人生100年時代と言われ始め、副業や投資が一般的な時代になりそうです。
小額から株式投資が出来るワンタップバイというサービスがあります。そうするとワンタップバイは儲かるのか?それとも儲からないのか?と思う人もいると思います。
2017年なら何を買っても儲かりますし、2018年ならよほど上手く立ち回らないと損をしていたでしょう。
小額から出来るサービスではあるものの、株式投資は市場に大きく左右されるからです。
とはいえ、管理人はお小遣いの中からコツコツと安くなった保有銘柄を買い増ししながら、2018年12月の急落にも負けず、何とかプラスで終える事が出来ています。
信頼性の担保のため、元旦に確認した時のスクリーンショットを公開します。
ワンタップバイで投資を始めようかと思っている人の参考になれば幸いです。
ワンタップバイ(One Tap BUY)での期待リターン
ワンタップバイは株式投資のツールですので、期待リターンは測りやすいです。
日本であればTOPIXや日経平均。アメリカであればダウ工業平均やS&P500といった市場平均の指数が目安になります。
ワンタップバイ(One Tap BUY)は儲からない?
ネットをしていると、ワンタップバイは儲からないという口コミを見る事があります。時には誹謗中傷的なものも。
わりと長く利用している私の感想は投資としては凄くまともなツールです。選べる銘柄数は少ないものの、小額から利用できるメリットの方が大きく感じます。
- ただし、市場平均という数字が一般的な株式投資のイメージより小さい事
- 実際に損をすると人は痛みを倍くらい感じる
- 何を買っても儲かる2017年の天井で買った or 急落が2度あった2018年で損をした人がそこそこいる
上記の事から、ワンタップバイは儲からないという口コミが出ているのだと思います。
では、実際にどれくらいの期待値なのかを見ていきましょう。
当記事での数値はmyINDEXより日本株式とアメリカ株式のリターン/リスク(20年)を引用しております。
日本株式の期待リターンとリスク
参考にする指数はTOPIX(配当込み)です。
TOPIX(トピックス)とは、東京証券取引所第一部上場株式銘柄を対象として、同取引所が1秒毎に、算出・公表している株価指数である。日経平均株価と共に日本株のベンチマークとして普及している。
引用元:Wikipediaー東証株価指数
過去20年のリターンは3.2%、リスクは17.6%です。
バブル崩壊以降、冴えない数字が続きましたので、管理人としては実感できる数字です。
ざっくり計算すると1年間投資をした場合、十分に銘柄分散がされていれば3.2%の利益が期待できます。
3.2%以上を求めるのは欲張り者とも言えます。身銭をさらしていますが、これが日本株式の大まかな期待収益です。
そこに投資リスクとして17.6%は上下ブレします。暴落があった場合は、この2倍は動きます。
66%くらいの確率でリスク17.6%の範囲内に落ち着き、95%くらいの確率でリスク17.6%の2倍(35.2%)以内に落ち着きます。
これは下がるリスクもありますが、上ぶれ(儲かる)する事もあります。
リーマンショック級が来た場合、3倍(62.8%)くらいは覚悟が必要です。95%の確率を超えたので、100年に一度と呼ばれるワケです。大まかな期待値と、ブレ幅はこんな感じです。
最悪の場合、上場廃止や倒産もあります。分かりやすいチャートとして、ワンタップバイで買える銘柄の楽天(4755)を見てみましょう。
引用はGooglefinance、2019年1月14日時点での数字です。最高値の1,000円付近から底は700円近い株価を付けています。
1年で簡単に30%近い動くことを覚悟する必要があります。日本株式のリスク17.6%を超えていますが、個別株なのでざっくり2倍の範囲内です。
○○ショックとかいう暴落だと更に倍なので60%は考えておく必要はあります。
しかし安い時に少しずつ仕込んでおけば、楽しい日常が過ごせる可能性もありますね。
ワンタップバイの魅力は1,000円単位という小額から取引ができる事です。自分の生活に密着していたり仕事で知っている企業も多いです。
下がっているけど魅力的な企業だとチャンスと捉えて、3,000円だけ投資をしてみたいと感じる人は多いと思います。
アメリカ株の期待リターンとリスク
参考にする指数はS&P500(配当込み)です。
S&P500(Standard & Poor’s 500 Stock Index)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。
引用元:WikipediaーS&P500
過去20年のリターンは5.4%、リスクは18.1%です。
ITバブル崩壊、リーマンショック、2018年の急落を考えると、こちらも実感できる数字です。
期待値は日本株式と同様です。アメリカ株式ですが、myINDEXで日本円換算された数字になっています。
66%くらいの確率でリスク18.1%の範囲内に落ち着き、95%くらいの確率でリスクの2倍以内に落ち着きます。
リーマンショック級は50%近いマイナスだったので、やはり100年に一度レベルでした。
こちらも値動きの大きかった例としてAppleを参考にします。
ここ数年、アメリカ株式の成長を担っていたAppleですが、2018年10月頃を頂点にかなり下げています。
期待値が高過ぎたせいか、高値から30%くらいですね。
Apple製品が30%セールをしていたら飛びつく人は多いと思いますが、株となった場合は飛びつきません。高値で買ってしまって嘆いている人は多いかも知れません。
アメリカ株式は1株単位から買えますが、1,000円単位で必要分だけ買えるのはワンタップバイのメリットです。
iPhoneの便利さを知って、今後もAppleブランドの優位性を理解しているなら5,000円だけ買ってみる。そんな事も出来ますね。
AppleやMicrosoftのように親しみのあるブランドや、VISAのように世界のクレジット決済の半分を牛耳るような銘柄もあります。
個人的にはAppleとMicrosoftが配当利回りも良くなってきたので少し買いたい欲が出てきています。
ワンタップバイで売り買いをすると儲からない
基本的にはワンタップバイというか、株式投資は売買を増やせば増やすほど儲からなくなります。
どういう事かというと、下記のように3つの不利が重なります。
- 売買をすると往復1%以上の手数料が発生
- 利益がある時は20%の課税
- 銘柄選びではエリート証券マンも猿も大した差がない
動けば動くほど、手数料によって不利になってしまうという事です。
あと、考えると分かりますが、底値で買って天井で売るなんて事は宝くじみたいなものです。当たる人もいますが、大半は外れます。
では、中くらい儲けて損失は小さくなんて事も無理です。市場は効率的で、一般人が思いつく事が出来ているなら、既にスーパーエリート達がそれで儲けているからです。
しかし市場平均は書いた通りです。
アクティブ投資よりパッシブ投資、いわゆるインデックス投資の方がリターンが高いというヤツですね。
パッシブ運用(またはパッシブ投資)は、市場の指数(インデックス)やポートフォリオに追従する投資戦略のことである。
中略
米国において、インデックスファンドは、とくにアクティブ運用よりも手数料が非常に低く、大半のアクティブファンドの成績を上回っている。また、大きな税引き後リターンも得ている。
引用元:Wikipediaーパッシブ運用
安定した銘柄のみを保有し続けるという戦略は人気ブロガーのバフェット太郎さんが有名ですね。私も同じ戦略です。
なので、ワンタップバイの期待リターンは市場平均くらいに思っておく事が大切と思います。
個別株への投資は面白く、魅力的でもある
管理人は市場平均には勝てないと知りつつも、ワンタップバイを使って投資をしています。
インデックス投資は市場平均へ投資をして、ひたすら放置するという手法です。投資を趣味として考えると暇で退屈な方法です。
儲かるにしても損をするにしても、自らが決断をした銘柄の結果がダイレクトに分かります。
合わせて好きなブランドや興味のある銘柄を保有できる満足感や、いろいろな観点から物事を見るようになるので個人的には小さな投資であればオススメをしたいです。
小額でゆっくり選んだ銘柄を集めていく。そして徐々に市場平均へ近づける。こんな投資法が向いているのかな、と思って私は利用しています。
まとめ
- ワンタップバイが儲かるか儲からないかは市場リターンによる
- 2018年は難しい年だった。半面2017年は誰でも勝てた可能性が高い
- 一般的に思われているようなハイリターンではない
- 期待できるのは市場平均と同じ5%程度を思っておく方が良い
- 個別株なため上下のブレ幅は市場平均の倍くらいになる
もともと小額向けサービスな事もあり、大儲けに向いたものではありません。
1,000円単位で興味のある銘柄を保有できるというのは唯一無二です。株式投資に興味がある、という方は一度使ってみて欲しいですね。
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