ニッセイ・インデックスバランスファンド4資産均等型を考えているけど、実際のところはどうなんだろうか。。そう思っている人は多いと思います。
管理人は4資産均等型が好きなので当サイト(氷河期ブログ)で時々紹介をしております。
記事内容はタイトルの通りです。
ちょっと胡散臭すぎる煽りタイトルだと思う方もいるかも知れません。
ネタバレになりますが、ソースは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のホームページです。
外国株式、外国債券の部分は円換算した数字ですので、4資産均等型を考えている方には分かりやすい過去実績です。
過去が未来を保証するわけではありませんが、バランスファンドを検討されている方の参考になれば幸いです。
4資産均等型の運用実績は単年でも平均7%と十分に良い
論より証拠で上記画像がそのページです。引用元は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)で、リンクは新しいタブで開きます。
外部リンク年金積立金管理運用独立行政法人|長期分散投資の効果
ページで公開しているのはGPIFですが、データ元はイボットソン・アソシエイツ・ジャパンです。分析やアセットアロケーションにおいては右に出るものはありません。
画像を分解して説明
1970年から伝統的な4資産に各25%ずつ均等投資したものです。
1年毎の結果が書かれています。2018年が最新データなので、1年間を投資して元本を割った回数は48回中14回。勝率79.16%という無双ぶりです。
単年度の戦績
普通に見てもかなりの好成績です。
- 48年間での勝率79%=5回中、4回はプラス(驚異的勝率!)
- 平均した利回り=年7%
- 最大に損した年=マイナス29%
- 最高に儲かった年=プラス32%
どれも凄い結果ですが、一番上は強烈ですね。資本主義経済をまざまざと感じさせてくれます。
利用されている指数
よく見る指数ですね。ニッセイ・インデックスバランスファンド4資産均等型もほぼ同じ指数です。
- 国内株式:東証一部時価総額加重平均収益率
- 外国株式:MSCIコクサイ(グロス、円ベース)
- 国内債券:野村BPI総合
- 外国債券:1984年12月以前はイボットソン・アソシエイツ・ジャパン外国債券ポートフォリオ(円ベース)、1985年1月以降はFTSE世界国債(除く日本、円ベース)
国内株式はいわゆるTOPIXですね。
リバランスは毎月末にしていますが、頻繁にしても年1回でも大した差はないというデータもあるので、毎月リバランスを気にする必要はありません。
一番悪かった年はリーマンショック翌年の2009年です。当時は国内債券以外、買ったものは全て下がっていたのを覚えています。
4資産均等型を10年保有すると勝率100%という無敵ぶり
単年度だけ見ても驚きの数字でしたが、投資の鉄則は少しでも長く運用することです。
リバランスをしながら10年保有をした場合、元本を下回った年がありません。
※投資信託の場合、信託報酬を気にする必要はあります。
ちょっと呆れてしまうくらいの有能ぶりです。完璧超人かよ。。
10年保有の戦績
ちょっと異常な領域です。10年保有という縛りが入るため、計測データは39年分に減ります。
しかし、その間には日本のバブル崩壊、アメリカ発のITバブル崩壊、リーマンショックを最終年度におきながらプラスを維持しています。驚異的です。
大事なので2回書いておきます。最終年度で100年に一度級のリーマンショックがあったにも関わらずプラスで終えています。
- 39年間での勝率100%=無敗
- 平均した利回り=10年で85%(複利6.345%)
- 一番儲からなかった時=10年保有でプラス8%(複利0.772%)
- 最高に儲かった時=10年保有でプラス192%(複利11.311%)
ちょっとニッセイ4資産均等型買ってくる、と言いたくなる数字です。笑
過去は将来リターンを保証するものでは無い
未来は誰にも分らないという事が投資リターンの源泉です。誰もが絶対に儲かるのが分かっていたら、利回りは限りなくゼロに近づきます。
金利情勢は過去に比べかなり変わっています。債券リターンはどうなるか分かりません。株式リターンも世界情勢次第です。
とはいえ、伝統的な(歴史のある)資産を均等に配分して、高くなった資産を売って、下がっている資産を買うというリバランス効果は将来も十分に有効な戦略です。
株式100%ポートフォリオよりも、かなり保守的な運用ですがリーマンショックを挟んでも報われていた、という過去実績は賞賛に値します。
国内株式半分、先進国株式半分で大丈夫なのか?
全世界平均派、日本を除く先進国派、S&P500一本で大丈夫だよ派(私ですね)、様々な考えがあります。
ここはプロの意見を参考にする方が良いと思うので、楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元先生がいつも書いているものを引用します。
「国内株式50%+外国株式50%」で計算すると、期待リターンが5.5%、リスクが17.5%と大差はない。「国内株式60%+外国株式40%」なら、期待リターンは5.4%、リスクが17.4%だ。率直に言って、これらの何れでもいいような気がする。
しかし、例えば「国内株式30%+外国株式70%」とすると、期待リターンは5.7%に上がるが、リスクが18.2%と大きくなる。
こまめにポートフォリオを調節する個人投資家なら「国内株式40%+外国株式60%」としていいように思う。しかし、現実の投資家がそうするとも思えない。「内外の株式を半々」として置く方が、リバランスの必要性が生じにくくていいかも知れない。得失は微妙だ。
国内株式って将来性が薄いのでは?
日本で住んでいると少し悲観的になってしまいますよね。年金問題、少子高齢化、、と明るい将来性が見えてきません。
しかし市場は大体の事を織り込んでいます。ここも同じく山崎元先生の意見をお借りして引用します。
将来の低成長自体はその予想が株価に十分織り込まれたなら、後のリターンにとって問題ではない。
また、投資家がリスクを嫌いリスクプレミアムが拡大すると、その過程で株価は下がるが、株価が下がった後には期待リターンは以前よりも上昇しているはずだ。
日本や世界のあちこちで起こった経済問題と株価の下落がもたらす心理的影響を考えると、現在、リスクプレミアムが拡大した状態にある事は想像に難くない。
1989年12月29日の大納会ザラ場で38957円の最高
なので、日本のみは怖いですが、個人的に日本株式自体はけっこう好きだったりします。実際にリーマンショック前に買ったTOPIXはまだ保有しています。
株式リターンの源泉は上がる下がるか分からない事+企業収益ですので、そこまで悲観的にならなくても良いかな、と。
4資産均等型のちょっとした小話
10年以上も昔、私が投資を始めた当時はイボットソンが4資産均等型を布教していました。10年保有は負けなしの年平均4.9%を喧伝していました。
ブログを始めたので、こういった情報は共有したいけど全然データを見ないなぁ、と思っていたら2006年に米国MORNINGSTARから買収されていたようです。
イボットソン・アソシエイツ・ジャパンは米国MORNINGSTARの資本100%の孫会社になります。
今もアセットアロケーションが一番大事という部分は変わっていませんが、4資産均等推しではなくなっている点が寂しかったりします。
まとめ
- 4資産均等型は過去実績において尋常ではない実績をあげていた
- 単年実績だけでも十分なものだが10年保有すると負けなし
- 過去実績が将来を保証するものでは無い
- しかしリバランス効果は将来も通用する戦略
- 10年の間にリーマンショックを挟んでもリターンを出している
新興国の成長や、リートといった不動産への分散が無くともかなりの実績を出しているのが心強いですね。
本記事が、バランスファンドで4資産均等型を検討している方の参考になれば幸いです。
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