最近はネット上で入金力という言葉があります。私がインデックス投資を始めた頃には無かったので時代を感じます。
投資できる金額が少ないから、やっぱりインデックス投資をしていても意味がいないんだろうか。
こういった悩みに、管理人が回答をします。
年収300万円時代から15年近くインデックス投資をコツコツやってきて、リーマンショックで資産半額にもなった事があります。
記事内容をまとめると3点になります。
- 入金力が重要なのは間違いない
- 自分が必要なお金を知れば計算がたてやすい
- 30年くらい投資期間があれば必要生活費を賄える
参考に35歳のサラリーマンを例に出しますと、65歳まで投資をすれば30年の期間があります。けっこうな時間が取れますね。
5万円が複利3.6%で回った場合は15万円になります。
もちろん市場動向で30年後は上にも下にもブレますが、毎月積立を30年後に毎月取り崩しで均していきます。
年金破綻を言われていますが、金額は減っても日本崩壊をさせてまで年金制度を無くすとは思えません。半額は貰えるでしょう。
更に株式はインフレを織り込みますので備えとして相性は良いです。
この場合、15万円を中心に年金を足した金額が絶望的なのかというと、私としては何とかなるんじゃないかな?という考え。
記事内でこの辺をまとめていきます。収入が低いから投資は意味が無いかも、と不安に思う方の参考になれば幸いです。
入金力がインデックス投資において重要なのは間違いない
同じものに投資をした場合、100万円を全世界株式に投資をして5%の利益だと5万円ですが、1億円なら500万円です。
試算規模のメリットをくつがえす事は出来ません。これが資本主義です。というか算数ですね。
悲しいかな、日本で良くある話が100万円を500万円に、はたまた1億円にしようとするケースが後を絶ちません。
10年前ならFX、最近なら仮想通貨あたりでしょうか。
複利の魔法でインデックス投資をもう一度思い出す
ほとんどの人がインデックス投資を魅力に思った理由は複利の魔法だと思います。
株式や債券といった投資は、経済成長や再投資をする事でゆっくりと増えていきます。そして最初は小さいながら複利の力をかりて小さな雪玉が転がり大きなスノーボールとなります。
インデックス投資家が何度も目にしてきた「あれ」です。
3.6%、5%、6.7%などなど色々あると思います。
時間こそがインデックス投資の最強のパートナー
「入金力」という言葉で焦ってしまうかも知れませんが、投資の目的は人それぞれです。
たぶん、速攻で1億円を稼いでリタイアしたいって思う人がインデックス投資を選んでいないと思うんですよね。
個人的に、こういう時は最初に立ち返ると、大体良くなるケースが多いです。
私の目的は単純で、老後に不足するだろう資金を自力で貯めるのは「むーりー」となっていたので、投資と複利の力を借りて楽をしようというものでした。
途中、リーマンショックがあったりで思えば亀のような歩みだと思っていましたが、10~12年くらいかけて試算自体は400→1600万円になっていました。
入金力の前に自分が必要なお金はどれくらいかを考えてみる
上述しましたが、我が家のケースと合わせて考えてみました。
35歳のサラリーマンとして考えると、65歳まで働くなら30年の期間がありますよね。
その場合、自分がいくらで生活出来るかを調べましょう。
一部のお金持ちを除いて、浪費家でインデックス投資家って少ないと思います。
参考までに管理人パターンを見てみましょう。
管理人が生きていくのに必要なお金
我が家の場合、賃貸暮らしなので18~20万円くらいは生きていくのに必要です。(ちょっと貧しいパターンで恥ずかしい。。)
将来、子供が自立をすれば、たぶん現在価値で20万円あれば贅沢に暮らすことが出来ます。
投資の目的は老後資金です。年金を国民年金で夫婦で10万円と仮定して、更に悲観的に半分の5万円とします。
不足する15万円を投資で賄えれば勝ち。賄えなければ下流老人です。
私は現在43歳です。仮に102歳まで生きてしまうと、あと60年くらい人生があります。
あれ?意外に長い。。
と、なりますが、実際はけっこう楽に考える事が出来て、半分の30年をかけて長期投資をして15万円を生み出せば大丈夫です。
72の法則で3倍にするなら3.6%の複利回りが必要ですね。
72の法則(72のほうそく)とは、資産運用において元本が2倍になるような年利と年数とが簡易に求められる法則である。
引用元:Wikipediaー72の法則
この法則で計算すると、100万円に対して7.2%を10回かけると200万円になります。
利回りが3.6%だと20年かけて2倍になります。30年だと3倍。40年持つと4倍が期待出来ますが寿命の方が先にきそうです。
管理人の対策
さて、私が用意している対策はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。30年かけて配当込みで3.6%が無理な数字でしょうか。
何とかなるかな?と思ってます。お気楽過ぎでしょうか。。
私はカウチポテトポートフォリオと呼ばれているリスク資産50%、無リスク資産(現金)50%という比率なので、暴落時には淡々とS&P500を積み立てる準備と覚悟はしています。
関連記事株式相場の値動きが気になる人はカウチポテトポートフォリオがおすすめ
バランスファンドを使った対策
当サイト(氷河期ブログ)で何度かおすすめで上げている4資産均等型は、日本の年金運用にかなり近いポートフォリオです。
下記画像は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2019年第三四半期次点でのデータです。
ITバブル崩壊、リーマンショック、チャイナショック。数々の暴落などを乗り越えて3.23%の利回りです。
2018年末の急落は、リーマンショックの時より下がり具合でいうと大きいのですね。当時は外国株式比率が少なかったからかも知れません。
とはいえ、上げ過ぎたものは下がるし、下がり過ぎたものは上がります。
また信託報酬がかかりますので、実際はもう少し下がりますが複利で3%~3.6%というのは悲観的な数字では無さそうです。
過去が将来をあらわすものではありませんが、4資産均等型のバランスファンドは手堅い運用の一手です。
関連記事4資産均等型の単年勝率は8割、10年運用だと無敗!ニッセイの時代がきた
まとめ|入金力よりも自分が将来必要なお金を知ろう
- パッシブ運用は誰がやっても同じリターンなのでお金はものをいう
- 半面、使っていくお金は個人による
- 自分に必要なお金を逆算をしてみると私の場合は何とかなりそうだった
貧乏人の僻みみたいな記事だったかも知れませんが、あなたの快適な生活と投資のバランスが見つかると嬉しいです。
人生100年時代とか恐ろしい言葉が飛び交っていますが、先は長いのでまずは大丈夫な場所を確かめて、徐々に安全地帯を広げていきましょう。
お読み頂きありがとうございました。
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