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【疑問】インデックス投資の期待リターンは本当に6.7%なのか

お金と投資
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リーマンショック以降の上げ相場が続きましたが、コロナショックで慌てた人は多いかも知れません。

私も下落で200万円近く損失が出ていて焦りました。

上がり過ぎたものは、いつかは下がる。となるとインデックス投資はしばらく控えた方が良いのでは?となるかも知れませんね。

 

記事内容は、株式インデックス投資が巷で言われているように長期で6%といった期待値通りなのか、というものです。

 

不安になっている人があらためて株式投資のリスクを再確認するとともに、長期保有を続ける優位性を知って貰えると幸いです。

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インデックス投資のリターンは本当に6.7%なのか

株式の超長期リターン

インデックス投資家が一番良く目にする画像

6.7%は期待しすぎかも知れませんが、私は4~5%程度くらいを考えています。

ちなみに6.7%という数字はシーゲル教授の200年間の研究によって出た数字です。

 

期待値を不安視しているものの、株式投資、インデックス投資、パッシブ運用の有効性を知って投資をしています。

ニュースなどで株式投資の期待リターンは下がりそうだ、という話は最近良く見るようになりました。特にコロナ関連で暗い先行きが多いです。

将来に渡ってリターンの期待に不安がよぎる。これこそがリターンの源泉です。

 

将来に渡って、確約されたリターンでは無いこと。

債券のように安定したリターンでは無く、紙切れになるリスクを背負って資本を提供していることがリターンにつながります。

 

このことから投資先企業において株主利益が優先され、会社は株主のもの、という事になるのですね。そういえば日本も徐々に株主への意識が変わってきました。

東証一部上場企業の配当金はアベノミクス以降は右肩上がりでした。(サラリーマンの手取りは悲しい数字でしたが)

 

しばらく株式市場が不調であるなら、それは安く買うチャンス

インデックス投資をしているなら、下落は安く仕込むチャンスなので躊躇う理由はありません。

株式リターンの源泉は儲かるかどうか分からないことに根差していることは間違いないので。

リターンだけでなくリスク(振れ幅)にも目をやる必要があります。

 

気を付けるべきは平均リターンという言葉

金融庁が出したつみたてNISAで20年保有した時の平均値

画像は金融庁が出したつみたてNISAで20年保有した時の平均値

ここでは、平均リターンと書いていますが、私は実質リターンか期待する投資先の最頻値のリターンを求めるべきだと思っています。

一番良い例は上記の画像のような感じですね。ただ、金融庁のデータは債券も含んでドルコストをしているので、理想的な投資法です。

株式100%でいく場合は、もう少し数字がブレますし、元本割れも頭に入れておく方が良いです。

 

実質リターンを計算すると平均リターン通りにならない

8資産均等の年間収支率

上記画像はeMAXIS Slimバランス8資産均等型なので、ちょっと株式100%とは違いますが分かりやすいので流用します。

少しデータが古いですが、平均6.1%の利回りだというのが分かります。

 

一方で、ちゃんと年間収益率を見ながら計算してみます。単純に全部の合計を足して割るのではなく、

ちゃんと実質リターンを計算すると2007年に保有した場合、3.4%まで下がります。

計算は単純に2007年に保有した金額を100万として、×1.034、×0.602…としていった数字です。興味のある人は電卓アプリで試して下さい。

 

しかし私たちは過去の実績しか知ることが出来ない

数字は人を誘導するケースがある半面、何を根拠に投資をするかというと過去の実績しかありません。

ただし、超長期チャートを見ていても、あー、確かに上がってるね。

リーマンショックでさえ乗り越えている株式投資が最高だね、としかなりません。

手間はかかりますが、超長期なら年度毎のリターンを調べて自分で計算してみるのが一番です。

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S&P500の長期【実質リターン】をPDFで公開します。30年、40年、50年、60年も簡単に見れます
常日頃、平均リターンではなく実質リターンを確認すべしと言っているので自作したものをPDFで公開します

手間がかかり過ぎるので、自作したPDFを記事にしました。もし良ければご参考に。

リーマンショックより、ITバブル崩壊の方がダメージが大きかったのを数字で追うことが出来ます。

 

リスクはリターンを蝕む

管理人は株式投資をしていますが、火の玉ストレートのS&P500オンリーで資産を積み上げた場合の年間6.7%という利回りには疑念があります。

ですので、現金比率は一定量を確保しています。下落局面での購入をして超長期のリターンを6.7%に近付ける感じです。

 

疑念については、下記の記事を参考にして頂けると嬉しいです。

私の意見と株式投資に悩む方への推奨

私は資本主義と株式投資を信じて投資をしています。

ジュニアNISAに将来の子供への資産として投資もしているくらい。

ですが、リターンの源泉は儲かるかどうか分からない、ということです。それが時折やってくる急落や暴落です。

 

絶対に儲かることが分かっていると全員が投資をしてますよね。

倒産や企業価値の下落を受け持つ代わりに、債券や預金より高いリターンを貰うことができます。これはコロナショックで実感できた人が多かったのではないでしょうか。

ななし
ななし

3月に突っ込むのは結構な勇気が必要でしたが。。

 

個別株だと倒産のリスクがありますが、インデックス投資は倒産リスクが無いことが最大のメリットです。

なのでETFばかり買ってました。笑

 

値下がりリスクが怖い人は現金比率を上げるだけで良い

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悩む方への推奨としては、投資と現金の比率を株式50%、現金50%で持つことです。

あとは、年末にリバランスで十分です。相場が気になるのでしたら、年末にリバランスの際、必要な分を株式購入か売却で良いです。

 

ウォール街のランダムウォーカーの中で【リバランスによってリスクを減らしリターンを高める】という項目を作ってリバランスの効果を表にして1ページも使っています。

そのページでもアメリカ株式60%、債券40%を一年のリバランス結果を採用していますね。

ちなみに毎月ドルコストをしなくても、年一回のリバランスと買い付けで十分だったりします。

 

大事なのは相場にいることと貯金をしっかりすることです。イボットソンでも同じ事を書いていましたが出典を忘れました。スミマセン。。

古典的名著で取っつきにくく思う人もいますが、長期投資、インデックス投資をしようと思う人は一度は読んでおくと良い本です。

 

リスク資産50%、現金50%のメリット

老後用資産2019年3月30日時点

株式が上がった時は半分を占める株式部分が心を穏やかにしてくれます。

反対に下落時は少しずつ買い向かうか年末にリバランスする事で将来の高いリターンを期待が出来ます。

 

今回のコロナショックがMAX半額までいったと例に出して考えてみましょうか。

株式1000万円、現金1000万円の場合、株式が半額になると画像のような経過をたどります。

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カウチポテトポートフォリオのリバランス②(暴落後)

カウチポテトポートフォリオのリバランス③(リバランス後)

たとえ株価が半額になっても全体で見ると資産は75%もあるし、危機的状況には陥りません。

半額になった株を買って長期保有していればどうなったかは、2009年、2013年、2019年の相場を見れば良いでしょう。

 

とにかく相場に居続ける事が最重要なので、心が乱されない範囲内での投資額が大切になります。これでも不安なら現金比率80%でも良いのです。

デメリットとしては、上げ相場に乗り遅れたとか、もっと仕込んでおけば、となる事くらいです。しかし私たちは未来のことが分からないので、自身のリスク許容度と向き合うことが大切かな、と。

関連記事株式相場の値動きが気になる人はカウチポテトポートフォリオがおすすめ

※リンクは新しいタブで開きます

株式半分、現金半分の単純なポートフォリオですが、株価が上がればラッキー、下がれば安く買えてラッキーと思える一番良いセンです。

 

まとめ

  • 平均リターンに踊らされず自分で実質リターンを計算すると良い
  • 世に流れているように株式は高い平均リターンを期待出来るかどうかは分からない
  • ただし分からない事がリターンの源泉となる
  • リスクが大きく怖い場合は現金半分、株式半分の比率にすると良い

今だと、つみたてNSIAで非課税メリットを受けるために株式中心。ポートフォリオ全体で見たり、暴落時の備えとして現金を用意。

こんな感じが理想だと思います。いきなり比率の変更が出来るわけではないので、徐々にリスクと慣れていけると良いですね。

 

私もまだまだ暴落は怖いです。しかし株式相場に居続けられるよう、ともに頑張りましょうね。

お読み頂きありがとうございました。

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本を2冊ご紹介します。

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基本的な事で不安がある場合は、古典的名著は心の支えになります。2週間後の天気は分からないけど、来年の気候は大体分かりますよね。

株式も短期間の動きは誰にも分かりませんが、長期の想定は分かりやすいです。その上で、エリス先生はリーマンショック前から、株高の後は受難の時代がくると書いていました。

一冊持っておいて損をする事はないでしょう。

 

こちらは、ちょっと刺激的なタイトルですが超絶良書。

基本的にはバイアンドホールド一択です。ただ、タイミングは気をつけろ、というもの。

管理人の意訳ですが【リスクはリターンを蝕む】の正体は、この本でいう【ボラティリティの小鬼】というものに近いです。

古い本なので参考までにちょっとした数字を出すと、米国株を100年バイアンドホールドした時のリターンは約5.0%です。私はこちらに近い考えです。

※おまけ→購入時についていたものです。何年に株式を買った場合、リターンはどうなのかというマトリックスです。長期投資を考えている人は欲しい人が沢山いそうです。

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この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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