ひふみ投信が世間では大人気のようです。既に保有していたり、気になっている人も多いのではないでしょうか。
Twitterをみていると、人気になり過ぎて、ちょっとした値下がりで炎上するようなネタもあったりしたようです。それだけ実力と人気があった、という事でもあります。
記事内容ですが、ひふみ投信をほとんど知らない私が最初に思い浮かべたのが「マゼランファンド」です。
同じアクティブ投信という事もあり、優秀過ぎるアクティブファンドがどうなるかを考えてみる、という内容です。
保有していない私の所感ですので、サラリと読んで下さい。アクティブ投信はインデックスに勝てない等の無駄話は一切ありません。
ですが、確実に参考になる部分があるはずです。
どちらも優秀なファンドマネージャーが運用するアクティブファンド
ひふみ投信がアクティブファンドでも長期にわたって市場平均を上回るリターンを叩き出しているのはお見事です。
一昔前ですと、さわかみ投信がありましたね。
ひふみ投信の凄さは色々なサイトで紹介されているでしょうし、私自身が保有もしてないので特に書ける事はありません。
ただ、過去に学びながら将来を考えてみる事は可能です。参考になるものは、アメリカのスーパースター、ピーターリンチ率いる「マゼランファンド」でしょう。
マゼランファンドは大きくなりすぎる事で、その特化したリターンを維持する事が難しくなった
ピーターリンチが運用した期間は1977年から1990年です。年利回りは年率29%という意味不明なリターンを出しています。
その間、比較すべき指数のS&P500は16%です。もう誰もが認めざるを得ない神懸ったファンドマネージャーです。
2000万ドル未満の小さなファンドを13年間で140億ドルという超巨大ファンドにしてしまいます。
手法はバリュー投資の神髄的なものです。日本ではウォーレン・バフェットが良く取り上げられますが、もっと評価されても良い人物と思います。
好んで投資した銘柄は色々あるのですが、大型株に限らず下記のようなものも投資対象にしていました。
機関投資家が見向きもしない会社
普通の人が嫌がる会社
完璧なバリュー投資家ですね。逆張りをどんどんしきます。
アクティブファンドを悪鬼の如く嫌うバートン・マルキールですら「ウォール街のランダムウォーカー」で下記のような評価をしていたので引用します。
ここで注目すべき例外があった。今や伝説ともなったあのピーター・リンチが運用していた「マゼラン・ファンド」は、1970年代、80年代を通してトップ・クラスの成績を維持し続けたのだ。しかし、功成り名を遂げたピーター・リンチは90年に46歳で引退してしまった。仮にリンチがその後も運用を続けた場合、どうなったかは知るよしもない。
読んだ本の記憶が曖昧で申し訳ないのですが、ピーターリンチの後半の成績は市場平均に徐々に近づいていきます。
運用額が大きくなりすぎて、ファンドとして自由に売買出来る銘柄が巨大企業中心になり、結果として市場平均になってしまうといった内容だったかと。
ひふみ投信とアメリカ株組み入れでアクティブ投信として満足いくリターンを上げられるのか
ひふみ投信は最近、アメリカ株もポートフォリオに入りだしたようです。大きくなりすぎて市場平均に近似するようなリターンになるのか、今後も成長を続け生きた伝説となるのか。
個人的には楽しみな投資信託でもあります。ストーリーを買うという面と保有すると楽しみがあるように思えます。
お読み頂きありがとうございました。
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インデックス投資の対極ともいうべきアクティブ運用の一冊です。
私自身、積極的に個別株をすすめるわけではありませんが、インデックス投資は退屈です。
投資自体が好きで、サテライト戦略として少額を運用した場合、あれもこれも試したくなる内容が満載です。まさかのkindle化をしていてびっくりしました。
本書の中でリンチ自身がS&P500を長期保有すればインフレ考慮後には約6%のリターンと書いている良書でもあります。
インデックス投資家が読んでも十分に楽しめる一冊です。良書過ぎて中古が高値安定です。kindle一択の本でもあります。
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