少額から米国株に投資ができるPayPay証券を検討しているけど、ネット証券大手が使いやすくなったらしい。
実際にはどれくらいの差があるんだろう。
しっかり比較したサイトが知りたい。
そういった人へ向けた内容です。
記事内容はワンタップバイとネット証券大手の外国株式を比較したものです。
また、どのくらいの規模のお金からは「どちら」を選ぶと良いという事も書いています。
ワンタップバイとネット証券大手のどちらを選ぶにしても、目安があった方が投資をしやすくなりますよね。
公式リンク:PayPay証券
当記事が参考になれば幸いです。
大手ネット証券3社とPayPay証券と外国株式売買コストの比較
結論から先に述べると、月1万円を目安にすると良いでしょう。
理由は海外ETFが選べる金額が1万円程度だから。
例えば全世界株式のVTや、米国高配当のVYMといったETFが選べます。
個別株はどうなの?という意見もあるでしょうから、後述をします。
管理人もワンタップバイで個別株を保有しているので。
まずは、大雑把なくくりとしては以下のように決めると楽になりますね。
- 月1万円以上を投資するならネット証券大手
- 月数千円の投資であればワンタップバイ
※記事中のネット証券大手は、SBI証券、楽天証券 、マネックス証券の3社です。
では、実際に比較したものをみていきましょう。
外国株式の手数料は大きく4つある
表にしてみると分かりやすいので、以下をご確認ください。
項目 | ワンタップバイ | ネット証券大手 |
①売買手数料 | 約定金額の0.5% | 約定金額の0.45% |
②為替手数料 | 1ドルあたり35銭 | 1ドルあたり25銭 |
③入金手数料 | 最低108円~ | リアルタイム入金無料 |
④出金手数料 | 270円~ | 無料 |
※取引単位 | 1,000円単位 | 1株単位 |
手数料関係はネット証券大手の方が圧倒的です。
最低手数料5ドルという壁も無くなりましたので、外国株へのハードルが大きく下がりましたね。
特色としては以下の点です。
- ワンタップバイ:1,000円単位での売買
- ネット証券大手:1株単位での売買
株価は常に変わりますので、淡々と同じ金額を購入したい人はワンタップバイが向いていますね。
ただ、最低手数料撤廃になった為、1株単位で売買できるネット証券大手も魅力的です。
自分はどちらが向いているかを判断したいところ。
個人的には、その判断基準として月1万円以上を投資できるかどうか、と思っています。
では、手数料の違いについてみていきましょう。
①売買手数料の違いは0.05%の差しかない
売買手数料は意外にも大きな差はありません。
株価の高さに関係なく1,000円単位で買える分、ワンタップバイの高さは許容範囲と思えます。
売買手数料の違い
- ワンタップバイ:約定代金の0.5%
- ネット証券大手:約定代金の0.45%
②為替手数料は10銭差。長い目でみると無視はできない
ワンタップバイの為替手数料は、1ドルあたり35銭です。
ネット証券大手は1ドルあたり25銭
為替手数料の違い
- ワンタップバイ:1ドルあたり35銭
- ネット証券大手:1ドルあたり25銭
また、ネット証券ではSBI証券は住信SBIネット銀行と連動する事で、1ドルあたり4銭に為替コストを下げることが出来ます。
長期投資でバイアンドホールドを決めている場合は、ネット証券の方が有利ですね。
こういった小さなコストを積み上げていくと、地味に数ドル単位で変わってくるので無視できない差となります。
③入金手数料はネット証券が有利
ワンタップバイは入金をする際、手数料がかかります。
管理人がメインで使っている楽天証券 の場合、リアルタイム入金を使えば手数料無料で入金が可能です。
メガバンクとネットバンク主要先は対応していますね。
また、リアルタイムと呼ぶだけあって瞬時に口座へ反映されます。
こういったネットバンクを持っていると便利ですね。
④出金手数料は無料のネット証券が圧勝
ネット証券大手は出金手数料が無料です。
ワンタップバイは出金手数料がかかります。
バイアンドホールドでずっと保有する場合、大きな負担には感じません。
小まめな取引や出金をするとゴリゴリ手数料で削られるので注意が必要。
ワンタップバイの出金手数料
- 3万円未満:みずほ銀行口座→108円/回、他行あて→270円/回
- 3万円以上:みずほ銀行口座あて→216円/回、他行あて→378円/回
みずほ銀行に口座を持っていると少し安いです。
管理人は、みずほ銀行の口座を持っていないので、保有している銘柄を売却すると378円がかかってしまいます。
1,000円単位での少額取引がワンタップバイの魅力ですが、ずっと使うかどうかの見極めは必要ですね。
PayPay証券の魅力は1,000円単位で個別株を買えること
ここまでの内容をみると大手ネット証券が圧勝に感じる方もいるでしょう。
しかし、ワンタップバイの魅力は個別株が1,000円単位で購入できることです。
1株単位で購入できて、最低手数料がないとしても、1株が高い銘柄はもちろんあります。
たとえばマクドナルド(MCD)は2019年7月30日の終値は214.98ドルです。
そうすると、1株を買うのには1ドル100円と考えても22,000円ほどは用意をしておきたいですよね。
人によっては、複数銘柄を均等に買いたいというニーズもあるでしょう。
管理人はそのタイプでした。
毎月5,000円を用意して、5銘柄をコツコツ買いたいという人にはワンタップバイは唯一無二の価値があります。
ワンタップバイでの海外ETF(SPY)はオススメできない
ワンタップバイで海外ETFを買う、という選択肢もあります。
ただ、この方法はオススメをしません。
ワンタップバイでの取り扱いはSPY(S&P500ETF)とレバレッジをかけたSPXL、SPXSだけです。
1,000円単位で買うならeMAXIS Slim米国株式(S&P500)など投資信託を使う方が良いでしょう。
少額ならではこそ、レバレッジETFを買いやすいと思う人はいるかも知れませんが、かなりマニアックな使い方になりますね。
関連記事ワンタップバイ:米国株が安い?SPXLを購入!これは完全に博打です
チャールズ・エリス先生は敗者のゲームで以下のように語っています。
市場タイミングに賭けてみようというのは「悪魔の囁き」だ。決して耳を傾けてはいけない。
引用元:敗者のゲーム
まとめ|大手ネット証券3社とPayPay証券の比較
- 手数料は大きく4つある
- コストだけで選ぶとネット証券3社が圧勝
- ワンタップバイは1,000円単位で個別株の取り引きが魅力
どちらが完全に良い、というのはありません。
個人的には投資に出せる資金や、趣味趣向の差が大きいかな、と思います。
株式での長期投資と配当・分配金というのは実際に手にしてみて初めて分かる事も多いです。
どちらを選んでも体験ができますので、少額から始めやすく良い時代になりました。
先は長いので、一緒に長期投資を頑張りましょうね。
個人的には1,000円から買えて、かつ保有金額分の配当を貰えるワンタップバイは資本主義を体感するのに良いと思います。
公式リンク:PayPay証券
関連記事です。
海外ETFの配当と分配金は心のオアシス!長期投資を続けるための原動力
長期投資を続けるには、やはり何かしらの喜びが必要です。配当や分配金を手にすると違った世界がみえてきます。
意外と読まれている記事