年5%!HYGは高利回りのハイイールド社債を集めた海外ETF【評価と将来見込みあり】

高層ビル海外ETF

株式より値動きが少なく、高利回りの債券ETFを探している人へ向けた記事です。

記事内容は海外ETFのHYGを紹介したもの。

基本情報と共に、競合商品との比較や、分配再投資をした場合のリターンを紹介しております。

ポートフォリオの一部にインカムを重視したい方の参考になれば幸いです。

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HYGの基本情報やチャート

高層ビル

HYGはブラックロックが運用する高利回り社債ETFです。

債券には格付けというものがあり、先進国の国債など安心できるものから倒産リスクのあるジャンク債まで様々。

S&PやMoody’sは格付け会社として有名ですね。

HYGはその中でも投資先として格付けが低く利回りの高い社債へ1000銘柄ほど分散投資してくれるETFになります。

HYG投資先イメージ

画像引用元:ワンタップバイーHYG

分かりやすく日本の企業でいくとBBBが武田薬品クラス、BBはソフトバンクグループになります。

HYGは保有銘柄の50%がBB格付けの社債です。

参考PDF:S&Pグローバルー発行体格付け一覧

※リンクは新しいタブで開きます

 

格付けが低いという事は、将来の不透明さがあるので、もちろん利子は高くなりますね。

HYGの利回りが高い理由(ロボ貯蓄)

画像引用元:ワンタップバイーHYG

美味しいけど怖いという商品ですがETFを使う事で、個人では難しい分散投資が可能になります。

HYGの基本情報

ティッカーコードHYG
ベンチマーク
(連動指数)
Markit iBoxx米ドル建てリキッド ハイイールド指数
保有銘柄数994
投資スタイルハイイールド債券が主力
配当スケジュール毎月
経費率年0.49%
ETFとしては高く感じるが現実的な数字
ベータ値0.32
株式との相関がかなり低い
平均利回り5.34%
実行デュレーション2.90年
加重平均残存期間3.52年
設定日2007年4月4日
上場市場NYSE Arca

毎月分配ですが、ETFはその性質柄、発生した利益(利子)の中からしか分配金を出せません。

タコ足配当などは無いので、ご安心ください。

保有している社債も、3年程度で入れ替わるので想像より手堅い運用をしています。

設定来と直近のチャート

HYG直近1年チャート

画像はYahoo!financeで直近1年チャートです。

債券というのに、2018年10月以降の株式下落と同じような動きをしています。

試しに債券ETFのBND、S&P500ETFのVOOとの比較をみてみましょう。

HYG、BND、VOOの1年チャート比較

青:HYG(ハイイールド社債)

水色:BND(米国トータル債券)

ピンク:VOO(S&P500ETF)

ちょうど株式と債券の中間みたいですね。

これで年利回り5%の分配金が出るとなると、かなり美味しい海外ETFに思えてきます。

設定来のチャートもみてみましょう。

HYG設定来チャート

2007年4月4日が設定日ですので、もろにリーマンショックを受けています。

これくらいのリスクがあるETFというのは憶えておきたいですね。

その後は80~95ドルあたりで安定しているように見えます。

分配込みリターンを見るとHYGの魅力が出てくる

設定来のチャートをみていると、リーマンショックの最高値を更新できていない微妙なETFにかんじます。

とはいえ、高利回り債券をうたっているので分配金込みでの設定来チャートを確認しましょう。

HYGとAGGでの設定来比較チャート

緑色:HYG

水色:AGG

画像はETF replayから。比較として総合債券のAGG(BNDと同じ指数)を載せています。

米国債中心のAGGと比べると、変動が大きいものの約12年で93.2%のリターンは魅力的に感じますね。

HYGと高配当ETFのVYMを比較してみる

違った角度からみてみるため、高配当ETFのVYMとも比較をしてみました。

HYGとVYMの年初来リターン比較

HYGとVYMの年初来リターン比較

HYGとVYMの3年リターン比較

HYGとVYMの3年リターン比較

緑色:HYG

水色:VYM

特に直近3年リターンは優秀ですね。

株式よりボラティリティ(値動きの幅)が抑えられつつ、3年で17%のリターンと優れています。

HYGはガツンと下がった時に一般NISAで保有しておくと、配当課税もなく美味しいETFなのかも知れません。

連動指数はMarkit iBoxxR 米ドル建てリキッド・ハイイールド

HYGはBB格を中心とした投機的債券を主力としています。

HYG保有債券の信用格付け

画像はブラックロックより。

とはいえ、BBは比較的まっとうな企業のイメージがしています。

状況によってはデフォルトのリスクがありますが、銘柄数を1000近くに分散している事が強みです。

ソフトバンクでもドル建て債券でBB扱いですので、ここらへんは十分かな、とも。

HYGの経費率(信託報酬)は年0.49%

経費率が0.49%と、海外ETFの中では高く感じますが、個人で高利回り社債を分散投資はできません。

ななし
ななし

ちょっと攻め系の債券。それがHYGの売りポイントではないでしょうか。

HYGの保有上位10銘柄

HYG上位10銘柄

一番上のBLK CASHはキャッシュ=現金ですね。

かろうじて知っている銘柄にSPRINTがあります。全米4位の携帯電話事業者です。

2013年7月にソフトバンクが大型買収した銘柄で、加入者数は5000万人以上という規模です。

1銘柄あたりの保有も1%以下ですばらしい分散度合い。

HYGの保有銘柄セクター

HYG保有銘柄セクター

業種保有比率(%)
通信24.56
非景気循環間消費15.70
エネルギー13.54
資本財12.20
テクノロジー8.32
素材7.33
金融法人3.56%
電機2.89
キャッシュ、デリバティブ等1.81

お金のかかる通信分野が4分の1を占めますね。

HYGの分配金利回りは5.0%

HYG分配金利回り

2019年8月22日時点での過去12ヶ月分配金利回りは5.3%と魅力的な数字。

今後の金利情勢や景気で変わってきますが、米国債中心のBNDと比べると今後も高い利回りを提供してくれそうです。

HYGのライバル商品や個人的評価

高配当のイメージ

高利回り社債のHYGに直接的なライバル商品はありません。

むりやり参考比較するなら、米国債中心のBNDになるのかな、と。

HYGとBNDの比較チャート

HYGとBNDの年初来リターン比較

HYGとBNDの年初来リターン比較

HYGとBNDの3年リターン比較

HYGとBNDの3年リターン比較

緑色:HYG

水色:BND

3年チャートでのリターンが17%と、そこそこ良い数字を残しながら、ボラティリティも株式よりマイルドです。

BNDのような安定感はありませんが、ポートフォリオの一部に組み入れるには良いETFだと思います。

HYGの将来見込み(モンテカルロシミュレーション30年)

HYGモンテカルロシミュレーション30年

上記の予測は将来を表すものでは無いのでご注意を。

債券といえどリスクは高いので30年の長期保有をしても、あまり報われない可能性もあります。

反対にリターンも高いため、上位10%に入った場合、30年で5倍になる可能性がありますね。

実際には長期再投資をした場合、所感ですが、、、

  • HYGを15年バイアンドホールドして2倍
  • HYGを30年バイアンドホールドして3倍

くらいが理想的なリターンと思います。

米国債のみに比べリターンが期待できますが、期待し過ぎもよくないですね。

リスクがあがる分、どこかでリーマンショックのような下落を受けると実際のリターンは想像通りにはなりません。

関連記事【リスクはリターンを蝕む】株式投資で複利リターン6%は期待し過ぎの可能性大!

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VOOとHYGの比較チャート

HYGとVOOの最長リターン比較

緑色:HYG

水色:VOO

株式ETFの王様、VOO(S&P500ETF)との長期チャート比較です。

リーマンショック以降、米国株が強過ぎたので及びませんが、約10年で67.3%というリターンは債券ETFとしては嬉しい数字です。

しかし、買い時を間違えると厳しい時期もあります。

2015年後半のような不安定な相場では、分配金込みリターンでマイナスになっている期間がそれなりにあります。

中級者向けな海外ETFとも言えます。

代わりに下がった時に勇気をだしてリスクオンした投資家にはしっかり報いてくれるでしょう。

HYGと不動産(REIT)ETFのIYRの比較チャート

HYGとIYRの比較

緑色:HYG

水色:IYR

どちらもリーマンショック前に設定されているので、REITとの参考比較です。

どちらも高いインカムを期待する商品ですが、暴落時の下げには注意していきたいですね。

外部リンクブラックロックーIYR

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管理人の所感|HYGはどんな人へおすすめか

株式との相関性も低いことから、ポートフォリオの一部に動きの違う商品を組み込みたい人には最適と思います。

また、インカム重視の投資家も相性が良いでしょう。

管理人は、今後もくるであろう景気後退局面で勇気を出して買ってみようかと思います。

VYMとHYGを使った自作バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンドができるかも

バンガードの投資信託で、バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンドというものがあります。

ざっくりいうと高配当株式40%、ハイイールド債券60%のアクティブ型バランスファンドです。

戦績は見事で、ITバブル崩壊をプラスで乗り切り、リーマンショックもマイナス10%程度で凌いでいます。

それでいてリターンはS&P500に肉薄しているので、米国部分となりますが、なんちゃってウェルズリーは出来るかも知れません。

※本物の方は、株式、債券ともにグローバルなので同一のものは作れません。

ななし
ななし

今でも最強の投資信託と思っているので、いつか実現したいですね。

 

現在は仮でVYM50%、BND50%のじぶん年金を運用中です。

関連記事悲報:バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンドがひっそり販売終了

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HYGの口コミ、Twitterでの反応

HYGを集中投資している個人投資家さんは、少し探したくらいではいませんね。

もし、いたら仲良くなりたいです。

Twitterでの反応

書いている通りなのですが、デュレーションが短いため金利変動の値動きは比較的軽くなるのがメリットです。

HYGを取り扱っている証券会社

HYGは以下の証券会社で購入ができます。

オンライン

オンライン+店舗

店舗でも買うことができますが、基本的にはネット証券がオススメです。

理由は手数料が安いから。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券は、最低手数料もなく、この3社から買うのが一番です。

ななし
ななし

管理人は楽天証券を使って海外ETFを買っています。

まとめ|HYGは分配金利回り5%を狙える社債ETF

  • HYGは高利回りの社債を集めたETF
  • 銘柄数は1000近くあり分散に優れる
  • 分配金利回りも5%近く魅力的
  • 平常時は良いが、株式暴落時には似たような動きをする

今すぐ買うかというと悩みますが、長期的にはポートフォリオの一角に組み入れたいと思います。

株式の成長キャピタルを取るのも良いし、債券のインカムも魅力ですね。

こういった情報も調べながら、コツコツと投資を続けていきましょう。

この記事を書いた人
ななし

1976年生まれ、超就職氷河期世代のインデックス投資家。投資情報を中心とした当サイトの管理とWebライターをしております。自己紹介は「ななし」をクリックで。

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