リーマンショックから10年以上が経っているので、そろそろ次の大暴落が気になりますね。
リスク資産半分、現金半分という暴落・暴騰のどちらでも対応できるポートフォリオですが、やはり不安はつきまといます。
記事内容は、そろそろ次の暴落の全容が見えてきたかも、というものです。
詳しくは山崎元先生の記事に面白おかしく書かれているので、ポイントを押さえつつ、管理人の考えもまとめました。
山崎元先生の記事はこちら。
外部リンク今は「リーマンショック物語」の続編が進行中だ―バブルに乗る「悪質な確信犯」と犠牲者は誰か
結論から書くと、
- 売り手:格付けの低い社債だけど、まとめることでリスク抑えたよ
- 買い手:国債利回り低過ぎるし、安全ならこれに投資をしよう
リーマンショックの時とそっくりの構造になってきています。
まだ風船を膨らませている状態なので、破裂しても大したことにはなりません。
来るべき将来に備えておきたい方の参考になれば幸いです。
リーマンショックは住宅ローンだったが、次の大暴落も債券=社債になるというお話
前回はサブプライムローンという低所得者向け住宅ローン(CDO)でしたが、今回は信用度の低い社債が主役となりそうです。
とは言っても、社債を担保にとったものもCDOの一つ、という事みたいですね。
詳しい部分は野村證券さんより。
Collateralized Debt Obligationの略称で、日本語では債務担保証券。社債や貸出債権(ローン)などの資産を担保として発行される資産担保証券の一種で、証券化商品である。
担保とする商品が債券または債券類似商品である場合はCBO、貸出債権の場合にはCLOと呼ばれる。CDOはCBOあるいはCLOのいずれか、またはその双方を包含する商品である。
引用元:野村証券
リーマンショックの主役は不動産ローン
リーマンショックは、主に不動産を担保にした証券を売りまくっていました。
- 格付けの高い債券
- 低所得者に高利回りで不動産ローンを貸し付ける(格付け超低い)
- 二つを抱き合わせたら分散投資で利回り高めつつ高格付け
という魔法を使っていたのですね。(管理人のイメージです)
まぁ、高格付けなのに低格付けが混ざっていることに加えて、住宅バブル崩壊で低格付け部分が焦げ付いたので、金融危機に陥ちったのがリーマンショックです。
そりゃ、格付けAAAに混ぜ物をしてちゃダメですが、世界トップクラスに頭の良い人が作り出してスーパーエリート達が売りまくるので、結果として途方もなく売れちゃったんですよね。10数年前は。
リーマンショックは100年に一度級の危機を引き起こして世界を大混乱に陥れましたが、5年くらいで何とか戻りました。
普通はこれに懲りて、混ぜ物は買わない。
そうなると思いますよね。少なくとも私は買いたくありません。
今回の主役は低格付けの社債
しかし、紹介した記事によるとリーマンショックで学んだのに、またヤバいものを集めたCLO(担保付ローン債務)が売れまくっているようです。
リーマンショックは不動産ローンを組めない低所得者向けだったのですが、今回の主役はデフォルトリスクが高そうな社債が登場します。
いろんな格付けの社債を集めて証券化したのがCLOとなります。
どう見てもクレジットリスクが大きいのではないかと思われる企業の社債などがそこそこに人気を集めていて、こうした企業向けの貸し付けを多数集めて証券化した「CLO」(担保付ローン債務)が投資対象として販売されており、低金利で運用に困っている機関投資家がこれを大量に購入している。
どうも、買い込んでいるのは低金利で困っている機関投資家という事。
記事の中では、確信犯的とありますが、10年経って過去を忘れてしまっているパターンも多そうに思っています。
今のところ、日本の機関投資家が中心だとすると、世界規模で見れば大したことはないでしょう。
○○信用金庫破綻じゃ、世界は崩壊しません。
3大メガバンク同時破綻とかだと危ないですが、
「まだ米国の高配当で消耗してるの?日本株でMUFJとか三井住友銀行なら〇%の配当利回りなのにwww」
みたいな状況にはなってなさそうですしね。
余談ですがリーマンショック前にバンカメを買って95%くらい下落しました。暴落時の金融株、マジ怖いですよ。
すぐに大暴落がおこるわけでもない
まだまだ泡(バブル)は小さく「お金借りないと損だぞ」「もっと賢くなりなよ」みたいな状況ではないので、しばらくはエネルギーを貯める必要があります。
怖いのが、どの国も低金利で苦しんでいるので、世界中でCLOが売れまくって、混ぜ物にした高格付け証券が当たり前になってくると怖い事になりそうですね。
リーマンショックと違い「社債」は悪質
前回と違って、今回は少し悪質である、と山崎先生は記事で書いています。
社債が破綻した時には経営者はすでに逃げているか、自分の資産はどこか安全な場所に避難をさせているから。
金持ち同士のババ抜きみたいなもんでしょうかね。
まだジョーカーは入っていないので、みんな安心しているけどゲームの性質上、どこかで入ってくるのは分かっているので温く遊んでいる感じ。
いずれ本物のババが入ってきて、シャレにならないダメージを受けると、みんな損失は出したくないから怖がって一時的にパニックを起こす。みたいな。
山崎先生は記事の中で、下記のように書いています。(いつもストレート過ぎる!笑)
「サブプライムの頃のCDOと変わらない代物だよね?」
「あんな毒まんじゅうを、今回は、誰が買っているの?」
「悪質な確信犯」と「壮大な悪の物語」
今回の話がやっかいなのが、やっている方(CLOを売っている方)も買っている方もある程度分かっていることです。
リーマンショックの時は個人の欲望でした。
知らぬにしても、家を持ちたいという幸福なイメージに、超頭の良い人たちが仕掛けたのが問題なだけで。
これが世界中で膨らんでいくことが無いように祈りたいですね。
ちなみにアメリカでは、形を変えた状況ですが同じ傾向にあります。
アメリカでも自社株買いで同じような状況にある
いくら何でもこれ以上は、、、と言いながら変わらず強い米国株ですが、本質的には似たような傾向になってきているようです。
分かりやすい部分で紹介されているのが自社株買いです。
自社株買いは、市場全体から株数が減るので、1株当たりの企業価値は高まります。
投資家にとっては嬉しい事なのですが、どうもお金を借りてまで自社株買いをしている動きがある、と。
「低迷する株式発行と対照的なのが年間2兆ドル規模と過去最高の発行ペースになっている社債市場だ」、「アメリカでは債務超過でありながら自己株買いを実施する企業すら存在する」とあるように、社債で資金を調達してでも、自己株買いを行って、株価を上げようとする経営者が多数いて、それが経営者自身の個人的な利益にもつながっているという構図が見える。
本業以外で無理やりに企業価値を上げようとすると、大きく上がるけど沈む時も大きいです。
リーマンショック前後で特に多く言われていたのが、利益持ち逃げの企業トップたちでした。
今も少しずつ聞こえてきています。
株式投資をやめる必要はありませんが、気持の準備だけでもしておくと良いですね。
アメリカで問題が起こって、処理しきれなかったら、たぶん大きいのがやってくると思います。
おわりに|暴落への対策はリスクに応じた現金を積むしかない
管理人の場合、もはや諦めか悟りの境地というカウチポテトポートフォリオです。
現金半分、リスク資産半分。上がればラッキー、下がったら資産が安く買えてラッキー。
投資に関しては、悩んだり考えることが無いので気楽です。
上も下も分からない状況が長く続くというのも、長期投資だと度々あります。
色んな話が舞い込んできますが、慌てず騒がずに相場に居続けたいですね。一緒に頑張りましょう。
投資資金だけでなく仕事面でも準備しておこう
今はまだ、人手不足とかいって、転職市場は好調なようです。
リーマンショック前もホントに同じ様な感じでした。(同じことを思ってる人はいるはず。)
管理人のおすすめはリクルートエージェントですかね。ちゃんと向き合ってくれて、自分の強みや弱みをどうやって売り込んでいくかを一緒に考えてくれるので。
もちろん登録は無料ですし、業界最大手という事からか、無下に扱われることはありません。
公式リンク:リクルートエージェント
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