BNDから分配金が入ってきました。
金額は小さいですが、毎月安定して入ってくる不労所得としてはありがたいですね。暴落時にポートフォリオの値動きを小さくしつつ利子を得るというのは安心して投資を続けるのに役立ちます。
昔は債券なんて超長期ではあまり意味が無いと思っていましたが、歳を重ねると変わってくるものですね。
さて、今はゼロ金利なのに「なんでBNDの分配金はゼロじゃないの?」と思う人がいるかも知れません。ちょっと簡単に紹介をしてみました。
ゼロ金利でもBND(債券ETF)の分配金が0になっていない理由
2020年9月10日現在のBND配当利回りは2.08%です。
出典:ブルームバーグ
思ったより利回り高いな、と感じる人もいるのではないでしょうか。私は久しぶりに見ましたが、けっこうあるんだな、と感じました。
ゼロ金利でもBNDの分配金が0になっていない理由は大きく2つです。
- 過去の保有債券が利子を生んでいる
- 米国債以外の少し高い利子の債券を保有している
それぞれ見ていきましょう。
過去の保有債券が利子を生んでいる
当たり前すぎなのですが、BNDが保有している債券は残存期間がそれなりにあります。債券は決まった期間、決まった利子を払い続けてくれますよね。
平均すると約6年くらいの残存期間があり、コロナショックで急にゼロ金利となりましたが過去に保有した債券の金利は固定です。
画像を見ると5~10年以下の債券が40%ほど占めています。多少はゼロ金利の影響を受けるにしても、しばらくは1.6~2.0%くらいの利子はキープしてくれるでしょう。
ただし長期目線でいくと期限切れの債券が低金利の債券に入れ替わるので、全体として受け取る金利は下がっていきます。
反対に金利が上がったときは徐々に受け取る利子も増えていきますね。2019年3月頃は2.5%くらいの利回りでした。
米国債以外の少し高い利子の債券を保有している
BNDは米国総合債券と呼ばれています。
米国債だけでなく社債なども保有しているのですね。BNDの債券構成を見てみましょう。
意外にも国債は40%なんですね。残りは社債やモーゲージになります。
社債は発行体の信用力によりますが、国債よりは安全性が下がるので金利は当然高く設定されます。とはいっても高格付けの債券中心ですけど。
政府保証付き不動産担保証券(モーゲージ)というのは住宅ローンを証券化したものです。
日本でも同じですが、政策金利がいくらゼロになっていても住宅ローンは金利0%にはなりませんよね。地味に不動産担保証券(モーゲージ)が20%あるので国債100%より受け取る利子は増えます。
こんな感じでBNDはゼロ金利でも分配金が出ているのですね。
おわりに|ゼロ金利でもBND(債券ETF)の分配金は出る
ゼロ金利でもBNDの分配金が0になっていない理由は大きく2つです。
- 過去の保有債券が利子を生んでいる
- 米国債以外の少し高い利子の債券を保有している
記事にするついでに調べてみたら意外なくらい利回りが残っていました。せっかくなので今持っているBNDは大切に保有しておこうと思います。
金利が上がれば債券価格は下がるので、ゼロ金利が解除されたらまた仕込み時がくるかも知れませんね。
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