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悲報:就職氷河期はもう二度と来ない。しかし氷河期世代は救われない

氷河期世代
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悲報では無く朗報ですが、氷河期世代が忘れられた世代としてされるのは余りに酷すぎるでしょう。私の存在を無かった事にするのはやめてくれ、というのが本音です。

 

人手不足で雇用条件や福利厚生も改善していき、労働環境も良くなる幸せな世界がくるのは良い事です。

人口が減るからと言っても、今後も世界経済の混乱などで不況もあるはずです。その時にまた就職氷河期がくるのかを調べてみたのですが、全然出てきません。

結論としては人口減の方が早すぎる為、就職氷河期は来ない、という事です。

それにより氷河期世代が救われるかというと救われません。お見苦しい部分もありますが、あまりにも悔しい氷河期世代の個人的嘆きです。

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てるみくらぶ倒産を例に見る就職氷河期は二度と来ないワケ

【若者はなぜ3年で辞めるのか?】の著者、城繁幸氏のコラムが一番参考になります。

2017年の「てるみくらぶ倒産」を例に出されています。

同世代の数の少なさ、団塊世代引退による求人増という2つの波のアシストを受けることで、てるみくらぶ内定者は氷河期世代化することを免れたわけです。

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人口減はこれからも続くため、恐らく二度と“就職氷河期世代”がこの国に生まれることはないはずです。逆に言えば、それは彼ら元祖・氷河期世代の教訓が活かされぬまま、忘れ去られてしまうかもしれないということでもあります。

引用元:日本で二度と就職氷河期が発生しないワケ

引用画像に赤枠をした部分が、私の卒業年度周辺です。自分の時が一番求人数少ないと思ってたら、1995年、1996年もかなり酷いですね。

とはいうものの、1997年に盛り返しをみせますが、消費税UP、アジア通貨危機、山一證券廃業といったイベントで一気に冷え込みます。まさに氷河期です。

ちなみに上記図では分かりにくいですが、一番就職で苦しんだのは2003年卒の人たちです。大卒者の就職率が55.1%です。

 

脱線しましたが、人口減が思いのほか早い事により、企業求人数から考えると現実的に就職氷河期は二度と来ない、という結論になります。

現在は売り手優位の状況ですが、退職していく人口も多く、多少の景気後退では問題ないように思います。

しかも、今の若手の人達は優秀です。企業が安定をくれるとも思っていなかったり、生きていくための基本スキルが高いように感じます。

 

人口減によって氷河期世代は救済されるのか

ここで救われると良いのですが、多分そうはなりません。

まず、転職する際のスキルや経験値が圧倒的に不足しています。もちろん、優秀な人は別です。

中途採用の場合、何より優先されるのは職歴ですが、40代前後の人材を採用する時に何を期待するかという事です。

人口減少による人手不足とはいえ、日本企業に余裕があって誰でも良いから人が欲しいわけではありません。

株主還元、実績主義の点から見ると、採用するにはそれだけ能力を持った人を採用しないと担当者も上層部に対して理由付けが出来ません。

私が同じ立場であれば、余程の人でなければ氷河期世代を採用しないでしょう。時間をかけて将来性のある30代を採用した方が、社内評価も上がりそうです。
採用失敗したとしても、氷河期世代を採用して失敗よりダメージは少ないです。

氷河期世代が転職をするとなれば、現在持っているお客さんを持って行って売り上げ付きで自分のチームを持つところから始められるクラスでないと難しいでしょう。

実際、私は転職活動中に同じような事を言われました。「お客さん、持ってきてくれるなら面接をしても良い」と。事前にそのような話をされたので、お互い無駄な時間を取らずにすみました。

 

40歳まで時間があったのに、何もしてこなかった方が悪い、自己責任だろう、と思われる方もいるかと思います。しかし正規職では働けず、努力だけどうにか出来る状況では無かった人も数多くいました。

そもそも最初から就職というスタート時点に立つことも難しい時期がたった15~20年前にあったのです。

 

私としては、キャリアなりの高い給料を欲しいなんて大層な望みは持ちません。低年収でも良いので、ブラック過ぎない仕事が氷河期世代が選べる時代がくればと思っています。

今のところ、そのような仕事は争奪戦でしょうから、本当に労働環境が改善されるとすると私が働けなくなって、人口ヤバいとなってくる老後なのでしょう。

未来は誰にも分かりませんが、個人的な感覚は氷河期世代は救われない、となります。

正直、国も政策が間違っていたとは言えないので、このまま無かった事にしたいでしょう。当ブログで何度か書いた棄民世代と呼ばれる可能性は高いです。

 

まとめ

  • 不況による求人低下よりも人口減の方が早いため就職氷河期は来ない
  • 氷河期世代が恩恵に預かれるかは別問題
  • 積んできたキャリアや将来性の観点から積極採用する企業は少ない

私の予想など簡単に外れて、今よりも生きやすい将来がくる事を望みます。

若手の方が社会で活躍されて、経済がぐるぐると回る。そういった社会を作っていく事が日本にとって一番良いと思います。

その中で氷河期世代の力も必要とされる。そういう流れになると意外と未来は明るいのかも知れません。

 

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40代、氷河期世代の貯金額。現実の平均値と中央値はけっこう厳しい
やはり40代というか氷河期世代は厳しい現実世界を生きるようです。

40代の平均貯蓄額は643万円、中央値は220万円です。金融資産を保有する40代の中央値でも650万円です。老後を見据える40代が消費によって貢献する事は難しいでしょう。

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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