投資を考えているけど、株式100%だとリスクが大きい。でもバランスファンドだと国内債券って不要なのでは?
そう思っている人は多いと思います。私も昔に同じように考えていました。Twitterで読者の方からご質問も頂きました。
当サイト(氷河期ブログ)では、何度か国内債券について記事にしています。リンクは新しいタブで開きます。
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ゼロ金利の日本において、意味どころか損する可能性の方が高そうな国内債券ですが、私としてはバランスファンド内では無視できない効果がある、と思っております。
国内債券やバランスファンドでお悩みの方の参考になれば幸いです。
バランスファンド内の国内債券について
国内債券インデックスファンドは、日本の国債を中心に運用されています。債券価格は金利の上げ下げで以下のような動きが起こります。
- 長期金利が上がれば利回りの低い債券より魅力が減るので、価格が下がる。
- 長期金利が下がれば利回りの高かった債券は魅力的なので、価格は上がる。
下記の画像は大和証券(債券価格と金利の関係は?)からの引用です。
でも、日本ってゼロ金利が続いていたので、利上げがあると債券価格がマイナスになっちゃいますよね?
持っていると損をする資産としか思えません。このような事を踏まえて、Twitter経由で質問を頂きました。
バランスファンド内では、どういう形で現れるのでしょうか。利上げで債券価格は下落するが、利回り上昇分が口数アップという形で現れるということでしょうか。
だとすると、今後の利上げリスクもあまり考えなくても良いかも知れません。
管理人は市井の人で、投資のスペシャリストでも何でもありませんが、下記のように考えています。
※2019年1月11日時点での大雑把な計算です。
追加購入をしない場合、利上げ効果はゆっくり反映されて基準価額が上がっていきます。(大半は金利が低い国債中心で、償還期間が長いためです)
詳しい人から見て、間違っていたらメッセージ頂けると嬉しいです。すぐ修正します。
バランス4資産均等型の中でこそ国内債券は輝く資産
4資産均等型だと、9%を損失しても四分の一なので年2.25%です。分散投資のおかげですね。
そう思うと株式100%運用に比べ、全体の値動きを抑えつつリバランス機能も備える国内債券大きな魅力があります。
株価と金利は切り離せない関係でもあるので、急な金利上昇は株価へ影響します。
その時に、株が下がっていれば債券を売って安い株を買う。反対に株が上がっていたら、株を売って安い債券を投資信託内で自動リバランスをしてくれます。
金利が回復をすると国内債券インデックスファンドは魅力的な商品
例えば金利が1%上がったら、期待リターン1%というアセットになります。(即では無く時間をかけてですが)
長期金利2.0%くらいになると魅力的ですよね。株式の値動きリスクより安定した利回りが欲しくなります。
ただ、個的な想像だと、一年で長期金利1%もあげちゃうと、住宅ローン組んでる人や銀行から借り入れをしている中小企業はかなりダメージを受けます。
一年で2%まで上がっちゃうと、庶民は地獄をみるでしょう。日本株式も凄い事になってそう。。
それでも4資産均等型だと国内債券が全体に与える損失は4.5%程度と読めるのは良い部分です。
もちろん金利の未来は誰にも当てられませんが、個人的には徐々に損をするけども新しく入ってくる利回りの良い国債部分に期待は出来るかな、と思います。
リーマンショック前までは良い商品だったんですけどね。。金利が読めないのは、海外のヘッジファンドが日本国債の暴落へ売り仕掛けをして死屍累々の結果が参考になります。
画像はmyINDEXより引用です。スマホで見られる方には字が小さくてスミマセン。。
株式100%の運用は思ったリターンにならない可能性あり
過去において株式、債券、金といった資産のうち、もっとも高いリターンをもたらしたものは株式投資でした。
200年の超長期リターンはインフレ調整済みで6.7%です。市場全体に投資をして、長期保有をすると誰でも年平均6%のリターンを享受できるかというと、現実は少し違ってきます。
関連記事【リスクはリターンを蝕む】株式投資で複利リターン6%は期待し過ぎの可能性大!
リターンが大きいという事は当然リスクも大きいです。大きいリスクはその自重でリターンを潰してしまう可能性もあります。
個人的には国内債券は不要とは思っていなくて、むしろ金利が上がって魅力ある商品になる事を期待しています。
私自身は、リスク資産(株式)半分、無リスク資産(定期預金)半分というカウチポテトポートフォリオです。定期預金なのは、国内債券が読めないなら現金で十分と思っているからです。
つみたてNISAではリバランスが難しい
資産全体でリスクコントロールを出来るなら問題ありませんが、つみたてNISAで株式100%の運用で将来を夢見てしまうと、手痛い事になる可能性はあります。
20年キッチリと投資と保有をすれば、もちろん素晴らしい結果を得る可能性は高いです。
それは2018年10月~12月の急落にも動じず、淡々と投資を続ける覚悟と精神が必要ですね。
それでも暴落等で報われない可能性もあるのが株式投資です。
だからといって儲かっている時に利益を確定してしまうと、つみたてNISAの非課税という恩恵は無くなってしまいます。
つみたてNISA内でリバランスをしてくれるバランスファンドは20年という長期で運用する時にこそ価値があると思っています。
ただ、あまり人気が無いんですよね。。
関連記事4資産均等型の単年勝率は8割、10年運用だと無敗!ニッセイの時代がきた
気になる商品ですので、余剰資金を使って長期的に動きを見ていこうと思います。
結果として儲かれば嬉しいですし。笑
まとめ
- 国内債券がマイナスになった場合は勿論バランスファンドはマイナスになる
- 株式よりも比較的マイナス幅は想像しやすい
- バランスファンドではリバランス効果で輝く存在
つみたてNISAだと、株式100%の場合にリバランスが難しいです。ゆっくり投資を始めるのに、やはりバランスファンドは最適と思っています。
貯金やiDeCo等も含めた全体の資産を見ていくようにしたいですね。
お読み頂きありがとうございました。
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