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タイミング・ペナルティとセレクション・ペナルティ

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投資をしているとどうしても新しいものや人気のものが欲しくなりますね。

そういった場合、「タイミング・ペナルティ」と「セレクション・ペナルティ」がかかることを覚えておきましょう。

ズバリ書くと2020年8月時点だとゴールドと米国ハイテク株です。

 

新しい考え方でも何でもなく、インデックス投資の古典的名著ウォール街のランダム・ウォーカーで書かれている内容です。

では、記事にて確認していきましょう。

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タイミング・ペナルティとセレクション・ペナルティ

幻想的な月とブランコと子供

ペナルティという単語が禍々しいですね。

マルキール先生が考えた言葉なんでしょうか。

しかし相応しいだけの効能も事実。

 

タイミング・ペナルティとは

ネットなどで話題になる投資対象(個別株やセクターなど)はほとんど場合、長期投資家にとって有害になります。

マルキール先生は痛烈に言います。

多くの個人投資家は、相場のピークまたはそれに近いところで(つまりほぼ全員が楽観的になっているタイミングで)大量に投資信託を購入し、下げ相場の大底が近づいたところで(つまりほぼ全員が悲観的になっているタイミングで)いっせいに資金を引き揚げる傾向が強いからだ。

イナゴタワー完成と狼狽売りというのが今風なんでしょうか。たくさんの本で何度も学んでいるはずなのに人間というのは忘れる生き物なんですね。

画像で見てみましょう。

投資信託への資金流入と相場

投資信託への資金流入と相場

これを見ると相場が動いたあとに投資信託への資金流入がまさに影のように続きます。

相場が形成されてから資金を投資しているのが分かりますね。そして暴落があったあとで、資金を抜いて撤退をしています。(唯一の例外が2001年から2002年ですが原因は分かりません。)

投資先進国であるアメリカでこれなので、基本的にはどの国でも同じですよね。人間の心理に直結しているので仕方ありません。

 

盛り上がってから投資をした場合、ほとんどは失敗すると思っておく方が精神的に良いかと思います。
ななし
ななし

大抵は無くなって良いお金、といって投資しますが猛烈に後悔するのは私の経験から申し上げておきます。

 

資金流入まで見れませんがゴールドもチャートで見てみましょう。

ゴールドは1980年初めにも同様の盛り上がりがありました。あとはITバブル崩壊からの回復期からアベノミクスあたりまでが凄まじいです。

ゴールド長期チャート

画像が小さくて見にくくてスミマセン…スマホの方はスワイプで大きくして下さると助かります。

出典:楽天証券

今はゴールドをポートフォリオに入れた方が全体としてリスクが下がる、という意見もありますが、個人的には長期低迷を見ているのであまり興味が出ないんですよね。

1980年もしくは2012年に買っていた場合、かなり低迷期間が長いです。1980年だと25年くらいマイナスですし、2012年だともう少し短いですが、落ち方がハンパないですね。

ちなみにリーマンショック後にも暴騰しますが、機関投資家がポートフォリオにゴールドを組み入れた結果で、個人投資家が大きくリターンを上げた話を聞いたことがありません。

ネットでも見ませんし。。

 

なので、最近になって興味をもった場合、タイミング・ペナルティという言葉を意識した上で慎重にポートフォリオに組み入れるくらいで良いと思います。

少額ずつ増やしていくには問題ないでしょうから。

 

もう一方のセレクション・ペナルティも見ていきましょう。

 

セレクション・ペナルティとは

セレクション・ペナルティは盛り上げっている銘柄やセクターに投資する際、その軍資金をどこから用意するのか。そして往々にして不要に思って資金を抜いたものが実はお宝だったという例です。

マルキール先生の言葉をそのままお借りします。

「セレクション・ペナルティ」と呼ばれる現象も指摘できる。二〇〇〇年初めの相場のピークと同じタイミングで、個人の資金はハイテク銘柄やインターネット銘柄を組み入れた成長株ファンドに大挙して流入した。

一方、一株当たり利益や純資産に対する倍率が低い「オールド・アメリカ」銘柄中心のバリュー株ファンドからは、どんどん資金が逃げ出していた。

実はその後の三年間に、バリュー株ファンドが立派なプラスのリターンを上げ続ける中で、成長株ファンドは大幅な下落を続けた。そしてナスダック指数がピークから八〇%下げた二〇〇二年の第三・四半期に、成長株ファンドの解約額が最大になった。

今日最もホットなファンドは、明日は氷のように冷たくなるのだ。

 

完全に世界線が変わったので、今さら資金が抜けたオイルセクターがハイテクセクターを上回るのは想像できませんが、これに近いことは今後くるであろう暴落で起こりそうですね。

もしかするとハイテクではなくヘルスケアセクターがポンコツ扱い・金融株こそ神、みたいな時代があるのかも知れません。

相場は誰にも分からないからこそ、全てを保有するインデックスファンドが最高、というのがマルキール先生の総論です。

 

個人的にはQQQなどに投資したくなった場合、S&P500でも十分にハイテク多めだと思っているのでVOOなどに投資すれば良いかな、と思っています。

もしセレクション・ペナルティを意識しつつ、思いを断ち切れない場合、いったん落ち着いて古典的名著を読んだあとに投資をするなどが良いかな、と。

 

というわけで、個人的には高配当投資が好きだったりしますが、インデックスから偏った投資をするときは大体市場に負けるというイメージでお金を投下すると後悔はないと思います。

まとめ|タイミング・ペナルティとセレクション・ペナルティ

お金の話で天使と悪魔を支える子供

  • 個人投資家が今が買いだと思ったときは大体遅い
  • 市場が盛り上がったあとに個人が投資をしている
  • 反対に株価などが下落した後に資金を抜いている
  • 特定セクターなども同じく個人の思惑の反対になる

どうしても賭けをしたくなった場合、今回は諦めて次のブームを掴む。こんな感じで良いのではないでしょうか。

投資人生はまだまだ長いですし、もしブームに乗れても次に大きく失敗する可能性もあるのですから。。

愚鈍な管理人はまぁ失敗しても老後に配当を貰いつつ、妻と子に元本を相続できれば良いとう嘯きながらコツコツと投資を続けていこうと思います。

 

いろんな誘惑がありますが、共に頑張っていきましょうね。

お読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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