【リスクはリターンを蝕む】株式投資で複利リターン6%は期待し過ぎの可能性大!

頭を抱える男性 お金と投資

ここ数年の上昇相場や投資環境の充実で、つみたてNISAなどでインデックス投資を始めた人も多いと思います。つみたてNISAだと株式100%の運用が多いですよね。

株式の下落はもちろん理解をしているはずですし、保有を続ける気力に満ち溢れている人ばかりでしょう。そういった方へ向けた記事です。

そういえば昔、私は下記のような複利計算機を見てはニヤニヤしていました。

上の利回りは、いわゆる72の法則ですね。

今は非課税口座も充実していますし、複利回りで年平均7.2%、月5万円を30年積み立てれば6000万円くらいになります。老後も安心ですね。

記事内容は、表面的な計算だけでは分からない部分。平均リターンでなく実質リターンと最頻値を書いています。リスクはリターンを蝕むという事をちょっと考えてみよう、という内容です。

特にインデックス投資を知った後に万能感的なものを得た人は注意です。人は信じたいものを信じるものです。

投資に希望を見出している人には気に入らない文章かも知れません。そういう場合はそっと閉じて下さい。

私自身、老後資産のメインとして株式投資をしています。過度に不安にさせるものではありませんが、期待し過ぎない。そういった面で参考になれば幸いです。

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過去30年から見る先進国株式の複利リターン

まずは過去を参考に、メジャーどころのMSCIコクサイ、いわゆる日本を除く先進国株式の30年のリターンを見ていきます。

参考は私のインデックス『myINDEX』からです。配当込み、円ベースを使いました。

積立でなくとも、いきなり500万円をぶち込んで30年寝かせれば6455万円になっています。

資本主義経済の恩恵は凄まじいものがあります。

30年間のうちで様々な暴落を乗り越えているので、20年リターンは少し物足りない感じがしますが、ITバブル崩壊とリーマンショックがいかに厳しいものかを物語っています。

今だとeMAXIS Slim外国株式があれば、超絶低コストで運用が可能です。

 

期間別のグラフでも見れます。

危険性を上手く伝えられません。明るい未来しか出ませんね。もう少し突っ込んでいきます。

 

年次リターンを表記します。必要なデータは簡単に見れますね。めちゃくちゃ便利な世の中です。

リーマンショックの下落幅は凄いですね。そりゃ、リーマンブラザーズも倒産します。私が勤めていた会社も倒産しました。

ですが、確率でいうとやはり「勝っている時」が多く、平均するとプラスリターンです。

ここらへんに近いデータがインデックス投資家の入り口である人は多いのではないでしょうか。

 

リスクはリターンを蝕む

変わって本題です。

リスクはリターンを蝕む。これは常に意識をしておく方が良いと思います。

リーマンショックも相場に踏み止まったり、老後資産を形成するメインを株式にしている私ですが、これが頭にずっと残っています。

参考は超大御所のファンドの海さんです。一時、インデックス投資ブロガーが騒然としたのを覚えています。

以降の引用は全てファンドの海さんからのものになります。

リスク資産は、ある年は10%増えるけれど、ある年は8%減る、といった増減を繰り返してきます。こうした、値動きに変化のある投資信託などは、長期でみたときに本当に複利効果があるのでしょうか?あるとしても、リスク資産ですから当然、大損する可能性もあれば大儲けする可能性もあるわけです。だとしたら中くらいの儲けになる確率、あるいは複利程度に儲けられる確率はどれくらいなのでしょうか?

引用元:早くも帰ってきた! 連載:リスク資産の複利確率(1)~ 連載の目的と前提

太文字、赤文字は私が入れました。

文章は非常に分かりやすく書かれていますが、多分、投資を始めた人や結構投資をしていても、期待リターンを疑う人でないと難しい内容です。帰ってきたシリーズですら28記事あります。

ただ、管理人のイーノさんが超絶素晴らしいツールを提供して下さっています。

長期投資予想/アセットアロケーション分析がそれです。無料で使えるので一度試してみる事をオススメします。

こんなリターンがあれば人生楽勝だろうという一番良い結果だった上記のMSCIコクサイ30年のリスク/リターンを入れて計算をしてみます。

初期値はリターン5.0%、リスク19.59%という極めて妥当な数字です。

しかし今回は平均リターン8.9%、リスク18.0%に変更をして、500万円を30年間長期保有でドーンとやってみました。

数字は簡単に変える事が出来ます。今回はmyINDEXの数字に入れなおしています。

ななし
ななし

興味がある方は、初期値でやってみると驚愕の数字が出ます。

また、日本株式や新興国株式、国内債券を混ぜたものでリスクとリターンを見る事も可能です。超優秀ツールです!

では、結果を見てみますね。みんな大好きな最頻値です。上場優良企業のボーナス平均が庶民のボーナス金額では無い!と皆さんも良く知ってるアレです。

最頻値は1918万円です。

どう捉えるかどうかは、見た方にお任せします。思っていた以上に少なく感じた人がいるかも。

赤枠で囲っている部分には続きがあるので引用をしておきます。

30年間の総投資額は 500.0万円 です。

いちばん起こりそうな運用結果は 1918.8万円 です(最頻値)。年率にして約 4.6 %です。

運用結果が 2688.0万円 以上になる可能性は高く(確率70%)、
もしかしたら 4307.4万円 以上になるかもしれません(確率50%)。
しかし、 6902.6万円 以上になる可能性はそれほど高くありません(確率30%)。

期待リターンの複利では 6453.7万円 になります(期待値)。ただしその確率は 32.6%です。

元本割れする確率は 0.8% です。

表示される確率や金額は「連続複利年率の収益率が正規分布する」ことを前提に計算されています。

500万円を投資して、いきなり50%の下げがあった場合、翌年に倍になっても投資額の75%、375万円にしかなっていない事あたりはヒントになりそうです。

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積立投資での結果はどうか?

月々5万円を30年間、積立投資した場合です。

ちょっと安心する最頻値の数字ですね。しかし、最頻値での利回を注意深く見ておく必要があります。

かなり甘い期待リターンとリスクですので、ご自身で初期値を調べてみる事をオススメします。たぶん、2300万円あたりが最頻値になると思います。

元金1800万円を投資しての最頻値になります。1800万円を30年に分けて突っ込んだ結果が2300万円で許容出来るかどうかです。

 

まとめ

  • 株式投資は資産形成に最適な方法と管理人は思っている
  • 反面、期待し過ぎて甘い予測を立てる人も多いのではと懸念している
  • 平均リターンだけでなく実質リターンや最頻値を見る機会を作ってみた
  • 平均リターンの場合、過去30年の実績では500万円一括投資が6000万円になる
  • リスクはリターンを蝕む
  • 実際の最頻値は500万円一括投資で1918万円

かなり不安な点を書きました。

では、どうすれば良いのかというと、私は現金を半分、株式を半分の比率で保有しています。

下落の際に安くなった株式を買う事で、長期でのリターンを期待できると考えています。

万人にとって正しい運用法はありません。ちょっと調べてみて、自分の思っていた期待リターンと差がある場合、バランスファンドは良い選択肢だと思います。

お読み下さりありがとうございます。

 

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目立つ商品ではありませんが、当ブログ一押しの投資信託です。この商品構成でリスク/リターンを計算して将来を予想してみると、けっこう良い数字が出てくる人が多いと思います。

バンガード創始者の最新本です。本書の中では、今までのリターンが良かったので、今後10年は株式のリターンを2%くらいで覚悟しておいた方が良いとも書かれています。

この記事を書いた人
ななし

超就職氷河期世代の零細勤務サラリーマンです。大阪生まれ大阪育ち。たまに関西弁が出ることも。

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