毎月安定して分配金が欲しい。できれば海外ETFで安い債券ETFはないだろうか?
そう思う人におすすめの海外ETFがあるのでご紹介します。
BNDだとちょっと株価が高いな、できれば5,000円以内で債券ETFを買ってみたいと思う方の参考になれば幸いです。
米国総合債券ETF【SPAB】はステートストリートの運用するBNDやAGGみたいな商品
SPABはステートストリート社が運用する米国総合債券です。
微妙に違う部分もありますが、バンガードが運用するBNDとほぼ同じと思って良いでしょう。
設定日も2007年05月23日と歴史がある商品です。
ベンチマークはブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数という投資適格債券になります。
有名なところではブラックロックが運用するAGGがありますね。
SPABのライバルBND、AGGとの比較
経費率は0.04%と十分に低く、またBNDやAGGと比べて1株単価が低いことも魅力の一つ。
運用会社 | 銘柄 | 経費率 | 株価 | 利回り |
ステートストリート | SPAB | 0.04% | 29.86 | 2.79% |
バンガード | BND | 0.035% | 85.19 | 2.58% |
ブラックロック | AGG | 0.05% | 114.21 | 2.56% |
※2020年2月8日時点の数値
数字上だけではSPABが一番良い利回りになっていますね。とはいえ、同じような指数ですから長期では似たようなところに落ち着くでしょう。
それぞれの比較チャートです。
画像はYahoo!finance、比較的、変動が大きかった5年チャートです。
青色:SPAB
桃色:BND
黄色:AGG
分配金利回りの差は値動きでトントンになっていますね。
SPABのファンド特性(組入れ銘柄数)
SPAB一つで4974もの銘柄に分散投資ができます。
デュレーションは比較的短くて5.73年ですね。デュレーションは長いほど金利変動の時に価格が動くので短いのはありがたいです。
一般的には、金利が1%上がるとSPABの価格は5.73%下がることになります。
SPABの運用実績
ベンチマークとの差異も少なく安定した運用です。
このあたりは世界3大運用会社の安心感がありますね。
2019年初来、1年リターンが債券ETFらしからぬ高さなのはアメリカの利下げによるものです。
金利が下がる→債券価格は上がる、という実例ですね。
SPABの債券種別構成比率
米国債が約4割占めます。モーゲージ担保証券は政府保証付きの住宅ローンです。
リーマンショック時にあったモーゲージ問題は高格付けと称してサブプライム債を混ぜ込んだことがありますが、こちらは混ぜ物なしの証券ですね。
合わせると3分の2が政府保証付きというガチガチの債券になっています。
ここに社債が加わることで、国債のみよりも利回りが良くなる傾向にあります。
念のため格付けも見てみましょう。
SPABの保有債券格付け比率
格付けのうちAaaが70%以上を占めているので、これ以上の安心感を持ちたいなら生米国債を買うなどになりますね。
SPABの残存期間別構成比率
7年未満が70%以上を占めており、金利の変動による価格変動が小さく済みます。
とはいえ、日本のNOMURA BPIも昔はデュレーション6年くらいだったのが現在9.5年と伸びているので、たまには推移を見た方が良いかな、と思います。
大きくはBNDと変わらないので、1株単価が安い分、少しだけ債券ETFを組み入れたいときに使いやすい商品になっています。
さて、2019年春以降ひたすらBNDを買っていた管理人がSPABを買った理由をご紹介しましょう。
ステートストリート債券ETF【SPAB】を購入した理由はVTIの暴落対策
BNDを持っているのにSPABを買ったのは、先日購入したVTIが暴落した時用の保険ですね。
関連記事手数料無料の威力!海外ETF【VTI】をゲット!20年後が楽しみ
じぶん年金は老後に向けて、受け取る分配金を増やすことを優先しています。
とはいえ、VTIを買ってしまったので、同額くらいの債券ETFを保有したかったのが理由。
BNDだけだとVYMと半々なのが分かりにくいから、というのもあります。
SPABが異様なマイナスになっているのは、ドルMMFで購入したからかな?
ドル建てでみたら問題ない数字になっていました。
▲0.43%になっているのは、手数料が0.45%かかっているからですね。
よほど大きな動きが無い限りSPABを売ることはないでしょう。手数料が勿体ないので。
損失が大きくなった場合は、配当課税と相殺のため売る可能性はあります。
管理人は楽天証券 を使っているのですが、ドルMMFから購入ができておすすめです。
海外ETFを買う時のハードルの一つにドル建ていうのがありますが、為替差損があった場合、口座内で自動的に損益通算してくれるので。
関連記事米国株式、海外ETFの為替差益が気になる?楽天証券のドルMMFは超おすすめかも
スマホの場合、ちょっと字が小さいですね。スミマセン。
実現損益でマイナスになっているので、配当で引かれた税金を自動計算して、後日戻ってくるので為替のことは気にしていません。
海外ETFをはじめたいな、と考えている人はぜひ口座開設を。
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海外ETF仲間が欲しいのです。
SPABのおかげで、VTIだけでなくSPYDなども手を出しやすくなった
じぶん年金はVYMとBND半々を主力とするのですが、やはり他のETFも欲しかったりします。
ただなるべく債券比率は50%ほど持ちたいのと、VYMとBNDを分かりやすく管理したかったので、SPABで他の株式と抱き合わせるのは良さそうです。
SPYDは高配当ETFのなかでも1株40ドルを切っているのでSPABと合わせて買うのは面白いかも知れませんね。
同じように昔から欲しいと思っていたVDCなども買うかも知れません。
とはいえ、メインはVYMとBNDなので、副業の収入が思ったより多かった時などの楽しみになりそうです。
おわりに|米国総合債券ETF【SPAB】は1株単価が安くおすすめと思う
SPABをまとめますと以下のようになります。
- 1株単価が40ドル未満と安い
- 経費率は0.04%と激安
- 値動きなどはBND、AGGとほぼ同じ
BNDを買おうかな?でも少し高いな、と思っていた方が少しずつ買うには最適ではないでしょうか。
合わせて楽天証券もおすすめします。
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じぶん年金は2019年から買い始めたばかりで、分配金もお小遣いにすらなっていません。今回買ったSPABは18,000円くらいなので、月にすると30円くらいです。
暴落時にSPABを売って高配当株式を買うタネ銭にも使えるので、月30円みたいな不労所得をコツコツと増やしていきます。
投資はホント少しずつの積み重ねですね。しかし確実に一歩一歩進んでいっているのも感じます。先は長いですが一緒に頑張りましょうね。
何だかちょっと脱線しましたがSPABという債券ETFのご紹介でした。
お読み頂きありがとうございました。
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