楽天がバンガード社とタッグを組んで出したバランスファンドが3つあります。
- 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
- 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
- 楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
当ブログでは真ん中の均等型については非常に評価が高いのですが、売れているのは株式重視型の方です。
株価の値動きが気になる人には、債券を組み入れたバラスファンドというのは相性が良いと思っています。
リーマンショックで資産半減になった管理人です。株式100%よりも債券や現金を組み込む方が長期的には良いリターンを出すと思っています。
個人的に最強と思っている同商品の均等型に比べてどうかも総評しています。
自分好みのバランスファンドってなかなか見つかりませんからね。どれか良いのは無いかな?とお探しの方へ参考になれば幸いです。
楽天・インデックス・バランスファンド(株式重視型)の紹介
株式70%、債券30%と理想的なポートフォリオです。グレアムのいう「賢明なる投資家」にあたります。
信託報酬はクラス最安とまではいきませんが、年0.2446%(税込)です。多めの株式でリターンを狙いつつ、暴落時には債券で守りも対応する投資信託は少ないので価値がありますね。
ちょっと珍しい構成
ファンドオブファンズといった合成は良くあるのですが、ファンドオブETF&ファンズというキメラみたいになってます。
株式部分は楽天バンガード全世界株式(楽天VT投信)
日本を含む先進国、新興国を含め株式市場の98%、約8,000銘柄に投資をしてくれます。株式クラスとしては最大に分散されたものです。
ただし、楽天VT投信に関しては当ブログの読者から質問もありましたね。今では十分低コストな数字に落ち着きました。
関連記事楽天VT投信の実質信託報酬は0.5%!これはオワコン?という質問
債券部分はブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックス
主要国ほとんどと言って良い71国もの国債、社債に分散されています。
海外債券で有名どころの外国債券のシティ世界国債よりも分散がされており、株式部分だけでなく債券部分も全世界と言って良いでしょう。
良く株式と債券を組み合わせた投資信託はありますが、ちょっと変わった部分があります。
債券部分が為替ヘッジあり、となっています。
為替ヘッジは円高や円安といった為替リスクを取り除いてくれますが、手数料は少しかかってしまいます。基本的には、国内債券リターンと外国債券リターンは長期で見れば見るほど同じリターンに収束をします。
引用はYahoo!ファイナンスです。比較は下記3点になります。
- ニッセイ国内債券インデックスファンド
- SMTグローバル債券インデックス(ヘッジ無し)
- SMTグローバル債券インデックス(ヘッジ有り)
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楽天・インデックス・バランスファンド(株式重視型)を推奨するポイント
最大のメリットは自動リバランスです。
為替リスクは株式の方で全世界に分散投資する事で十分に取れているからこそ、債券での為替ヘッジがいきてきます。
国内債券や外国債券の投資信託を単品で保有するのは勿体ないしリスクが大きいと思っています。
2018年は2回ほど急落がありました。株価の動きが気になった人もいると思います。歴史的にはそういった値下がりの時に淡々と買い増しをする事が良い結果を生むのですが、なかなか投資をするのは難しいのが現状です。
投資を始めた人にもオススメしたいですし、投資に慣れた上中級者にもオススメなバランスファンドになっています。
個人的にはちょっとリスクを取り過ぎている感じもあるので、半々の均等型をオススメしたいです。上がっても下がってもどちらでもお得な面があり気持ちも楽です。
余裕資金を見ながら、こちらでは無く均等型の方をお小遣い投資で長期ウォッチしていこうと思っています。
楽天・インデックス・バランスファンド(株式重視型)の純資産額
設定して間もない事もありますが、2018年11月21日時点でわずか3億2千万円です。eMAXIS Slimシリーズの売れ行きからすると寂しいところです。
繰上償還リスクが減ると言われている30億円にはまだまだ時間がかかりそうです。
純資産は順調に伸びている
約4ヶ月ですが順調に伸びています。2018年10月の急落からか、10月末ごろから純資産が伸びているのも面白いですね。
相場というものは右肩上がりが続くわけではありませんので、債券を組み込んで値動きがマイルドになるのは投資を続けるという点において確実にプラスです。
実質コストは若干問題あり
上述しましたが、楽天VT投信の実質コストが0.5%と想像以上に高かったことから、ネット上ではひと騒ぎありました。
実際には純資産が少ないので買付手数料が高くなるので実質コストは高い。しかし、純資産が伸びるにつれて全体としての買付手数料は小さくなるので安心して欲しい、と楽天投信投資顧問より異例の情報開示がありました。
画像は楽天投資投信顧問のPDF資料より引用
楽天VT投信は非常に分かりやすく人気もある投資信託です。時間とともに、この問題は落ち着きましたね。
おわりに
この手の株価が下がった時に、債券を使って株式を買い増しという方法は個人的に好きな戦略です。
株式70%、債券30%という比率も、つみたてNISAの併用等を考えると非常に魅力的な投資信託と思います。
残念なのは、わざわざ株式重視、均等型、債券重視と分けてしまったことでしょう。途中償還はないいしても、大きく売れる商品ではなさそうです。
従って純資産が増えない=信託報酬の下げも期待できないという可能性も大きいです。非常に良い商品だけに残念です。
株価の急落でドキドキした人は、積み立てているリスク資産を少なくして、暴落対策費を用意すると良いかも知れませんね。
我が家はこんな感じで暴落対策費を用意しています。マメにチェックはしておらず、今回でも幸い出番はありませんでした。
相場というのは波が絶対にあります。大きな波も乗りこなしつつ、資産を増やしていくヒントになれば幸いです。
お読み頂きありがとうございました。
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株式100%ポートフォリオが効率的と思っていて、暴落対策費を用意していても機械のようにリバランスは難しいです。
ITバブル崩壊が2000年、リーマンショックが2008年、チャイナショックは2015年。
今後も大暴落と付き合っていくしかないとすると、長期投資を考えている人には淡々と投資がしやすい均等型はオススメです。
どの投資信託がオススメとかは書いていませんが、リスク資産と無リスク資産の割合や、リスク許容度について、語り口調ですっと入ってくる内容の本です。
見た目はキャッチ-ですが、非常に読みやすいので株式リスクを体感した上で読むと違った発見がある一冊になっています。
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