シニア向け投資信託という言葉。老後に入ったらリスク資産を増やしてはいけない

ダメ絶対 お金と投資

NIKKEI STYLEさんを見ていると、シニア向けの投信選びが記事になっていました。シニア向け投信という言葉に釣られて読みました。

前半パートは超真面目、後半は「あれれ?」となってしまう残念なパターンです。

外部リンクシニアの投信選び、守り忘れず米景気懸念に対応

※リンクは新しいタブで開きます

序盤は良い内容です。良い部分のみを抜粋しておきます。

特に注意してほしいのが若年層に比べて運用期間が短いシニア層だ。資産価格が大きく下落すると回復するまで時間がかかり、想定していた老後資金を確保できない恐れがある。

後半部分が怪しくなります。二人の登場人物がおり、後藤氏は良心的。ですが意外とやんちゃなポートフォリオ提案もしています。

後藤氏の案はシニア層には大敵となる物価上昇にも配慮している。まず為替ヘッジ付きの先進国債券(米国債中心)を5割とする。ただし債券は価格変動リスクこそ小さいが、期待リターンが低くインフレに弱いため、これ以上比率を高めるのは得策でないという。

もう一人の吉井氏も手堅く安心が出来そうな提案をしてくれそうです。

独立系運用アドバイザーの吉井崇裕氏は「株式型の投信は利益の出ているものから売るよう勧めている」。通常は2割の株式比率を1割に下げ、代わりにヘッジ付き先進国債券や国内債券を高めている。見返りはあまり期待せず、株式相場が大きく下がったときに現金化して買いに出るための待機資金と位置づける。

最後に載せている推奨商品が、商業誌たる残念な投資信託となります。アクティブファンドや手数料の高い商品が中心です。興味のある方は上記記事をどうぞ。

前置きが長くなりました。。

ざっくりした記事内容は以下のようなものです。

  • 老後にリスク資産を増やすのはマズい
  • 株式100%ポートフォリオは心が折れる可能性大
  • それよりも今のうちから老後向けに準備をする
  • 大きい退職金が入ってくるような場合は特に危ない
  • 投資をしない場合の人生100年時代を生き抜く方法

当サイトは氷河期ブログと名乗っている通り、読まれている方は同世代が多いと思いますし、金融リテラシーが高い人が多そうです。

管理人はシニア向けの投資信託なんて無いと思っております。一定のリスク資産と現金等の無リスク資産だけで十分可能だからです。

余程の資産を築かない限り、人的資本が減る老後はリスク許容度を減らすべきでしょう。

管理人の主張と合わせて、表や画像でも紹介をします。今一度、皆様の戦略を思い返すきっかけになれば幸いです。

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老後に入ってからリスク資産を上げるのはマズい

ダメ絶対

ダメ絶対

管理人の老後資産は現在、リスク資産(株式)半分、無リスク資産(現金)半分というカウチポテトポートフォリオです。

株が上がれば資産が増えてラッキー、株が下がれば安く仕込めてラッキーと思える精神的にとても安楽な状態です。

リスク資産は想像以上に大きく動きます。そして暴落などがあった際、株式市場は低迷したまま数年続く事も十分にあります。

リーマンショックは数年で回復しましたが、その前の暴落。ITバブル崩壊を見てみましょう。

S&P500がITバブル崩壊から回復するまでのチャート

引用はGoogleファイナンスです。

2000年8月5日に1506ポイントをつけたS&P500は、ITバブル崩壊で同水準まで窓素には2007年6月までの期間を耐え忍ぶ必要がありました。

もう少し画像を入れてみます。指数は同じくSP500です。分かりやすく1年の棒グラフで期間を短くしました。

1999年に米国株を高値掴みした場合

1999年に米国株を高値掴みした場合

S&P500のポイントを、人によっては同じくらいの金額で考えると分かりやすいと思います。私も老後はこんな感じになると思っています。

例)1999年は1469ポイント=1469万円のリスク資産みたいな感じです。

3年をかけて1450万くらいの資産が880万円くらいまで下がります。

3000万円規模で資産をもっていると1760万円になります。これはダメージが大きすぎますね。

長期投資を標榜していても、ずっと株式が終わった、というニュースが流れる中で投資を続ける事は非常に難しいです。

ななし
ななし

また、リスク資産を増やしている場合、回復にかなり時間がかかります。ほとんどの人は、途中で心が折れてしまうでしょう。

2006年、2007年に回復してきたー!と思っていたら、即リーマンショックがありますから、2000年~2010年は過酷な相場でした。

長期で投資を続けるには、これを乗り越えて保有し続ける精神力が必要になりますね。

ですので、当サイト(氷河期ブログ)はわりとリスク許容度の話が多く出てきます。株式100%より現金と半々を推奨する事が多いです。

カウチポテトポートフォリオでの状況を見てみる

現金とリスク資産が半々あった場合は少し変わってきます。S&P500の数字は細かな部分は切り上げ等をおります。

簡単な表で確認をしてみます。株式と現金を半々のパターンです。年末ごとにリバランスを行った場合は下記になります。

S&P500指数
(年末時点)
リスク資産の価値
(年末時点)
合計資産リバランス後の
各金額
1999年14501450万円2900万円
2000年13201450万円2770万円1385万円
2001年11501385万円2535万円1268万円
2002年8791268万円2147万円1074万円
2003年11101074万円2184万円1092万円
2004年12101092万円2302万円1151万円
2005年12501151万円2401万円1201万円
2006年14201200万円2620万円1310万円
2007年14701310万円2780万円1390万円
2008年9001390万円2290万円1145万円
2009年11201145万円2265万円1133万円
2010年12601132万円2392万円1196万円
2011年12601196万円2456万円1228万円
2012年14301228万円2658万円1329万円

合計資産、リスク資産ともに心に余裕を持てる数字になっていると思います。リスク資産の最大ドローダウンは26%で済んでいます。

リーマンショックよりもITバブル崩壊の方が正直ヤバイのが伝われば幸いです。リスク資産の方が1000万円台になったのは3年続けてS&P500が下落したからです。

なお、上記の図は少し不鮮明で、実際にはS&P500の企業から配当金が入ってくるので、もう少し改善します。

リスク資産を下げ過ぎるのもマズい

上げたらダメといったそばから、下げ過ぎも危険です。

なぜなら下がり過ぎた株式はいつか回復をします。そして、その回復はいつ起こるか分からないからです。

チャールズ・エリス氏の敗者のゲーム〈原著第6版〉より引用です。

過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう。この教訓は明らかである。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。

下落を受け止めつつ、市場にとどまり続ける必要がある、という事ですね。長期投資は過酷です。

また、NIKKEI STYLEさんの記事では、高齢者が投資をしているケースを想定して、ここ数年は市況が悪いからリスク資産比率を下げよう、と書いています。

これって完全にタイミングに賭けているのでオススメは出来ません。

インデックス投資の極意は、トレードをせずインデックス=指数を持ち続ける事でしたよね。

もう一度、敗者のゲームよりチャールズ・エリス先生の言葉をお借りします。

市場タイミングに賭けてみようというのは「悪魔の囁き」だ。決して耳を傾けてはいけない

引用元:敗者のゲーム

次に機械的なリバランスです。これはウォール街のランダムウォーカーでマルキール先生も認めている効果です。

稲妻が輝く瞬間は、もう一度チャートを見てみると分かりやすいです。

S&P500がITバブル崩壊から回復するまでのチャート

今のうちから老後資金を用意する

資産形成

老後に入ってからの投資は危ない。では、どうするのかといえば、私たち庶民(違っていたらスミマセン)が出来る事は、やはり今のうちから老後の準備をする事です。

一番楽でオススメなのは、つみたてNISAで株式投資を小額で準備していく事になります。

もう一つは複業等の、会社以外からお金を生みだす能力の育成です。すぐに出来るものでは無いので、こちらも徐々に試しておくと良いですね。

関連記事副業解禁は光明!氷河期世代サラリーマンが絶望せずに生き抜く方法

関連記事人生100年時代は投資だけでは難しそう。やはり副業は必要かも知れない

現役世代から少しずつ株式や債券を貯めておくと良いですね。配当などで月3万円の収入があると、老後の生活は劇的に改善していきます。

サラリーマン→自営業、もしくは非正規雇用が長かった等で、年金が少ない人向けで計算すると、

  • 厚生年金10万円
  • 配当金3万円
  • 老後も働いて3万円

これで16万円です。文化的最低限の生活は見えてきます。生活レベルを上げたい人は、貯金との相談です。

食うに困らない事が少し見えるだけで、今から見えない将来に対して焦る事は減ってきます。

実際は、少ないながら住民税等の各種税金が取られていきますが、所得自体が小さくなるのでギリギリは見えます。

また、年金と配当は完全不労所得です。年金は終身、配当は元本を取り崩さない限り終身で入ってきます。

年金を保険商品として真っ当に考えるとローコストかつハイスペック過ぎてヤバイです。だから国が管轄をするのですね。

大きな退職金が入った時にシニア向け投資などに煽られるのが一番危ない

NIKKEI STYLEさんで書かれていた部分です。

退職金などを元手に運用を始めようという人はどう取り組めばよいだろう。

最初は肩慣らしのつもりで、国内外の債券投信など低リスク資産を対象に少しずつ積み立て投資をしていけばいい。

そして株価が大きく下げたら今度はリターンを求めて、徐々にリスク資産の比率を上げていく。

管理人の感覚的に、たまたま債券の調子が良く儲かった人は翌月くらいには株式に手を出すと思います。

そこで、さらにたまたま儲かったら「他の人より遅れている」「自分だけ儲けるチャンスを見逃すのは嫌だ」となっていくような気がするんですよね。

実際、それで損をしている人は沢山いるはずです。

ななし
ななし

とはいえ、現在高齢の方が、今後つみたてNISAを始めていくという人にとっては問題ありません。資産全体で見た場合、小額かつ積立という制度が過度な一括投資のバリアになってくれます。

ちょっと物足りない。これくらいが丁度良いはずです。

つみたてNISAの期間を考えると60歳からコツコツ積立をした場合、81歳から取り崩すと人生100年時代への余裕資金を作っていけますね。

投資をしない場合の人生100年時代を生き抜く方法

未来は明るい可能性の方が大きい

どうするかと言えば生涯働く。これが一番強いです。

要は年金プラス1の収入源を増やすと、貯金を含めた資産の減りがゆっくりになります。

働くのも現役世代並みに働くというよりは補助的に稼ぐ、という感じですね。そういった意味で複業(副業)を経験しておいたり、今から準備するというのは将来の役に立ちます。

やってみないと分からない事も多いので、お試しでも良いのでチャレンジする事をおすすめしますよ。

関連記事40代サラリーマンが復業(副業)としてWebライターの仕事を受注したお話し

おわりに

リスク許容度は実際に自分のお金が急落で溶けていくのを見てやっと分かるもので、理解するのに時間がかかります。

そういった意味で2018年の相場というのは、個々人の損失に対する意識が見えた一年だったのかも知れません。

日常を満たす為に働きつつ、将来の為に貯めるというハードな現代ですが、少子高齢化を生き抜くために、一緒に今を頑張りましょう。

 

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この記事を書いた人
ななし

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