eMAXIS Slim全世界株式は現在3つのタイプがあります。
- オール・カントリー
- 除く日本
- 3地域均等型
の3つになります。全世界なのに3つもあるので、どれが良いのか悩む方もいると思います。私もそうです。
結論としてはオール・カントリーですが、簡単な違いと管理人の考えが参考になれば幸いです。
eMAXIS Slim全世界株式の各設計の違い
それぞれの違いは簡潔に書いていきます。データや画像引用元は三菱UFJ国際投信とブラックロック社です。
また、下記の商品は全て為替ヘッジをおこなわない為、為替リスクが生じます。
eMAXIS lim 全世界株式(オール・カントリー)
画像はiシェアーズ MSCI ACWI ETFより引用
これ一つで全世界の株式時価総額比率の上位85%へ投資が出来ます。
- 連動指数はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円換算)
- 信託報酬は0.15336%(税込)
アメリカ、日本を含む先進国だけでなく新興国まで一つで投資が可能です。
一番大きなメリットは各国の成長に合わせ、投資信託内で自動に比率を変えてくれる事です。現在はアメリカ一強ですが、新興国の台頭でバランスが変わってもお任せが可能です。
今後、投資信託のスタンダードとなる商品です。
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eMAXIS lim 全世界株式(除く日本)
画像は三菱UFJ国際投信より引用
オール・カントリーから日本を除いたものになります。
- 連動指数はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)
- 信託報酬は0.15336%(税込)
日本を含まないだけで、オール・カントリーと大きく変わる事はほとんど無いと思います。
どうせなら日本も含めて全世界のオール・カントリーを選んだ方が良いでしょう。日本は先進国の中で、アメリカについで2位の時価総額を誇ります。
配当込みかどうかは目論見書等に記載されていませんが、実質の中身はMSCIコクサイ・インデックス(配当込み)とMSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)で合成されているので心配は不要です。
関連記事eMAXIS Slim全世界株式(日本除く)は長期推奨の投資信託
eMAXIS lim 全世界株式(3地域均等型)
画像は三菱UFJ国際投信より引用
上記2つとはガラリと変わります。
日本(TOPIX)、先進国(除く日本)、新興国を綺麗に3等分して保有しています。
世界経済の成長と一致してこの投資信託が伸びるかというと全く分かりません。
しかし上がり過ぎたものを売って、下がっているものを買い増しするというのがリバランスの目的と効果です。
2018年10月21日現在は、アメリカや先進国に比べ政治状況が不安定な新興国が大きく下がっています。
分かっていてもまだ下がると思いながら機械的に購入は非常に難しいものです。個人的には、オール・カントリーよりも良いリターンが期待できるのかな?とは思います。
反面、状況次第では裏目に出てしまって期待通りにならない可能性も多いにあります。
面白い商品ですので、楽天ポイントでの投資は3地域均等型を買っています。
関連記事eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は意外に良いかも
ライバルの楽天VT投信やSBI全世界株式はどうなのか
同じく全世界株式への投資ですが、連動指数が違います。
上記2つはFTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)にする為、中小型株も含まれます。銘柄数は8,000銘柄とAWCIを圧倒します。
とはいえ、S&P500がアメリカ市場の上位80%でほとんどアメリカ市場を表すのと同様に、ACWIも上位85%を締めますので致命的な差にはならないでしょう。
ファンドオブファンドならぬファンドオブETFは未知な部分もあり、王道で行くならeMAXIS Slim全世界(オール・カントリー)だと思います。
まとめ
- eMAXIS Slim全世界株式は3種類あるが微妙に違いがある
- オール・カントリーは王道中の王道
- 3地域均等型はポートフォリオが大きく異なるがリバランス効果を考えると魅力的
3地域均等型は個人的に一押しですが、万人に推奨するとなるとオール・カントリーになりますね。
全世界株式が驚異的な信託報酬(海外ETFの本家ACWIより安い)で買えるのは、個人投資家にはありがたい限りです。
ただし簡単に元本割れはありますし、長期低迷も経験する可能性も大きいです。自分のリスク許容度を徐々に理解しながら、適切な投資を心掛けたいですね。
関連記事です。
イギリスの代表的指数FTSE100の記事です。国際分散投資とは違った集中投資の参考になれば幸いです。
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