投資を始めていろいろと調べていくと、米国株式、全世界株式とあり過ぎて悩んでしまいます。はたまた新興国の割合は…と悩む人は多いと思います。
人の数だけポートフォリオがあるという言葉通りですね。
楽天VT投信も良いのですが、コストと課税メリットでこちらを選びました。
たくさん投資信託がある中から、出来る限り世界分散がされていて低コストの投資信託をお探しの方へ参考になれば幸いです。
eMAXIS Slim全世界株式(日本除く)の特徴
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)に連動します。記事の画像引用元は三菱UFJ
信託報酬は年率0.15336%(税抜 年率0.142%)と驚くべき低さです。もう海外ETFは不要に思えてきます。
ポートフォリオ
現在のポートフォリオリオは先進国88.44%、新興国11.94%です。ちょっと100%を超えていますが誤差です。
組み入れ銘柄
上位銘柄と組み入れ銘柄数です。2018年8月時点で2,234銘柄に分散されています。
楽天VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動し、全世界の株式約8,000社に分散をして、その範囲は中小型株まで含みます。
銘柄分散数や中小型株まで欲しいのか、信託報酬を優先するのか。検討の分かれ目になります。
また日本で生活しているので、日本以外の株式に投資をしたい人も多いでしょう。分散としては各国の大型株を押さえているので気にするほどではないかな、という範囲です。
株主優待を利用しつつ、メインは国際分散したい人にも最適ですね。
三重課税を避けるメリット
ほぼ現物運用である事。ここが楽天VT投信と最大の違いとなります。
楽天VT投信は極めてシンプルな運用です。海外ETFのVTを買い付けて投資信託として円建てで購入出来るのがメリットです。
ただし、私は本家VTを持っているのですが、アメリカでの配当に対する課税が地味に大きいです。
分配金に対し、アメリカで10%、日本で20.315%が取られます。
アメリカで10%とありますが、実際はアメリカ株以外の株式も配当に対して10%取られています。いわゆる三重課税と呼ばれるものです。
現地株課税+アメリカ課税+日本課税という三重苦です。当然、VTへ直接投資をする楽天VT投信もこの流れとなります。
反対にeMAXIS Slim全世界株式(日本除く)は現物株運用をメインとした投資信託ですので、現地課税+日本課税の二重課税で済みます。
英国のように外国源泉徴収税率が0という国があったり、スイスのように35%と鬼のような国もあります。
それでもアメリカで更に10%が引かれるという事が無いのは大きなメリットですね。
実質コストの比較
2018年9月24日時点で、管理人が分かる範囲の実質コストです。ただし、将来の実質コストが同じ水準なのかは不明です。
eMAXIS Slim全世界株式(日本除く):実質コスト:0.25%程度?※推定値
楽天VT投信:実質コスト0.502%
※他のシリーズからの試算となります。
日本株式を含め、中小型株まで入れた全世界への一括投資が可能な楽天VT投信を選ぶか、大型株中心のeMAXIS Slim全世界株式(日本除く)を選ぶか。
悩ましいところだと思います。
まとめ
- 日本を除く全世界への株式投資が可能
- 信託報酬は年率0.15336%と低く海外ETFと比べても見劣りしない
- 銘柄数は2,000社以上あり分散性も十分
- 新興国の割合も10%程度あり成長性を取り込むことが可能
- ライバルの楽天VT投信と比べると配当課税で有利
株式の将来性、世界経済の発展を見据えて長期投資をするなら、これ一本で十分だと思います。
将来、中国やインドが先進国扱いになったとしても、保有比率は投資信託内で自動的に配分してくれます。
株式投資はアメリカ市場が落ち込めば、どのみち連動して世界の株式も落ち込みます。暴落や急落に備えて、現金比率もバランスを取りながら長期運用をすれば明るい未来が見えそうですね。
インデックス投資初心者に最適な本を一冊紹介します。2006年の本ですが投資に必要な部分は全く色褪せません。良いバランスで長期保有の原則は変わらないからです。
日本人では山崎元氏が投資本の権威者的な存在ですが、バッサリと書いているので好みが分かれます。書いている内容も多少の知識がないと難しい部分もあります。
上記の本は、ほぼ万人に受け入れられる語り口のやさしさ、分かりやすさが秀逸です。Amazonでは既に中古本しかありません。送料はかかりますが中古本自体が安いのでオススメです。
※私の住んでいるエリアでは既に図書館でも保有されなくなっています。
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eMAXIS Slimシリーズは良い商品を作っていますね。個人的には全世界なら3地域均等型が好きです。
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