当ブログではMSCIコクサイ、いわゆる先進国株式(除く日本)かS&P500(米国大型株)を進める事が多いです。
アメリカ株は日本でも投資出来る商品が増えてきました。eMAXIS Slim米国株式や楽天VTI投信といった投資信託も人気です。
一方、かつての覇権国である英国に投資をする事は出来ないかな、と思っている人もいるかも知れません。私も気になっています。
資産形成には先進国株式かS&P500への長期投資が最適と思っています。しかし長い投資人生の中で、個人的にはサテライトとして面白いと思います。
投資をしていると目にはするものの、あまり関わる事のない指数ですが知っておいて損はありません。参考になれば幸いです。
FTSE100種総合株価指数は高配当グローバル企業の集大成
FTSE100種総合株価指数は、ロンドン証券取引所(LSE)における株価指数。
LSEに上場する銘柄のうち時価総額上位100銘柄で構成される、時価総額加重平均型株価指数である。この100銘柄で、LSE上場企業の時価総額の約8割を占める。
旧植民地やアメリカ合衆国など、イギリス国外での売上高の比重が高い企業が多く、イギリスに拠点を置くグローバル企業指数としての性格を有する。
書きたいと思っていたことが、全てWikipediaさんで書かれているので引用します。
かつてとは言え、世界を牛耳っていた覇権国です。上位銘柄は当然そのような性格を帯びてきます。代表はHSBC銀行でしょう。アヘン戦争後の1865年3月に香港で設立されました。
高配当銘柄が好きな人は実際に個別株で保有している人も多いです。
上位10社で石油、たばこ、金融、生活必需品、医療、お酒、資源と効率的に押さえる事が出来ます。
上位10銘柄です。引用はバンガード社からです。
保有上位10銘柄 | 割合 |
Royal Dutch Shell plc | 11.2% |
HSBC Holdings plc | 7.2% |
BP plc | 5.7% |
British American Tobacco plc | 4.4% |
GlaxoSmithKline plc | 3.7% |
AstraZeneca plc | 3.3% |
Diageo plc | 3.3% |
Vodafone Group plc | 2.5% |
Rio Tinto | 2.4% |
Unilever | 2.4% |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 46.1% |
セクター比率です。
セクター | 割合(%) |
素材 | 8.9% |
消費財 | 15.9% |
消費財サービス | 11.4% |
金融 | 21.3% |
ヘルスケア | 9.8% |
資本財 | 8.6% |
石油・ガス | 17.0% |
テクノロジー | 0.6% |
通信サービス | 3.4% |
公益 | 3.1% |
S&P500と比べると通信やテクノロジーが低いです。高配当特化の国と思えば、外国配当課税も無く良さそうに思えます。
ネット証券でETF(1389)が買えます
NY市場でも買えないので無理だろうと決めつけていたら、普通に日本の株式市場で買えました。
使っているネット証券で1389と入力すれば出てきます。
1単元から購入出来て、2018年10月4日終値で10,300円程度と買いやすいのですが、まったくもってオススメは出来ません。
流動性が絶望的です。何か暴落があっても全然売れないまま待ち続けるだけになる可能性が。。
画像は楽天証券より引用です。
上の画像を調べたのが2018年10月7日(日)なのですが、10月5日(金)のデータが出てないという事は、その日に誰も売り買いしていない可能性もあります。。
へたすると上場廃止の可能性もあります。手出ししない方が良いでしょう。
TOPIX(緑)、S&P500(赤、1557)、FTSE100(青、1389)の2年チャート比較も。引用はYahoo!ファイナンスです。
好調のS&P500はともかくTOPIXにも勝てません。大英帝国の威光が。。
20年、30年といった長期なら違ったものが見えると思うのですがチャートが用意出来ずスミマセン。
- 信託報酬は0.2%
- 2018年9月28日時点の配当利回りは3.66%
- 米国株のような二重課税なし(英国は外国所得税なし)
- 上位銘柄はグローバル&高配当企業
と無双できる指数ではあるのです。とはいえ実際に上位銘柄を保有している人のブログとかを見ていても最近は奮わない様子。
高配当銘柄が弱い時期が続いていました。私が保有するHDVも似たようなものでしょう。
長期で配当再投資を考えると、けっこう良いセンをいくと思うんですけどね。
下がっている新興国と同様に、今こそ英国株を欲しいところですが出来高を見ると手が出せません。。
投資信託も期待できないので指をくわえて大人しくしておきます。
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覇権国イギリスから覇権国アメリカへの移り変わり
第一次世界大戦(Wikipediaリンク)まで覇権国だったと考えるとちょうど100年くらい前の話です。
正式には違いますが1919年のヴェルサイユ条約が終戦としても良いかと。
ヨーロッパ中を巻き込んだ戦争で、生産能力もお金も無くなり、アメリカへ借金するくらいにまでなっています。アメリカ鉄道事業を売却までしています。
総力戦の疲弊と植民地の分離独立が決め手になったんでしょうか。
ここらへんが覇権国の切り替わりと考えると、一国で食べる事が出来なくなり事業を売るという状態がくるとアメリカも危ういのかも知れません。
何だかあと100年くらいはアメリカの天下が続きそうな気がします。
まとめ
- FTSE100は英国株式市場の時価総額80%を占める指数
- 採用銘柄は誰もが知っているグローバル企業かつ高配当銘柄
- 東証でETF(1389)として購入可能
- 出来高が絶望的なので購入はやめた方が良い
英国株だけをねらわずとも先進国株式を保有すれば、結構なウエイトを占めているので無理する必要はありません。
株価指数CFDという抜け道的なものもありますが、レバレッジをかけるものは当ブログ的には長期投資としてはオススメしません。
関連記事です。
株式の長期投資は米国だけでなく、他の先進国でも有効なのか、といった参考になります。
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