氷河期ブログなる名前をつけているので、管理人は昭和生まれのオッサンです。
さて、幼少期に昭和を生き、個人的には激動の平成を経験し、今なお苦しんでいる同年代も多い就職氷河期を考えてみたいと思います。
管理人は今年43歳です。浪人しているので1999年に大学を出て就職氷河期の一番濃い部分を経験しています。
平成を思い返しながら、少し記事にまとめてみます。
関連記事悲報:就職氷河期はもう二度と来ない。しかし氷河期世代は救われない
人口構造的に、もう就職氷河期は来ない(もちろん不況で採用引き締めはある)ですが、少しでも参考になれば幸いです。
就職氷河期と平成のおおまかな流れ
もう色々なところで語り尽くされている内容ではありますが、バブル崩壊による新卒採用の引き締めで、正社員になるイスが氷河期世代人口より少なすぎました。
結果として下記のような事が多くありました。
- 非正規職の増加
- 非正規から正社員の道は厳しい
- 第二新卒という言葉もない
- 一時的に新卒採用枠が増えた時期もあった(中途採用は増えてない)
- その後のリーマンショックで止めを刺される
- アベノミクスで景気が持ち直すが年齢は30代中盤
- 正社員での転職のライバルは職歴のある第二新卒
- 2017年頃から人手不足が言われ始めるが40代に入った人も多い
- キャリアが積めていない40代のライバルは優秀な30代
一番厳しいのは、新卒枠が有効に使えなかった人が多く、キャリア形成が出来ず、転換期は景気に左右されて底なし沼のようになった事だと思います。
優秀だった人も仕事を選ぶ事が出来なかった。20年前はそんな時代でした。
それでも平成という時代は良かったと実感する
個人の感じる思いは別にして、確実に平和で豊かな時代でした。
幸せは相対的なものですが、私が昭和を生きていた頃はまだ白黒テレビが残っていた時代です。普通に差別的なこともまかり通っていました。
今からすると、信じられない事ばかりな気がします。電車や飛行機でタバコを吸ってた時代があったのですね。
もちろん平成も、震災や地下鉄サリン事件等、いたたまれない事がありましたが、内乱もなく戦争に巻き込まれることも無かったのは政府の努力ゆえと思います。
最低限の衣食住が整い、水道水を飲料として利用ができて、少ない所得でも公共の娯楽を楽しめる事は誇っても良い部分でしょう。
将来への先送り的なことや、儲かり過ぎた年金で箱モノを作りまくった失敗などはあったにしても。。
令和になっても就職氷河期世代は救われない
残念ながら、氷河期世代への報いも救いもありません。特に正規職に就けず、キャリア形成が出来なかった層が一番厳しいです。
一応、人生再設計第一世代という名前のすげ替えでお茶を濁そうとはしています。
内閣府の平成31年第5回経済財政諮問会議 議事要旨より引用です。
同世代を「人生再設計第一世代」と位置付け、今後3年程度で集中的に再チャレンジを支援する仕組みをつくる。
その実行プログラムを今夏には打ち出すべきである。そして、他の年齢層、未来世代も含めた他の世代にも役立つ仕組みとなるよう、取組を展開していくべきである。
具体的には、対象者の個別の事情を踏まえつつ、就職氷河期世代の特性や採用側のニーズに即した就職支援や能力開発、採用企業への情報提供などを推進するため、これまで実施してきた施策の果を検証しつつ、以下の対応をプログラムに盛り込むべきである。
プログラムとは何かというと
- ハローワークや職業訓練機関等と連携し、不安定就業者を着実に減少させていくべき
- 人生再設計に向けた専門ハローワーク部署・専門家を置き、人生再設計、就職等へのアドバイス等の伴走支援を行うとともに、人手不足産業への就職促進や出口一体型教育を強化すべき
- 民間事業者の協力を得て、成果報酬型の業務委託等により、取組の加速化を図ると同時に、官民一体、地域横断でノウハウの共有や新規能力開発プログラムの充実を進める
- 積極的な取組を行う企業を支援するため、インターンシップを推進するとともに、特定求職者雇用開発助成金や中途採用等支援助成金等の要件緩和やその周知徹底など、インセンティブ措置を拡充すべき
- 地方への人材移動の促進策との連携を図ることにより、就業安定化の選択肢を拡げるべき。その際、地方においては様々な産業分野でミドルマネジメントクラスの人材が不足しており、地方での人材ニーズ、求められる職業能力に沿った能力開発を合わせて講じることが重要である
べき論が気になるのはおいといて、ミドルマネジメントクラスの人材が不足をハローワークができるとも思えません。
3年と期限を決めて集中する、とのことですが、あくまで再チャレンジとあります。個人的には無駄にお金をかけて結局は効果なし、責任も無くうやむやになると思います。
おわりに|それでも平成から元号が改められるのは歓迎をすべきこと
戦後、はじめての生前退位です。
背景はいろいろありますが、天皇陛下が健康のうちに元号が変わるのは私としては賛成だったりします。
一番良いのは悲観論や自粛モードがない状態で、令和へ移ること。更に、おめでたい事として新元号を迎える事で景気的にも良いでしょう。
悲しみにくれるよりは、明るく新しい時代を前向きに生きていきたいですね。
お読み頂きありがとうございました。
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