入!これは完全に博打です
確かに凄まじいのですが、常人の精神力でこれをホールド出来るかというと怪人の領域です。
そして、SPXLはリーマンショックを耐え抜いていません。まぁ、計算すれば数字は出るのですが、たぶん、耐え抜くのは難しいと思います。
SPYとSPXLをリバランスすればどうだろう?
SPY75%、SPXL25%程度でリバランスをしていく事を考えていました。
関連記事SPXLの少し安全な買い方。レバ3倍を長期運用をしていく【ワンタップバイ】
しかしリバランスをしていても、結果としてはレバレッジ1.5倍のSPYが出来上がるだけです。信託報酬もかかる事ですしSPXLの使い時をもう少し考えたいとは思っていました。
※SPY2,000円、SPXL1,000円分など自由度が高いのはワンタップバイの良いところと思います。
そこで、今回のテーマであるカナリア運用戦略をやっていきたいな、と。
SPYをカナリアにしてSPXLを購入する方法
現金でなくSPYを使うというのがミソです。
現金の場合、下がった時点でいつまでも下がるのを待ち続けてしまいますよね。それは現金の強力なディフェンシブ機能であり無リスク資産の強みです。
暴落があればいつでも買い増しをする!と、言うは易し行うは、、、です。
そこでまるで債券かのように謳われたSPYを用います。急落があった際は、SPYを損切りして大きなダメージを負った後のSPXLを買うというワケです。
これは中リスクのバランスファンドを損切りして、より大きいリスクの株式100%の投資信託を買った管理人の経験談ですが、無リスク資産をリスク資産へ変換するにはかなり勇気が必要です。
しかし既にリスク資産のものは、下落後のリスク資産への変更はかなり精神的負担が減ります。
ワンタップバイのように小額な遊び程度であれば、SPYを損切りしたとしても配当金との相殺に利用が出来ます。
- STEP1SPYを購入するまずはSPYを購入します。金額は自由ですがお小遣いの範囲内が良いです。
- STEP2暴落・急落を待つ周りが騒がしくなるまで暇ですが、分配金も出ますし上がれば利益です。
- STEP3暴落が来た!マイナス20%、30%と好きなタイミングでSPYを売ってSPXLへ乗り換えます。
- STEP4嵐が去るのを待つ嵐がさった後はSPXLが急騰するまで放置です。
SPXLを持っているのが怖いくらい上がったら、適宜利確をしても良いですし2倍の時点で半分現金化しておくのも良いでしょう。
はたして上手くいくのか
S&P500といえど不敗ではなく、過去に何度も急落や暴落を受けてきました。1999年のITバブル崩壊では3年に渡りマイナスという状況もありました。
ですので、SPYの急落をもってSPXLの異次元マイナス初弾をやり過ごした後にリスクを徐々に上げていく方法は有効に思えます。
しかし、SPYの急落さえダメージを受けるのが私のような庶民投資家ですので、こんな方法が実際に通じるかは分かりません。
というか、通じないでしょう。有利であれば、他の賢い誰かがやっていそうです。
おわりに
管理人はインデックス投資が暇というのは良いことだと思っています。
とはいえ、暇なので思考ゲームみたいなものですね。こういった誰かが既にやっているであろう方法は、既に失敗をしたものの一つでしょう。
当サイト(氷河期ブログ)としては、S&P500と現金を半々で保有するカウチポテトポートフォリオをおすすめしております。
ただしお小遣いで投資するにはPayPay証券は超楽しいと思います。
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