少しブログを休んで浄化槽管理士の資格を取りに行っていました。
結果発表はまだ先ですが、正規職になれず悩んでいたり、営業ノルマで苦しんでいる人には良い仕事かもと思っているので記事にします。
試験に落ちていたら記事ネタにします。涙
こんな仕事に興味がある方には、参考になるかもしれません。
- 営業ノルマなし
- 遅くまでの残業なし(理由は後述)
- 各家庭の浄化槽を点検するお仕事
- 基本的には一人で直行直帰のお仕事
- そんなに体力仕事ではない
- あと20年くらいは仕事がありそう
デメリットそうな部分も書いておきます。
- 汚水の確認をするという仕事(現場で多少臭いはある)
- 人の排せつ物に携わる仕事(現物はまず見ないよ)
- 現場仕事(デスクワークではない)
- 年収はそこまで高くなさそう(300~400万円くらい?)
- キラキラと人に誇れる仕事では無さそう
- 年間休日125日という状況は難しそう
- 都内では働き口が少なそう(田舎の仕事が多い)
氷河期世代に限らずですが、仕事で消耗している人って多いですよね。
私は外資系メーカーの営業で消耗していました。
一方でそうでない世界もありそうです。
全てが自分に良い環境や仕事はあり得ませんが、仕事より自分のプライベートを大切にしたいな、と思っている人の参考になれば幸いです。
浄化槽管理士とはどんな仕事なのか?氷河期世代でも間に合うのか?
浄化槽とは、トイレや生活排水を浄化する装置の事です。
個人宅だと地下に埋まっています。
都市部ではほとんどが下水道に流れますが、下水が通っていない地域もありますよね。
そういった地域は河川にそのまま流すわけにはいかない※ので、いったん浄化槽という装置を通して川に流すという仕組み。
※汚水処理が法律で決まっていて堀の深いビジネスなのかも。
2019年9月時点では1460万人が浄化槽をつかっています。
そういった浄化槽を設置している家庭や施設の点検や保守をする仕事。
下水道の通っていない都市以外の場所ではありますが、インフラに係ることになりますね。
管理人は義父より、数字に追われる仕事で消耗するよりも、現場職はどうか?と教えて貰いました。
- 自分のペースで回って直行直帰ができる
- 営業数字という目標とは無縁の世界
- 夜遅くまでの作業はない(明るい時間帯以外チェックできないので)
給料は下がるけども、ストレスも下がるし体力もそこまで使わず楽な仕事でもあります。
どれくらい楽そうな仕事なのかは、下記のリンク(Naverまとめ記事です)を見て欲しいです。
私はこんな世界があるのかと驚きました。
氷河期世代の管理人でも、今から資格を取っても十分間に合うなとも思いました。
外部リンク浄化槽清掃業やってるものやが【op2ch】
とはいえ、下水の維持コストは高く、今まで浄化槽が必要だったエリアまで繋ぐことは基本的には及び腰です。
というか、市町村が維持する下水道より、各家庭や施設に浄化槽を持たせようという動きもあります。
浄化槽や使用人口は減少するにしても、浄化槽管理士や点検業者も減っています。
なので、20年くらいは仕事がありそう、と勝手に思っています。
浄化槽管理士はマイナーな国家資格だけどホワイト現場職
たぶんですが、浄化槽管理士という資格や仕事を知っている人はほとんどいないと思います。
理由は、世に出てくることが少なかったり、試験の難易度が高いから。
ハードルが高いから無理じゃないか、と思われるかも知れませんよね。
その分、マイナーでかつ高望みをしなければ人間らしい生活ができます。
浄化槽管理士の資格は、一発試験だと合格率20%台でそこそこの難易度。
ただし運転免許教習所のように、講習と試験がセットになったものがあります。
13日間の講習と考査を受けて合格すると国家資格ゲットができます。こちらだと合格率80~90%に跳ね上がります。
ちょっと厳しいのが、13日間というのは土日を含めてぶっ通しという事。
管理人の場合、2019年の9月2日~9月14日(計13日間)まで、朝9時~夕方17時までみっちり講習が詰まっていました。
つまり通常の社会人だと資格を取りにいけません。
ちょうどセミリタイヤ期間を活かして通いました。
あと、お値段も12万円近くかかり、そこもハードルの一つになっているのかも。
過去に浄化槽が普及しまくった時代があるのですが、高齢化で管理士も減っており狙い目な資格ではあると思います。
浄化槽の点検は車検のように義務付けられていて、それをするには浄化槽管理士という資格が必要だからです。
でも、ホワイトな仕事かどうかなんて、働いてみないと分かりませんよね。
ブラック企業で消耗したくないので体験はしてきました。
管理人が体験で分かったホワイト現場職な感じ
清掃業をしていた義父に相談したところ、実際に働いている人と一緒に回らせて頂くことができました。
1日だけではありますが、やっていたことは以下のようなもの。
- 8時くらいに家より直行で訪問先へ
- 家の人や企業であれば挨拶をして点検作業をする
- 終わったら終了した書類を渡す(不在なら点検書類をポストに投函)
- 1件当たりの作業は小さいところなら20~30分ほど
- これを夕方までやって業務終了
もともと浄化槽がついていて点検が分かっているから、拒まれることはないんですね。
企業だとメンテナンスの人が来た、という感じ。
私たちもガスメーターの点検に立ち会っても「ふーん」という感じじゃないですか。そういったお仕事です。
点検は3~4ヶ月に一度なので、ルート業務的な部分があり、慣れてくると仕事は楽になってきます。
事務作業も点検表を会社に提出したりするくらいのようです。
もっと大きい施設になると常駐とかいろいろあるみたいですけど。
1日一緒に回らせてもらった感じでは、
- 鉄製のマンホールが少し重い
- 汚水処理なので少し臭いがある
という事がありましたが、どちらも精神的苦痛は皆無でした。
鉄製のマンホールやカバーは実際ほとんどなく、樹脂製のものが中心です。
臭いは人による、というところです。可燃物(生ごみ)を出すときよりは全然マシと感じましたね。
氷河期世代でも浄化槽管理士資格があればホワイトな現場仕事があるのか
Google先生で調べると余裕で出てきます。
ただ、清掃業をしている企業が一緒に受けている事もあり、年間休日が少ないところも多いですね。
実際に調べてみたい方はこちら(下の検索マーク)からどうぞ。
働くなら千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬あたりが良さそう
調べていて分かったのですが、資格さえあればどこでも働くことができます。
給料が安くても良いなら沖縄も需要があります。
そしてマイナー過ぎることと、現在資格を保有している人達が引退をしていく事もあり、求人は意外とあるな、という感じです。
画像元:ハローワークより
スマホだと字が小さいと思いますので、拡大して見て貰えると助かります。
つくば市の求人ですが、管理人は悪くないと感じました。
給料は高くないかもですが、生きていくには十分で年間休日も125日で残業時間が10時間というのも嘘ではないと思います。
これが地方過ぎると、なぜか土曜日出社で年間休日が下がって給料も下がるという傾向でした。
なので求人動向を見ながら、関東圏への引っ越しも視野に入れて仕事を探そうかな、と。
もっと上位の楽な仕事へステップアップもある
浄化槽技術管理者という資格があり、大きな施設や設備となるとこの資格が必要です。
こういったところは、聞いている感じ(2~3人くらいですが・・・)だと、大型台風等で流入水がパンクするかも、という時以外は平和な毎日が過ごせるようです。
ポンプ場の仕事なども同様らしいのですが、出社してある程度点検等をしたら、トラブルがなければ定時まで何をしようか、という仕事も世にはあるというお話。
問題点は、誰も辞めないので空きを待つしかない、という事ですね。
ゆくゆくはこういった仕事も視野へいれながら、と考えています。
おわりに|氷河期世代と浄化槽管理士は相性が良いと思う
現段階ではまだ合否が出ていません。。
2019年11月30日追記:無事合格しました~
何とか合格をして、義父に頼んで少し実務経験を積ませてもらいつつ、仕事先も確保しておきたいな、と考えています。
※兵庫県だと既に人不足が始まっています。
2週間休みなしの講習はどうするんだ、という話はありますが、資格さえクリアすれば正社員でそこそこ安定をしてブラックではない仕事。
こう考えると価値はあると思っています。
浄化槽以外にも、下水道や水処理関係の資格は知られていないけどお宝がありそう。
また何かあれば記事にしたいと思います。
管理人はマジで43歳という年齢でリストラをされました。
今後、生きていく中で世には出ないけどいろんな仕事があるんだなとも知りました。
厳しい世代であるのは昔からですので、嘆かず今をしっかり生きていきます。
同志におかれましては大変な方も多いと思いますが、ともにがんばりましょうね。
独学でも出来ないことはないと思いますので、もし良ければAmazonなどで問題集をみてみるのも良いでしょう。
レビューは辛らつな事が書いていますが、需要が少ないので使いやすい問題集というのは売っていないのだと思います。
本当に営業で消耗している人がいましたら、転職エージェントの登録だけでもしておくと、少し心が落ち着きますよ。
業界No.1のリクルートキャリアはお高くて現場仕事はない、と言われましたがdodaは案件少ないけど紹介しますね、と好印象でした。
公式リンク:doda
面談に行ったり職務経歴書を書いたりするのが手間、と感じますが、書類を通しやすくするために一緒に修正をしてくれたりするのが管理人は役立ちました。
業界No.2で案件も多く、気さくに正直な話も聞いてくれるので個人的にオススメですよ。
関連記事です。
読者メッセージ|営業からホワイト工場へ転職したら大正解でした【超本音】
工場などでも、ホワイトな環境はある、という記事です。
管理人は人生が折り返しを迎えたので、人生や仕事のギヤをシフトしていきたいです。
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