ネットを彷徨っていると氷河期世代の記事を見かけました。
けっこう絶望的な話だったので、当ブログ的には話題にしたいな、と思いました。うちのサイト名、氷河期ブログなんですけど、最近氷河期世代のネタはあまり書いていませんでした。
さて、読んだ記事はこちら。
外部リンク「就職氷河期世代」に必要な本当の支援策 – 友森敏雄
今日はちょっと雑談です。氷河期世代の話って暗くなりがちなんで、合わないと思ったらそっ閉じしてください。
読んだ感想と結論。
氷河期世代だけが大変ということはありませんが、時代から振り落とされた人数もけっこういるので社会問題にもなるんじゃないかな、とも思います。
氷河期世代は助からないし生活保護者増えたり社会問題になりそう。
自助努力できる人は今のうちに頑張っておこう。
絶望的な部分
記事から引用です。
総務省「国勢調査」(2015年)によると、41~44歳(氷河期世代のうちの人口ボリューム層である団塊ジュニア)の男性のうち、配偶者がいる人は237万人。一方で、未婚者は104万人。配偶者がいる人の4割強の数に上る。さらに、このうち6割強の66万人が親と同居しており、そのうち14万人が非就業者なのだ。
未婚率40%はまぁ今の時代こんなもんかも知れません。
親と同居もまぁ介護問題だったり経済的理由もあるでしょう。
ただ14万人が非就業者(ここでは働こうとしたけど仕事が無かった人と理解)というのはインパクトありますね。
若い人や、もう少し上の世代だと選ばなきゃ仕事あるだろう、と思うかもですが、ホント絶望的なくらい雇ってくれない時代が長かったんですよね。
これは自分で経験しなきゃ分からないことだと思います。
で、ここからが本番。
14万人の非就業者は諦めたとして、働いてても生活の安定しない人がけっこういるんですよね。ちょっと出ていた66万人の親と同居という部分もリンクしてきます。
ここで問題になるのが、親の高齢化だ。団塊ジュニア世代の親世代である、団塊の世代(47~49年生まれ)が、来年から75歳、後期高齢者入りする。
そうすると、非就業者や非正規雇用が多い氷河期世代のなかに「親の介護が必要となった場合に生活が困窮するリスクが高い人=生活不安定者」が出てくる。下田さんの試算によると、氷河期世代全体で、111万人が生活不安定者に陥る可能性があるという。これは、このところの出生数(20年=84万人)よりも多い数だ。
生活不安定になったらどうなるか。
あと、当然として氷河期世代も老いていきます。仕事するにも競争も激しいです。というか氷河期世代の年齢層って絶妙に企業から不要にされている層なので泣きそうになります。
こんな風に氷河期性を微妙に扱ってると社会不安につながるのは仕方ないですね。
そして、氷河期世代自身も高齢化していく。これについても、下田さんは「就職氷河期世代全体における将来的に高齢貧困に陥りかねない人を試算すると、およそ135万人にのぼる」としている。
そして、これらの人々が生活保護を利用するようになって、平均寿命をまっとうすれば、「27兆円を超す生活保護費」が必要になるという。もはや、氷河期世代の問題は単なる「就職支援」にはとどまらない、広範囲な社会問題となっていることを本書では指摘している。
ちなみに2017年の厚生省データだと生活保護予算は総額3.8兆円(164万世帯、214万人)なのでディストピアになりそうな未来が見えます。
そういえば2018年あたりには生活保護30兆円予測が出てて一時ニュースにもなっていました。そのときは氷河期世代の7割が生活保護になるかも知れない、と燃えていたような。
外部リンク生活保護費30兆円超予測で見えてきた国家財政破綻(リンク切れ)
氷河期世代を救うことはできるのか?
これ、個人的にはもう無理と思ってるんですよね。
日本の犠牲となってもらって少子化が進んで2080~2100年くらいになったら、老人という社会負担も減るだろうし、国としての競争力や意思決定なんかもスムーズにいくかな、と。
今の日本って若い有能な人をうまく使う感じが全然しませんし。
元記事の「Wedge」副編集長も氷河期世代なので参考案などが書かれていました。
「氷河期世代に限らず、学生時代に必要な能力や意識を十分に磨けず、就職に失敗したらはい上がれない構造を変えること」だ。参考として英国で実施されている「学位レベルのアプレンティスシップ(DA)」と呼ばれる、職業訓練の仕組みを挙げる。
「企業で見習いとしてフルタイムで働きながら、大学でも学び、学位を取得する。プログラム内容を大学と企業が共同で開発するのでより実践的なスキルを身に付けることができる」というものだ。大学、企業が人材育成を行い、就業を後押しする仕組みは、日本にとっても参考になる事例だ。
ここらへんも大学は会社のスキルを身に付ける場所じゃないし、Fランを増やしまくったのと同じで情弱ビジネスとして使われそうな。。
結局、氷河期世代は個人が頑張るしかない
氷河期世代全体としては救われないと思うんですが、個人レベルでは競争力があります。生き延びてきた人たちはスキル高い気がします。
昔に戻ることはできないし、政策を変えたりすることはできない。でも、自分を変えることはできますね。
管理人なんかは自分が生きていくために投資をしつつ、副業も試しているという感じ。
副業はフルタイムで働けなくなったときの保険にもなるし、老後にも何かお金稼げる手段があるのは精神的にも良いと思っています。
地味に人口多いのでちゃんと選挙行けばワンチャンあるかもですが、ここらへん上手いこと政治に絶望感を植え付けられてるので選挙行かない人も多いですしね。
自分たちで未来を捨てている感は否めません。
というワケで頑張れる人は個人で頑張るしかないかな、と。
無難なところで言うと、正社員で働きつつ、収入の10~20%を調子と貯金に回す。生活費をある程度コンパクトにする。つみたてNISAで運用をする。このあたりですかね。
まずは生活の安心から作っていくという、いつもブログで書いていることになっちゃいました。
2021年度の一般会計予算が106兆円。今後予想される氷河期世代の生活保護予算が30兆円超。
ちょっと悲観的になっちゃうのですが、ここらへん、景気もミズモノなので失われた30年に代わって、またジャパンアズナンバーワンな時代が10年くらいあるかも知れません。
岸田政権になって景気が上向くことを期待したいですね。
今日は氷河期世代の未来ってどうなるの、というお話でした。明日は私が民間保険に入っていない理由とかを書こうかな、と思います。
お読み頂きありがとうございました。
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